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彼が地方で農業をやりたがっています【ひかりの恋愛相談室】

  • 2020.8.5
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「ひかりの恋愛相談室」では、人気書籍 “ 「大人女子」と「子供おばさん」"の筆者であるコラムニスト・ひかりさんにGrapps読者様のお悩みを答えていただきます。

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結婚したいと思っている相手の将来設計が、自分が望んでいる形ではない場合はどうしたらいいのでしょうか?

今回は、恋人が農業をやろうとしている女性からのお悩み相談です。

Yさん・35歳のお悩み

私は東京生まれ、東京育ちで、今は都内で正社員として働いています。今、結婚を考えている恋人がいるのですが、彼は早ければ数年後には地方で農業をやって暮らしたいと言っています。私は今の会社でずっと働きたいと思っているので、お互いの将来設計が違うのです。彼のことは好きですが、生き方が違うので、いずれ別れなくてはいけないものなのでしょうか。

Yさんへの回答

結婚を考えている恋人と将来設計が違う場合、悩むものですよね……。最終的には、Yさんがどれだけ今の彼と一緒に生きていく覚悟ができているか、なんですよね。もちろんYさんだけではなく、彼もその覚悟があるのかどうか。

「自分とは生き方が違うから、別れよう」程度の思いであれば、いずれにしろ結婚しないほうがいいでしょう。それは“彼そのもの”を愛しているわけではなく、“自分にとって都合のいい彼”を気に入っているに過ぎないからです。

それこそ、相手の職業が変わるだけでなく、不治の病にかかってしまい、自分が今の仕事を辞めて看病をしなくてはいけないことだって、人生には起こり得るものです。そのときに腹をくくれるかどうかですよね。それができないくらいの思いしかないのであれば、結婚はしないほうがいいとも言えます。

今後、世間一般の“結婚の形”は変わってくるとは思いますが、とりあえず現段階で“結婚向き”と言われている人は、「家庭を最優先にできる人」です。そういう人は、「仕事は変えられるけど、パートナー(家族)は変えられない」と思っています。現実的にも、「家族第一」に考えられないと、やはり家庭は壊れやすくなります。心の不和が起こりやすくなりますしね。

別居婚、週末婚という方法もある

とはいえ、「家族を第一に考えること」と、物理的に「時間と労力を家族優先にする」のは、イコールではありません。それだと、「家族が大事だから、仕事をサボって家族と遊びに行くことがいい」なんてことになりますしね。

お互いにそれぞれ人生においてやり遂げたいことがあって、「生き方は違うけど、それでも人生のパートナーは彼(彼女)がいい」と本気で思う場合は、やり方がないわけではないのです。

今のご時世だったら、別居婚、週末婚(=週末だけ会う夫婦関係)というスタイルだって、できなくはありません。もちろん子供ができたときにはどうするのか、という問題は出てきます。別々に暮らしていたら、1人で子供を育てなくてはいけないから大変なことも出てきますしね。

また彼が「農業をYさんにも手伝ってもらう気満々」の場合は、そんな依存心はなくしてもらって、自力でがんばってもらわなければいけません。

でも、本当にお互いが、「結婚するなら、この人がいい!この人じゃないと嫌だ」とまで思えるのであれば、方法はいくらでもあるということです。

また、別居しなくても、Yさんが会社の通勤ができる範囲内で畑仕事ができる場所だって、探せばあるかもしれません。そのときは通勤に時間がかかるので大変なことも出てきますが、それでも彼との生活を望むのであれば、乗り越えたいと思えるでしょうしね。

それで言えば、私自身は、中学、高校は片道2時間ほどかかる学校に通っていました。毎日往復4時間ですが、その間に本を読んだり、テスト勉強をしたり、友達と会話を楽しんだりして、それなりに充実した通学時間を過ごしました。しかも6年間、ほぼ休まずに通いました。だから、やろうと思えば、できなくはないんですよね。

つまり、何でもかんでも、“自分の都合の良さ”ばかりを追求していたらうまくいきませんが、相手の要望と折り合いを付けながら、お互いにちょっと我慢をして、納得できる方法を見つけることができたら、彼との結婚を諦めなくてはいけないわけではないのです。

今は愛と絆を深めることが大事!

そもそも彼が農業をやりたいというのが、どこまで本気度が高いか、ですよね。今はただ「そんな生き方もいいなぁ」くらいに思っていることもありますしね。

彼は今も少しは農作業をやっているのでしょうか?また「農作業をやること」と「農業を経営すること」は違うので、農業で食べていくのは、そう簡単なことではないかもしれません。

だから、今後、結婚話が出たときには、きちんとそのことについて話し合うことは大切です。結婚したら、Yさんにも農作業を手伝ってもらおうと思っている場合は、それはできないことをきちんと話した上で折り合いをつけたほうがいいでしょうしね。

逆に、折り合いが付けられない場合は、「生き方が違う」うんぬんではなく、お互いが相手に“自分にとっての都合の良さ”を求めているに過ぎないことを認識して、「結婚相手はこの人ではない」という結論を出すことも、間違いではありません。

今はとにかく、お互いに「この人と一緒に生きていきたい」と思えるほどの絆を深めることが先決です。2人の愛を深め、今後、一緒に生きていくためにも、柔軟性のある方法をとれるようになりたいものですね。

コラムニスト・ひかり

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