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ヨガ&ヘルスコーチとして「セルフラブ」を発信するTAMAO流・自己肯定感の高め方

  • 2020.8.31

自分を愛することは、自分の価値を生み出してくれる。

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そもそもセルフラブって何?

TAMAOさんが考えるセルフラブとは“自己愛”のこと。自分を大事に、自分を敬い、自分を愛しむことで「自己肯定感」を高めることを意味しているそう。人を愛するためには、まずは自分を愛することが大切。自分を愛せないと、本当の意味で人を愛することはできないとTAMAOさんは考えている。

「自分に自信がある人って、いい意味で人に興味がないですよね。他人や世間にどう思われるかを気にしていたら、自分の時間を奪われてしまいます。自分に関係のないことで振り回される時間ほど無駄な物はないと思いませんか? だってそんなに人生は長くないと思うんです(笑)。私も昔はキッパリ断れなかったり、言いたいことがハッキリ言えないこともありました。その心の底にあったのは、嫌われるのが怖いとか、相手を不機嫌にさせたくないという思いだと気付きました」

人の目を気にしてしまうことの根底にあるのは、幼少期の親子関係や学校教育の影響が大きいとTAMAOさんはいう。例えば、お姉ちゃんなんだからちゃんとしなくては! 良い子でないと! という思いから親の顔色をうかがったり、親の期待に応えなきゃと頑張ってしまう。そうすると、本当に言いたいことが言えなくなり、我慢する癖がついて感情に蓋をして、大人になっても人の顔色を見ながら生きることになる。

「日本の教育や社会は、まず人のことを考え、結果として自分のことは後まわしになりがちです。でも、心の底では、これだけ一生懸命やっているのになぜ認めてくれないんだろう? こんなに我慢しているのになんでわかってもらえないの? と、相手の言動に不満を募らせてしまいがち。この自己承認欲求が本当の意味での幸せの邪魔をしているのではないかと思っています」

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安全地帯にとどまったり、他人を気にしていたら、自分の大切なものを見失ってしまう

最近、TAMAOさんのNLPコーチングのセッションに訪れる人は、ヨガトレーナーも少なくないという。相談事の多くが、セルフブランディングについて。自分の価値を高める方法をはじめ、家族内の問題や、仕事での悩みなどもあるという。

「人生では、大切なものを手放さないと前に進めないこともあります。それはもっと大切なものを失わないために必要な決断だと思うのです。本当は夢に向かって挑戦したいのに、今の状態が心地良いので抜け出せずにいる人が多い気がしています。

そして、結局やらない理由や言い訳を探すことにエネルギーを注いでいたら、いつまで経っても人生は変わりません。他人の言うことばかり気にしていたら自分の大切にしていることを見失うばかりか、本当に生きたい人生を送れなくなります。大事なことを手放した分だけ、新しい出会いや経験が待っていると思います。そう考えるだけで、未来がぱっと明るく開けてくると思いませんか?」

自分の価値観を知る、ジャーナリングのススメ

TAMAOさんは、自分の価値感を知り、理解するためには、紙に書き出すことが有効だという。そのためにおすすめの方法が、ジャーナリングだ。

ジャーナリングとは?

何をするときに嬉しいか、反対に嫌だと感じるか。許せないと感じることは何か、大切なことは何か、自分にとっての幸せとは? ということをノートに書き出してみる。

<POINT>・頭ではなく手を動かす・プライベートな空間で行う・気持ちをあるがままにかく・誤字脱字は気にしない

自分と仲良くなるつもりでジャーナリングすると、周りの人とのコミュニケーションも向上するという。

「自分の価値観を知っておけば、何かを選ぶ時の軸がはっきりします。また、人それぞれ異なる価値観をもっていることがわかれば、価値観の違う者同士だということを理解し、お互いを肯定した上でどう関わるかを考えることができます。何より、自己肯定感を育むには自分自身を理解していくことも大切な要素です。何度も同じ質問に取り組むと、答えはその時々で変わるかもしれません。特に、コロナ問題が発生して以降は、自分自身と向き合いやすくなったと思います。自分の軸を確かめたいなら、これらの質問に取り組んでみることをおすすめします」

自分の得意を理解し、活かすことができれば、人生はさらに輝く

時間に追われて、いつも「忙しい」、「時間がない」が口癖になっていないだろうか。

「世界で活躍しているアスリートや、複数の会社を経営している人を想像してみて下さい。普通の人と何が違うのでしょうか? 平等に与えられた24時間で選択する基準が全く異なるのです。時間の使い方、お金の使い方、優先順位のつけ方が違う。大切なのは自分にとって大切なものが何かを認識し、それに沿って物事の優先順位をつけること」

TAMAOさんは現在、NLPコーチングのキャリアをスタートさせながら、上級クラスのNLPマスターコーチについて学んでいる。その中での気づきもあったという。

「学べば学ぶほど、今までどれだけ自分勝手で傲慢だったか、過信していたのかを痛感しています。ヨガの資格をたくさん取得したり、ビジネススキルを学ぶだけでは人は集まらない。人として多くの経験を積み、人格を磨き続けない限り自分の魅力を感じてもらえないと思うのです」

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自分の価値を高めれば、お金の価値も変わる

昔はお金に対する苦手意識があったというTAMAOさん。自分自身の価値が分からない状態では、自分のギャランティはなかなか決めがたいもの。でも、TAMAOさんは、少しずつ経験値を積み重ねながら、自分というブランドを高めた事で、自身の対価=価値を自分で決められるようになってきたそう。TAMAOさんが考える自分の価値は、経験から得る引き出しの多さ、そして何より人間力だ。

「私もヨガをはじめた最初の頃は、自分のワークショップやレッスンにどれだけの値付けをすればいいのか? 本当にお客さんは来てくれるのか? という不安もありました。でも、今となればそれはとてもシンプルな事だったと思います。多くの経験と学びから、自分自身がやってきたことを信じ、私が持っているものは惜しみなくシェアしよう! そう決めた時には、一切周りを気にする事なく自分は自分という考え方になりました。その結果、自然とクチコミでお客さんが増え、リピートして下さる方々も増えました」

「今の自分があるのは、沢山の人達に支えられてきたからこそですが、それと同じ分だけ自分を愛し続けてきた結果だと確信しています。セルフラブは、誰にでも平等にある価値観。誰にでもすぐにできるアクションなので、自分自身の人生を豊かにする上で、とても重要だと信じています」

自分をまず第一に考える。時には居心地のいい場所から飛び出してみる。そしてジャーナリングによって自分を客観的に眺めてみる。日々の考え方のクセを少しずつ変えていくことで、誰でも自己肯定感は高められるし、もっと自分のことが好きになるはず。TAMAOさんの学びを、参考にしてみよう。

photo: Masaru Furuya

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