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読み聞かせにはどんな効果がある?上手な読み聞かせのコツ

  • 2020.8.7

子どもに本と触れてほしいと考え、幼い頃から絵本の読み聞かせをする家庭は多いと思います。しかし興味を持ってくれない、おとなしく聞いてくれないことなどが続くと、読み聞かせすることに意味があるのだろうか?と悩むママも少なくないようです。

読み聞かせは良いと言われていますが、具体的にどんなところが良いのでしょうか。そして、読み聞かせる際のポイントはどんなことがあるのでしょうか。

読み聞かせに効果はあるの?

子どもに読み聞かせをすることはさまざまな効果があります。大切だと言われる一番の理由は、幼児期には脳が著しく発達することが挙げられます。脳は、3歳までに成人の約80%が完成し、6歳までに90%に達すると言われています。この発達する期間に読み聞かせによって刺激を与えることがとても重要なのです。具体的にはどんな効果があるのでしょうか。

・コミュニケーションが取れる

読み聞かせは親子の最高のコミュニケーションです。親子が同じものに集中して取り組むことは一体感を生み、絆を深めるのに役立ちます。

読み聞かせる際には横に並んだり、膝に乗せたりして近い距離で読むことが多いと思いますが、このスキンシップが愛情ホルモンの分泌を活発にし、IQやストレス耐性を上げると言われています。また、本の世界観を共有できるので、会話が広がるきっかけになります。子どもが興味を持っていれば、読後に本の感想を言い合うのもいいでしょう。意外な子どもの考えに気付けることがあるかもしれません。

・語彙力が増える

親子や友達との会話で学ぶことのできる以外の語彙を、本の中から覚えることができます。何度も耳にするうちに自然と語彙力が増え、本を通して使い方も学ぶことができます。小さい内に語彙を増やす習慣があると、文章を理解する力が必要になった時にとても役に立ちます。

・想像力や感受性が豊かになる

絵本の場合は絵がありますが、映像と異なり動くことはありません。その絵と話から、世界を自ら想像していくことになり、想像力が養われます。また、テレビなどの動画と異なり自分のペースで進めることもできるので、じっくり読む・戻って何度も見るなど様々な楽しみ方ができます。

他にも、登場人物の様々な感情に出会い読み取ることができます。嬉しい、悲しい、怖い、楽しいなどの感情を読み取ることで感受性が豊かになっていきます。情緒を豊かにすることは、コミュニケーション能力を身につける上で必要不可欠です。読み聞かせをしながらママやパパが一緒に喜んだり悲しんだりしてみましょう。

・集中力がつく

読み聞かせを続けると集中力がついていきます。中々絵本に集中できない子も多いと思いますが、続けることで徐々にお話に聞き入ることができる様になります。また、ママやパパの話す言葉をよく理解できるようになる為、不安やうつなどの問題行動が減少すると言われています。語彙力がつき集中して聞くことが、問題行動の減少に関係するのでしょう。

・本好きな子どもに育つ

小さい内から読み聞かせを続けると、文字や読書に対する抵抗が少なくなります。集中して話を最後まで聞ける様になれば、本の魅力を感じ本が好きな子に育つかもしれません。読み聞かせが不要になる年齢になっても、自ら読書をする子に成長してくれるでしょう。

・親のストレス軽減

子どもの為に良いと考えられる読み聞かせですが、実は読んでいる親にも効果があります。脳について研究している東北大学の川島隆太教授によると、45組の親子に読み聞かせ調査を行ったところ、約8週間の読み聞かせにより親のストレスが低下していたとのことです。

親も一緒に楽しむことで親にとっても楽しい時間となり満足感を得られます。このことがストレス軽減につながっていると言われています。

読み聞かせのコツ

読み聞かせはいつから始めればいいのでしょうか。意味や言葉を理解できない内は意味がないのでは?と感じるかもしれませんが、新生児から始めても効果があります。当然物語を理解することはできませんが、ママの声を聞いて安心するという効果があります。生後3ヶ月までは視力が弱いので声を聞かせてあげ、その後本を導入していきましょう。

始めは物としての絵本に興味を示し、手でつかむ・たたく・口を近づけるなどの行動を取りますが、興味を優先しながら一緒に絵本を見ることが大切です。「お口に入れちゃだめよ」など、禁止はしない様にしましょう。

徐々に、親が本を指さすと目で追う様になり、1歳半くらいから自分で指さす様になります。これは、絵やストーリーに興味が移り始めた証です。様子を見ながら、色々な絵本を試して読み聞かせを続けましょう。

読み聞かせを続ける為の具体的なポイントです。

・ママやパパも一緒に楽しむ

何と言っても一番大切なのは、読んでいる大人がその時間を楽しむことです。「語彙力やコミュニケーションにいいから」などの義務感で読んでいると、聞いている子どもは楽しめません。本の世界や子どもとの時間を楽しみながら読むことが大切です。

・読むスピードに気を付ける

子どもが理解できる様にゆっくり、はっきりと読むことは大切です。しかし子どもが飽きてしまう場合はスピードが遅すぎる可能性もあります。子どもの様子を見ながら、飽きる前に次のページに進みましょう。逆にどんどんめくりたがる場合はどんどんめくらせて良いですし、同じページに何度も戻りたければ戻って良いです。大事なのは子どもが本を好きになること。「全部きっちり読まなきゃ」という概念は忘れて、子どもが楽しめるスピードを心がけましょう。

・短時間で良いので毎日継続する

共働き世帯などは読み聞かせる時間がないと思うかもしれませんが、食後や寝る前の10分、5分でも良いのでスケジュールに組み込んで習慣化しましょう。短時間で読める短い本を用意しておくといいでしょう。ほんの数分でもママと濃厚な時間を過ごすことは、子どもが愛情を感じ満たされた気持ちになることにつながります。また、時間の取りやすい休日などは読み聞かせを長めにしてもいいですね。

・本を読んだ後にもつなげる

子どもが成長してきたら、読み聞かせだけで終わらせないことも大切です。終わった後に物語の感想や登場人物についてどう感じたかを話し合うのもいいでしょう。

また例えば本に出てきた野菜をスーパーに探しに行ってみるなど、実物を自然にリンクさせてみるのもいいでしょう。実物を見て大きさや手触り、匂いなどを体感することは、より想像力を高めることにもつながります。本の世界観を現実世界でも楽しむ様に意識すると、子どもとのコミュニケーションがより楽しくなる効果もあります。

読み聞かせで困ったときの対処法

せっかく読み聞かせを習慣にしても、必ずしも子どもがおとなしく最後まで聞いてくれるとは限りません。むしろ、聞かない、どこかに行ってしまうなどの行動を取る子の方が多いのではないでしょうか。

まずは大前提として、読み聞かせる際には気を散らすものを遠ざけておきましょう。好きなオモチャやテレビなどです。大人も同様で、スマートフォンを操作しながら読む、などはもってのほかです。

・無理強いしない

子どもが思った様に聞いてくれない場合、それを責めることも厳禁です。特に2歳のイヤイヤ期では、お互いにイライラが募る時期なので、無理やり読み聞かせをしないようにします。嫌がる子どもに無理強いをすると、逆に本を嫌いになる可能性があるので、読みたくなるタイミングを待ちましょう。習慣化することにとらわれて無理に読むのではなく、興味を示さない時には切り上げてもいいでしょう。

読んでいる途中にどこか行ってしまったら「じゃあママが続きを読もう」などと言って一人で本を開くと、子どもが気になって見に来るかもしれません。そうなったら「じゃあ一緒に読もう」と誘うのも一つの方法です。

子どもが飽きて最後まで読めない場合も無理強いはしません。興味がないのなら別の本を探します。何日、何週間など時間が経ってからまた読むと、食いついてくる場合もあります。

・強弱をつけて読む

親が楽しむことが大事だと伝えましたが、棒読みではなく強弱をつけて読むようにしましょう。特に小さい子向けの絵本では擬音などが多く、大げさに読むと子どもは喜びます。子どもの様子や性格を見ながら、興味を持つにはどうすればいいかを色々試してみるといいですね。

読んであげたい本よりも対象年齢が小さい本を読みたがったら、否定せずに読んであげましょう。逆に難しい言葉が出てきた場合「この子には早いから分かりやすい言葉に置き換えよう」などはしません。書かれているまま読み聞かせましょう。もちろんどんな意味かを尋ねられたら、意味を教えてあげましょう。

筆者は絵本が好きで、息子が赤ちゃんの頃から色々なものを用意して読んでいました。絵の可愛さやキレイさは大人でも楽しめると思います。しかし3歳になって図鑑を読むようになるとカタカナも読めるようになり、絵本を読んであげようかと聞いても自分で読むと言われる様になってしまいました。

もちろん、字が読める様になったら読み聞かせが不要なのではなく、コミュニケーション・スキンシップの時間として大切にしてあげましょう。何歳まで、と決めずに、求められる内は読んであげていいと思います。

いずれにせよ、子どもに本を読んであげる時間はとても短いです。子育て中は忙しい中「読んで」とせがまれると面倒や大変に感じることもあるかもしれませんが、できるだけ付き合ってあげ、少ししかない貴重な時間を楽しんでくださいね。

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