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今週末はインスピレーションの散歩。日本科学未来館「ひらめきの庭」へ

  • 2020.8.27
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暦の上では秋に向かいつつあるが、まだまだ酷暑は終わらない。普段はアウトドア派という人も、ジメジメとした気候に「一歩も外へ出たくない」という人も多いだろう。今週末、そんな“散歩難民”にこそおすすめなのは、クリエイティビティを刺激する“室内での散歩”だ。

日本科学未来館で「ひらめきの庭」が開催中だ。「ひらめきと出合う散歩」をテーマにした空間インスタレーション。森やベンチ、泉など、暗闇の中を各ゾーンにわけ、来場者が自由に館内を歩きながら、思考を巡らせたり、のんびり過ごしたりすることができる。どんなコースを歩いても、どんなスピードで歩いてもよい、さながら室内散歩だ。

広くほのぐらい空間には、大きなスクリーンに森の映像が映し出されており、見ているだけで癒やされる「いきつぎの森」や、アルベルト・アインシュタイン、マリー・キュリーらの言葉を記した「ささやきのベンチ」、水面に自分の姿が少し遅れて投影される「はばたきの泉」など、スポットが点在している。

各ゾーンのスポットに出逢うことでの発見やイメージが、あなたに新たなひらめきや癒やしを与えてくれるというわけだ。普段、公園などを歩いているだけでは味わえない、一風変わった散歩が楽しめる。

それにしてもなぜ、日本科学未来館という場で散歩なのか。不思議に思う人もいるかもしれない。その理由は、古代ギリシャの医師ヒポクラテスが、「人にとって歩くことは最良の薬である」と表現したことにある。

人類の長い歴史の中で、これまでも多くの科学者たちが散歩によってひらめきを得てきた。ひらめきによってここまで発展を続けてきたわけだが、「ひらめきの庭」はそれを追体験するような場になっているのだ。

世界は今、新型感染症の影響で危機的な状況に瀕している。人々の心からも余裕が失われ、殺伐とした現在から未来を想像できずにいる状況だ。

そんな今だからこそ、今までになかった新しいひらめきが求められている。散歩をすることで打開策となるようなヒントを得たり、新しい視点に気づいたり、内に秘めるクリエイティビティが刺激されるだろう。そこには、明日の未来を明るく照らす可能性がある。

8月最後の週末は、涼と癒やしを求めて、「ひらめきの庭」を散策してみてはいかがだろうか。思考を巡らせて、ひらめきの渦へと迷い込んでみるのも悪くないかもしれない。

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