ダメ男にひっかかってバツ3！私のなにが良くないのでしょうか？【ひとみしょうのお悩み解決】

“【お便り募集】文筆家ひとみしょう お悩み解決” に送っていただいたお悩みの中からひとつピックアップしてひとみしょうさんがお答えしていきます。

「さのすけさん35歳」のお悩み

私は2度結婚をしましたが、この度また、離婚をする事になりました。
今回は旦那の不倫が原因です。私は、彼を許してあげようと努力したのですが、どうしても思い出してしまって、その度に傷がどんどん深くなっていき、彼と一緒にいるのが苦しく辛くなってしまったのです。
毎日毎日泣いて過ごす私の姿を見て、旦那は「もう謝った事だから、忘れてくれよ」って言うんです。頭では分かっているのですが、心はついてきません。
子どもは7歳と1歳で、育児もしなければいけない状態で心身ともに疲れました。
離婚して地元に戻ったのですが、毎日どうしたらよかったのかと思ってしまい、前に向いて進めません。
この気持ちはどうしたら前向きになれるのでしょうか、時間しか解決してくれないのでしょうか。
そして、私の性格が悪いから旦那がダメになっていくのでしょうか。最初の旦那も金融から借金を繰り返して、離婚することにしました。どちらも優しい人だったのですが。
助言よろしくお願いします。

〜ひとみしょうのお悩み解決コラム〜

「私の性格が悪いから旦那がダメになっていくのでしょうか」とありますが、さのすけさんの悪いところは、性格ではなく運です。あなたは運が悪い。言うまでもなく、過去の旦那も全員、運が悪い。

人が借金する理由はさまざまですが、「運が悪かったから借金せざるをえなかった」とは言えると思います。

運が良ければ、たとえば、景気の波に乗って儲かった。あるいは、パチンコで勝ち続けることができた。でも、元旦那は運が悪かった。

あなたの悪いところはもう1つあります

さて、さのすけさんの悪いところは、もう1つあります。自分がなにをすれば社会の役に立てるのかが、自分でわかっていない――これが、さのすけさんの良くないところです。

自分がどのように生きれば社会の役に立てるのか？ この問題に、早ければ18歳くらいで答えを出している人がいますね。反対に、40歳になっても50歳になっても答えを出せない人がいますね。

この問題に答えを出すことができなければ、生き様が安定しません。だから、たとえば、浮気をするという行動に出てみたり、借金してまでギャンブルをするということになったり、情と下半身の都合を優先させた恋愛をするということになったりします。

ただし、自分がどのように社会の役に立てるのかがわかっている人は、浮気も借金もギャンブルもしない聖人君子みたいな人かといえば、決してそうではないですよ。悪いことをしても「傷が浅くて済む」だけのことで、聖人君子でもなければ、ヤリたい気持ちを我慢できる人でもなんでもないのです。「社会の役に立てること」が、恋愛やセックス、ギャンブルなどと同等かそれ以上に楽しいし嬉しいから、つい、社会の役に立つ行動を優先してしまう、というだけのことです。

でもその「だけのこと」ができるかできないか、というのは、天と地ほどの差があります。

どうすれば運が良くなる？

次に、「この気持ちはどうしたら前向きになれるのでしょうか」という質問について

これは、「どうすれば運が良くなるのか」という問いの答えと同じです。

答えは勉強することです。

たとえば、なんらかの資格をとるために勉強することです。「ちょっと頑張ったらとれる資格」ではなくて、「自分には無理そう」と思えるような、いっぱい勉強しないと無理そうな勉強がおすすめです。

ぼくは今、ボランティア的に、近所の学習塾で子どもたちに勉強を教えています。すると、当然のようにぶつかる疑問があります。すなわち「偏差値を高めるための高校までの勉強になんの意味があるのか」と――。

ぼくは意味はないと思っています。ただ、勉強の先にある、大学や大学院における学問には意味があると思います。自分が社会の中でどのように役に立てるのか、を知ろうと思えば、学問、すなわち、人とは何か、という問いに対する自分なりの答えを持つべきなのです。それを持たないから、どう生きるといいのかがわからず、生き惑うことになるのです。

35歳は人生が大きく変化する歳

さのすけさんも、学問とは言いませんが、なにかむずかしめの勉強をしてみてください。その勉強をとおして人格が変わるほどの勉強をしてください。

そしたら、2～3年もすれば、運のいい人になります。

さのすけさんの元旦那さんも同じですよ。今からなにかを勉強することで、借金癖や浮気癖が治ります。

さのすけさんは35歳だそうですね。人生が大きく変わる時期です。

その時期に、自分に負荷をかけて、子育てもしっかりやって、生活費を稼ぐための仕事も真剣にやってみてください。人生、変わりますよ。

お互いがんばっていきましょう！

（ひとみしょう／作家・コラムニスト）