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ダイエット失敗、老け見え、疲れやすい…これってじつは遺伝子のせい!? あなたの遺伝子タイプを総点検

  • 2020.8.24
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頭上のチェックリストを指差す女性

糖質制限遺伝子の傾向をチェック

甘いものを拒否する女性

ダイエットの王道となった糖質制限。けれども糖質制限ダイエットが効果的な人と、体質的にしてはいけない人がいます。遺伝子検査とカウンセリングの実績に基づき考案された下記の“植前式遺伝子チェック”で、いくつ当てはまるかチェックしてみましょう。糖質制限遺伝子によって相性のよいダイエットがわかります。

【Check list】

1 ご飯やパンをよく食べるが太っていない
2 お腹が空くと汗が出てきたり、手が震えたりすることがある
3 筋力トレーニングをしても筋肉がつかないほうだ
4 同年代と比べると細身のほうだ
5 お腹が空いているときにまぐろやレバー類を食べて皮膚が赤くなったり、 かゆみが出たことがある

※ 3つ以上当てはまる人はAタイプ、 1〜2つの人はBタイプ、 1つも当てはまらない人はCタイプ

【結果は…】

・Aの人(23%)…糖質制限NG遺伝子
糖質がたくさん必要な体質なので、糖質制限は危険行為になる。

・ Bの人(52%)…糖質制限OK遺伝子
糖質をとり過ぎなければ太らない。 太っているなら糖質制限は有効。

・Cの人(25%)…糖質制限超OK遺伝子
糖質をとればとるほど身につくので、定期的に糖質制限が必要。

(パーセンテージは日本人の何%が該当する遺伝子をもっているのか植前さんのデータに基づき、示したもの)

それぞれにあったイエット法は?

体重計を持った女性

Aの「糖質制限 NG遺伝子」の人はたくさんの糖質を消費するタイプ。糖質制限ダイエットはしてはいけないといってもいいほど。

「一時的に血糖値が基準値を下回ることで、異常な空腹感やだるさなど、低血糖の症状があらわれます。もうひとつは糖質が極端に不足すると筋肉が減少します。それだけ太りやすい体をつくってしまうことになるのです」(植前さん)

【ダイエットのポイント】
・糖質制限は命の危険につながる恐れ
・少し多めに糖質をとっても太らない
・ダイエットするなら筋力トレーニング
・ビタミンB群のサプリメントはとらないほうがいい
・筋肉はつきづらい。目指すなら細マッチョ

Bの「糖質制限OK遺伝子」の人は、適度な糖質制限であればダイエットに有効なタイプ。

「気をつけてほしいのが食材選び。糖質制限の対象外になりそうな野菜にも注意が必要です。最近は品種改良により野菜に含まれる糖質が増えているからです。また炭水化物の糖質化も進んでいます。こうした甘い野菜や炭水化物は食べ過ぎれば太ってしまいます」

【ダイエットのポイント】
・糖質制限はしたほうがいい
・少し多めに糖質をとると太りやすい
・糖質をとり過ぎると老化を早める
・ダイエットするなら有酸素運動
・サプリを摂るならビタミンB1

Cの「糖質制限超OK遺伝子」の人は、糖質の消費が節約型の人です。ただしほかのタイプを同じように極端な糖質制限は体のダメージになります。

「糖質をとり過ぎると太るだけでなく、糖化現象が起きやすくなります。糖化が起きると体のさまざまなところに老化症状が現れるようになります。糖化は、食後約1時間以内の現象で糖が余っていなければ起きません」

【ダイエットのポイント】
・定期的に糖質制限が必要
・少し多めに糖質をとるとすぐに太る
・糖質を摂り過ぎると老化を早める
・ダイエットするなら有酸素運動
・サプリを摂るならビタミンB1

どのタイプにも糖質は体に必要な栄養素であることには変わらないのですが、必要な量は違うようです。

ビタミンB1は糖をエネルギーに変える働きを促進させる成分で、糖質制限がNGな人の場合は、サプリは厳禁です。

炭水化物を日常的に減らし過ぎると、おかずを食べ過ぎる傾向もあるので、食物繊維も一緒にとれる玄米や雑穀米に替えてもよさそうですね。

次は「老化」の遺伝子をチェックです!

 

 

「年寄り遺伝子」の傾向をチェック

額のシワを気にする女性

何もしていないのに40歳で35歳に見える人と45歳に見える人では、10年の差があり、これは大きな違いといえます。これは日々の努力の賜物というより、遺伝子のせいかもしれません。遺伝子カウンセラーの植前和之さんによると、日本人の5人に3人は「老化しやすい人」だそう。

さっそく、あなたがどんな「年寄り遺伝子」をもっているかを見てみましょう。

【Check list】

1 シミやシワができやすい
2 化粧品を変えると肌が荒れる
3 年齢より老けて見られることが多い
4 同年代より白髪が多い
5 同年代の人より近くのものが見えづらくなったのが早かった

※1つも当てはまらない人はAタイプ、1つでも当てはまる人はBタイプです。

【結果は…】

・Aの人(39%)…老化しにくい遺伝子
酸化に対する抵抗力が強いので、老化現象が遅くなる。

・Bの人(61%)・・・老化しやすい遺伝子
酸化に対する抵抗力が弱いので、老化現象が早くなる。

(パーセンテージは日本人の何%が該当する遺伝子をもっているのか植前さんのデータに基づき、示したもの)

老化しやすい人は食生活で対抗!

りんごやパプリカ、オレンジ、レタス、きゅうりなどのフルーツや野菜

Aの「老化しにくい遺伝子」は抗酸化能力が高いタイプ。以下のような特性があります。
・酸化に対する抵抗力が強い
・年齢より若く見られる
・どんなタイプの化粧品でも肌が荒れない
・同年代と比べると白髪が少ない

Bの「老化しやすい遺伝子」は加齢とともに酸化現象が起きやすく、見た目にも体内にも変化が現れます。以下のような特性があります。
・酸化に対する抵抗力が弱い
・年齢より老けて見られる
・シミやシワができやすい
・化粧品を変えると肌が荒れる
・同年代と比べると白髪が多い

老化の原因となるのは活性酸素。老化しやすい遺伝子の人は酸化させない生活を意識する必要があります。

植前さんは「活性酸素が必要以上に増える要因はさまざま。加齢だけでなく、ストレス、動物性脂肪のとり過ぎ、食品添加物の摂取、不規則な生活、過度の飲酒、喫煙、大気汚染なども体をサビつかせます」と話します。

さらに「運動も激し過ぎると活性酸素を増やすことになります。たとえば1回のフルマラソンでふつうの生活の1年分の活性酸素が発生するといわれています。抗酸化対策をしていなかったり、老化しやすい遺伝子のもち主だったりすると、それだけで一気に体がさびついてしまいます」とのこと。

まずは酸化しやすい環境をできるだけ減らし、食生活から老化を食い止めましょう。抗酸化力のあるビタミンC、ビタミンE、ビタミンAを積極的にとります。そして、野菜や果物に含まれているポリフェノールやカロテノイド、含硫化合物などのフィトケミカルも細胞の修復を行うことが明らかになっています。

次は疲れやすさの遺伝子チェックです!

 

 

「すぐに疲れちゃう遺伝子」をチェック

仕事でお疲れぎみの男女

少し歩いただけで疲れる、仕事を頑張るとなかなか疲れが抜けない…。それは加齢のせいでも鍛え方が足りないせいでもないのかも。

「世のなかには疲れに強い人と弱い人がいるのです」と遺伝子カウンセラーの植松和之さん。じつは“ザ・タフネス”という人は日本人にはほとんどいないそうです。

あなたがどんな「すぐに疲れちゃう遺伝子」をもっているかをチェックしてみましょう。

【Check list】

1 疲れたと感じることがほとんどない
2 睡眠時間は短くても平気である
3 疲れても少し休んだら回復する
4 運動しても血圧は上がりにくい
5 どちらかというとのんびり屋さんである

※5つとも当てはまる人はAタイプ、 1〜4つの人はBタイプ、 1つも当てはまらない人はCタイプです。

【結果は…】

・Aの人(9%)…タフネス遺伝子
動きながら疲労回復できるので疲れない。日本人には少ない。

・Bの人(77%)…疲れちゃう遺伝子
エネルギーを少しずつ使うが、徐々に疲れてくる。

・Cの人(14%)…すぐに疲れちゃう遺伝子
エネルギーを一気に使うので、すぐに疲れてしまう。

(パーセンテージは日本人の何%が該当する遺伝子をもっているのか植前さんのデータに基づき、示したもの)

疲れやすい人は休息をとりながら

リラックスした椅子に座り、コーヒーを飲む女性

Aの「タフネス遺伝子」をもっている人は日本人では少数派。タフに見えてもそれは日本人同士の比較で、世界的に見ると疲れやすいのが日本人です。逆に南米やアフリカ人のほとんどはタフネス遺伝子で、その差はスポーツなどでも歴然。以下のような特性があります。
・疲れを感じることがほとんどない
・休みがなくても動き続けられる
・持久力がある
・ショートスリーパー(短時間睡眠でOK)
・運動しても血圧が上がらない

Bの「疲れちゃう遺伝子」は日本人に多いタイプ。以下のような特性があります。
・少しハードに動いただけで疲れを感じる
・しっかり休めば疲れが抜ける
・持久力はない
・運動しても血圧は上がらないほうである
・睡眠時間は6〜7時間必要

Cの「すぐに疲れちゃう遺伝子」は体内のエネルギーがすぐになくなってしまうタイプです。以下のような特性があります。
・すぐに疲れを感じる
・休んでもなかなか疲れが抜けない
・持久力がまったくない
・運動すると血圧がすぐに上がる
・睡眠時間は7時間以上必要

日本人の9割は疲れやすいといえます。日本人は休まず真面目に働くイメージがありますが、体質から考えると適度に休みを入れながらのほうが、パフォーマンスを発揮できるのです。

ガッツポーズをする女性

疲れを残さないために、日本人には「食事と睡眠、筋肉の維持が大切」と植前さん。

「疲れるというのは体からエネルギーがなくなるということですから、まずエネルギー源を食事からしっかりとっておくこと。太っていない人の食事制限は疲れやすくなるだけです。そして睡眠。日本人は6〜8時間の質のよい睡眠をとらなければ、疲れが抜けずにますますたまっていく一方です。また年齢相応の筋肉量かによっても疲れやすいかどうかは変わってきます。筋肉量が少なくなれば、それだけエネルギーを供給する能力が落ちるということです」

疲れがたまると何ひとつ、いいことはありません。休息をとることで心身をケアし、仕事や生活の質を高めましょう。

文/FYTTE編集部

参考書籍

『自分の遺伝子がわかる本』(アスコム )

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