朝ドラを通じて思った、戸田恵梨香の“自分と向き合う”仕事論「一年間大変でした」

【戸田恵梨香】自分と向き合う“仕事論”

今のポジションに甘えず、自分自身と向き合うことが成長するために必要

大きな挑戦となった“朝ドラ”の撮影を通して思ったことを尋ねると「自分がどう感じて何を選択するかで、人生が決まるのだと実感した」と即答。「一年間大変でした」と振り返りながらも、「スタッフの方に『“戸田恵梨香”だから乗り越えられたね』と言われたのは嬉しかったですね。自分に負けずにいて、本当によかった」と微笑んだ。終わったら少し休もうと決めていた矢先に、自粛生活が始まったそう。

「急に仕事がオフになったことへの虚無感は少なかったのですが、やはり役者は芝居をしてなんぼ。それができなくなったときにお客さんにどうアプローチするのか、それを考える岐路に立っているんだと思います。私は“女優”という言葉があまり好きではなく、“役者”でありたいと思っていて、その中で自分が成長することを重要視しています。仕事をするうえで自分の世界観や好きなものを突き詰めることは得意ですが、つい視野が狭くなりがち。自分の価値観と異なるものを否定していては成長しないので、なるべく高い視点から広く世間や物事を見ていきたいなぁと。自分と向き合い続け、奥行きや伸びしろのある人に惹かれるので、私もそうありたい。それがプロなのだと思います」

与えられている時間は平等だけど、自分がどう感じて、何を選択していくのか、“生き方の濃度”で人生が変わる

（プロフェッショナルとは）己と向き合い続けている人、だと思う

撮影／中村和孝（まきうらオフィス） メイク／松井里加（A.K.A） ヘア／TAKESHI（SEPT） スタイリング／影山蓉子（eight peace） 取材・文／前田美保