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【駐妻白書2020】こんなはずじゃなかった!?想像していた駐在生活と現実のギャップを大調査!

  • 2020.8.20
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婚活の末結婚を決めた彼が、結婚したばかりの夫が、急に海外転勤になったら…あなたならどうしますか?サラリーマンである以上、辞令は急にやってきます。今の時代珍しいことではなくなりつつある海外転勤。それに帯同して海外に移り住んだ奥様達を世間では『駐妻(ちゅうづま)』なんて呼ぶらしい。実は、筆者自身も新婚早々 夫に帯同して海外へ引っ越した、いわゆるアラサー「駐妻」の一人です。

【駐妻白書2020】では、世界各国に住む駐在員の奥様72名にアンケートを実施!すでに駐在している方や駐在予定の方はもちろん、未知の世界をちょっと覗き見してみたい!なんて方にも分かりやすく、謎のベールに包まれた「駐妻」の生活や実情、リアルな声をお届けしていきます。

第十弾の今回は、駐妻生活の理想と現実について。赴任前に想像していた駐妻生活と、現実の駐妻生活の間にはどのような違いがあったのか徹底的に調査していきます!

駐在妻のリアルな生活アンケート①駐在前と駐在後で「駐妻生活」のイメージは変わりましたか?

70%以上の方が赴任前と赴任後で『駐妻生活』に対するイメージが変わったと回答しています。では具体的にどのような点が想像と違っていたのでしょうか?

駐在妻のリアルな生活アンケート②こんなはずじゃなかった!?駐妻生活の現実とは?

赴任前に想像していた駐妻生活と、現実の駐妻生活の間にはどのような違いがあったかという質問に対して、一番多かった回答は収入面や金銭面、その次に人間関係や赴任先に関する回答が続きました。

では、「想像していた駐妻生活と違う!」「こんなはずじゃなかった」と思うきっかけとなった、具体的なエピソードをご紹介していきます。

こんなはずじゃなかった!?駐妻生活①『収入・金銭面』に関する回答

「物価が東京の倍以上するので、日本で生活していた時よりも生活に余裕がない。赴任手当が物価を考慮するとそこまで高くない」(30代/アメリカ在住)
「やはり駐在というと優雅なイメージ(特に香港は駐在先の中でもお金が貯まると聞いていました)でしたが、香港は物価が高いのもあり、そんなに頻繁に外食ができなくて残念です。ローカルなスーパーや街市も利用したりと、地に足をつけた生活をしている方が、想像以上に多い印象です」(30代/香港在住)
「昔は赴任後に家が建つと言われていたようですが、マレーシアで日本と同等の生活をしようとすると(食事関係が特に)日本より高くなることも多く、思ったより貯蓄はできません」(20代/マレーシア在住)

物価がしっかりと給与に反映されている会社と、そうではない会社の差が目立ちました。大きな国では都市ごとに生活水準や物価も異なるため、意外にも物価と収入のバランスに困っている方も多いようです。

こんなはずじゃなかった!?駐妻生活②『人間関係』に関する回答

「良い意味で想像と違った話ですが、“駐妻の中でヒエラルキーがあり、20代の若手はホームパーティでパシリにされる”と聞いてましたが、そんなことは無かったです。笑」(20代/アメリカ在住)「狭い日本人コミュニティ内での付き合いが大変そう、というのが駐在妻の認識でした。実際に駐在妻として生活してみると、狭いコミュニティに篭らずにローカルな経験や出会いを楽しんでいる方ばかりでした」(30代/香港在住)
「駐妻の世界は派閥とかがあると思ったけれど、むしろ日本人同士助け合って楽しく暮らせている」(30代/ベトナム在住)
「コミュニティが狭いので、気の合わない人とも仲良くしなきゃいけないこと。また、日本人の住むマンションもある程度限られるので、上司と同じマンションだったりと気が抜けない」(30代/中国在住)

人間関係に関してポジティブなギャップとネガティブなギャップ、それぞれエピソードが集まりました。多くの方が派閥などなく、日本人同士で協力しながら生活し、ローカルな経験や出会いを楽しんでいる、など…ポジティブなギャップを感じているようです。

こんなはずじゃなかった!?駐妻生活③『赴任先』に関する回答

「中国に住む事になるとは思わなかった」(30代/中国在住)
「赴任先が中国に決まった時は文化の違いなど生活ができるか不安でしたが、実際住んでみたら生活は快適で、今では好きな国の一つに」(30代/中国在住)
「途上国のため住みづらいと思っていたが、想像以上に住みやすかった」(30代/ベトナム在住)

海外勤務の希望を出していたとしても辞令が出るまではどこの国に赴任するか分からないケースが多いため、「まさかこの国に行くことになるとは!?」と驚いた方も多いようです。実際に住んでみて想像以上に良かったなど嬉しいギャップがあったというのは、筆者自身も頻繁に耳にします。

こんなはずじゃなかった!?駐妻生活④孤独・社会からの孤立・キャリア・生活環境など

「そもそも駐在妻への願望もない中、いきなりの海外赴任を命ぜられ、バリバリOLからの労働できない主婦への転換によるギャップ。こんなはずじゃなかった!でした」(30代/中国在住)
「イスラエルは日本人が少なくて思ったよりも孤独を感じることが多い」(20代/イスラエル在住)
「夜は特に孤独を感じること」(30代/ドイツ在住)

社会からの孤立や物理的に日本人が少ないことから孤独感やモヤモヤを感じるという話も…今までの日本での生活がガラリと変わることから、そのギャップに最初は驚いてしまうのも納得です。

その他にも…

「働けず、現在子供もいないので想像以上に時間があり、今日は何をしよう…と時間を持て余すことが多いです」(30代/アメリカ在住)
「同じ業界でも会社によって住居費の上限などが全然違う!」(30代/イギリス在住)
「駐在先が中国ということもあり、孤独なローカル生活を送ると勝手に想像していました。実際は日本より便利なことが多すぎてビックリです」(40代/中国在住)

予期せず専業主婦になることで時間を持て余してしまうこと、会社によって待遇が異なることなど想像していた生活とのギャップに驚いた方もちらほら。また、不便な生活が待っていると思いきや、日本以上に生活が便利で驚いたという声も!

駐妻生活の理想と現実…ネガティブだけでなくポジティブなギャップも多数!

今回は赴任前に想像していた駐妻生活と、現実の駐妻生活の間にはどのような違いがあったのかを調査していきました。ネガティブなギャップが多くなるかと思いきや、人間関係や赴任先に対してはポジティブなエピソードも多く集まりました。次回は今回の調査のエピソードにもあった、駐妻のキャリアについて特集予定です!

文・写真/山水 由里絵(やまみず ゆりえ)
大学卒業後は広告代理店に勤務し、結婚を機に駐在員の夫に帯同し中国へ引っ越し。気づけば駐在生活も4年目に突入。現在は旅行関連の記事をメインに、CLASSY.読者と同世代のフリーランスライターとして活動中。2019年9月よりCLASSY.ONLINEで随筆をスタート。

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