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猛暑の過ごし方

  • 2020.8.31

今年の夏は記録的な猛暑でしたね。 このお便りを書いているのは8月の終わりなのですが、さすがに夕方になると少し涼しい風が吹いてきます。

夏バテしていませんか?

私はかなり重症でしたがアマノジャクにも、ほんの少しうれしかったです。

「もう本当に暑くてダメです」 なんて正々堂々と言ってのけ 「今年は特に暑くていけませんよね?」 と相手に話をふり 「本当にそうですよね」 の言葉を貰えると、ここぞ! とばかりに 「暑くて仕事がすすみません。秋になるとはかどると思うのですが」と、涼しい顔をして言ってのけていました。

中途半端な暑さで「暑くて仕事ができない」と言えば単なる怠け者。

でもこんなにも暑いんだから、みんなやる気がなくて当たり前という理屈でネコと一緒に昼寝をしていました。

でも? はたして? 秋がやってくると仕事がはかどるのかなぁと、やや不安です。 )^o^(

そんな暑い日々のさ中、夜になると心をなぐさめてくれた優しい天体があります。

陽がかげり、植物たちが涼しい風に身をまかせて静かに揺れている夕刻から暫くすると、南の空に輝きを見せる木星と土星。

木星はみなさんも良くご存じの天空のラッキースター。

そして土星は心身の名コーチ役の惑星です。

このふたつの星は現在10度くらい離れているので隣り合わせて並んでいるように見えますが、晩秋の頃には重なって見えるようになるのです。

8月はこの美しい夜空からの恵みに心を洗われていました。

9月になると夜空が澄んでくるので、月の出がある晩は感動的な景色を見ることができると思うだけで幸せな気持ちになってしまいます。

さて、ここで急に現実に返ります。

過日、新聞を読んでいた時に目をした記事の中から、昔から言われている「つまらないもですが」のお話。

ギフトをする時、貰う時に使う 「粗品ですが」 みなさんも知っているこの言葉について

①つまらないものだったら、あげなくてもイイのに~。

②別に~。関係ないし~、何とも思わない~。

③日本の素敵な習慣よね~。

さて? あなたは①~③のうち何番目でしょうか?

といってもクイズではないので正解はありません。

思いはそれぞれで良いのですが、実はこれは魔除けの言葉なのだそうです。

妙に納得がいくものがあり更に読み進むと、この“魔除け話”の出典がありました。

「まよけの民俗誌」(論創社)著者の方は斉藤たま氏よるもので、贈り物に悪い霊が憑りつかないように 「粗末なものです」 と念をおし、邪悪な霊からの興味をそらしていたのだそう。

(更にものを贈る時には魔除けの熨斗をかけるのが風習になっている地方があるとも)

さて、日本では何故このような言葉とともに贈り物をするかといえば、かつて5千円札の肖像でもあった新渡戸稲造は、武士道では 「たとえようもなくすばらしいあなたの目前ではこの品物がつまらなくおもえてしまう」 と語っています。

このような文化の歴史を背景にして考えると 「つまらないものですが」 もまた味わいがあるではないでしょうか。

暑い、暑いと怠けつつ? ゴロ寝の産物で読んだ新聞からこのお便りが誕生したので 「暑くて仕事ができない」 言い訳から仕事が生まれました。

これからもドンドン怠けようっと。

(良い子のみなさんは真似をしないように)

さぁ、まもなく9月。

スタートしてすぐにやってくるのが9/9の 「重陽の節句」 です。

中国の行事が日本に伝わり、平安時代に宮中で執り行われていたという菊のお祭り。

菊にちなんだ歌など、菊尽くしの雅な遊びだったようです。 江戸時代には武家の祝日にもなったと言われています。

ところで、中国では旧暦9月を 「菊月」 と呼んでいます。

9は久に通じる音であることから、菊は長生きや末永い縁につながる縁起の良い象徴になったのです。

仏さまのお花といえば菊というのは、邪気や毒から守る効果があるので仏さまを守ると信じられたことから仏前に飾るようになったとか。

うちのベランダにも小菊の鉢がありますが、今年の冬には開花してくれるかしら?

お花と過ごすのが楽しみな毎日です。

みなさんも素敵な毎日をお過ごしくださいね。

エミール

今月の写真は私の小さなお庭で咲いた薔薇です。 昨年のお誕生日(12月です)にやってきました。

冬の間は、花を落として茎と葉だけの水栽培。 病気にならないように三週間に一度の割合で茎を洗い、春を待ち根が出てきたら土に移植をします。

お日様の光が強くなってくると茎から小さな芽が顔を見せてきます。 夏がやってくる頃には花芽がつきますよ。

春からスタートするとうまくいけば2か月くらいで咲くこともあります。 是非、試してみてね。

続いての写真は、軽井沢ならぬ新宿御苑リゾートです。

コロナ自粛の中、歩いて行ける場所でリゾート気分を満喫していました。

お話/神野さち(エミール・シェラザード)先生

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