【思考をキレイにする旅の仕方（231）】いろいろな幸せの形を知るために旅をする

「どうして旅を続けるんですか？」
飲み会で同席していた大学生から聞かれ、うまく答えられなかったことがあります。

あれから15年ほど経つでしょうか。
あいかわらず旅を続けています。
そして、時折、あの質問を思い出します。

今ならこう答えます。
「いろいろな幸せの形を知るためです」と。

自然の中で自給自足を楽しみながら暮らす一家、
年金で東南アジアのホテル暮らしをしながらゲーム感覚で楽しそうに家計簿をつける高齢者の男性、
夕陽を眺めながら、食前酒を楽しむ人たちなど、
いろいろな幸せな形を見てきました。

逆に、
お金持ちで高級車が並んでいるのに、喧嘩ばかりしている夫婦、
農業なんてやりたくないと広大な農地に向かって叫ぶ一家、
年金で暮らせないのは国のせいだと文句ばかり言う高齢者の男性など、
一見、幸せそうなのに、そうではない人たちもたくさん見てきました。

もちろん旅をしていなくても見られることばかりなのですが、
旅先の方が、より強く、そして意識して見ることができるように思います。

人生には、いい時も悪い時もあります。
自分の環境が常に変化する中で、幸せの形を探し出し、様々な選択する上で
私には旅が確実に役立っています。＜text：イシコ http://sekaisanpo.jp/＞