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【トマトジュースの効果】食事に取り入れてキレイに!簡単レシピも紹介

  • 2020.8.3
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世界中でもっとも多く栽培されている野菜が「トマト」です。その成分を余すことなく絞り出したのが「トマトジュース」ですよね。健康飲料の代表といわれています。トマトジュースは健康効果だけでなく、美容効果もあります。そんな、トマトジュースの成分や効果が上がる飲み方や、飲むときに注意するポイントについて役に立つ情報をお届けします。




■トマトジュースの効果

健康飲料として知られるトマトジュースの中には、機能性表示食品として消費者庁に届け出られた商品もあり、その健康効果は広く認められています。

しかし、トマトジュースに含まれるどのような成分が、人の体にどのように効果を発揮するのか説明できる人は多くないようです。そこで、トマトジュースの効果についてわかりやすく紹介します。

・トマトジュースの健康効果




日本人の食事も欧米化がすすみ、高血圧症や糖尿病、脂質異常症で悩んでいる人が増えています。そんな症状の発症を抑制する効果がトマトジュースにあります。

トマトジュースに含まれるGABA(ギャバ)はアミノ酸の一種で、高くなった血圧を下げる効果が検証され、効果が期待できると報告されています。

・トマトジュースの美容効果




トマトに多く含まれているリコピン(lycopene)は、天然色素のカロテノイドの一種です。トマトに多く含まれている天然色素で、トマトの赤色の色素成分です。

リコピンは抗酸化作用が強力で、活性酸素を取り除くはたらきがとても強い成分です。アンチエイジングやメラニンの生成を抑制する効果が大きいので、美容効果も期待できますね。

・トマトジュースはダイエットに効果的?




トマトに含まれるリコピンには、代謝を促進する効果があります。代謝が上がると摂りこんだエネルギーを体内に残さず消費してくれるようになります。

トマトジュースには、カリウムも含まれています。カリウムは、体内で過剰となった余分な水分を体外に排出してくれます。むくみ解消の効果が期待できます。




また、トマト含まれているペクチンも、美容に良いと言われていますよ。ペクチンは水溶性食物繊維で、体に溜まった毒素を排出させるデトックス効果があります。

ペクチンは食物繊維ですから、お通じ改善で便秘解消の効果も期待できます。さらに、トマトに含まれる13-oxo-ODA(酸の一種)は、脂肪を燃焼する効果が期待できるそうです。

トマトから作られるトマトジュースを継続的に適量愛飲することで、さまざまな効能が受けられるようです。

■トマトジュースの栄養




毎日一杯飲むと健康に良いといわれるトマトジュース。トマトジュースにはどのような栄養分が含まれているのでしょうか。また、その栄養分はどのように体にはたらくのでしょうか。気になるトマトジュースの栄養について調べてみましょう。

・トマトジュースのカロリーと糖質




平均的なトマトジュース100mlのカロリーは17kcalで、糖質は3.3gです。平均的なオレンジジュース100mlのカロリーは約40kcalで、糖質は約10gです。

このように、ほかの果物ジュースや飲み物と比べると、かなり低いカロリーになっています。カロリーだけでなく、糖質も値が低いことがわかります。

・トマトジュースの栄養




トマトジュースの栄養は、トマトジュースの商品のタイプで多少異なってきます。日本を代表するトマト食品のメーカー、カゴメの「カゴメトマトジュース(低塩)」を参考にしてみましょう。


栄養成分【190g当たり】エネルギー:41kcal、 たんぱく質:1.8g、脂質:0g、炭水化物:9.1g、 糖質:7.7g、食物繊維:0.9 ~1.8g、食塩相当量:0.5g、カリウム:550mg、カルシウム:14mg、リコピン:15.7 ~27.0mg、GABA:28mg
出典:カゴメトマトジュース



栄養素もたくさん入っていますね。リコピンとGABAの値が多いことが理解できます。

・『リコピン』でアンチエイジング効果




人の老化の一因が活性酸素です。活性酸素は老化に深く関わっており、代表的な影響と言えば、皮膚の老化・生活習慣病・ガンなどの原因になることがあげられます。先述したとおり、トマトに含まれるリコピンは抗酸化作用が強力で、活性酸素を取り除く効果があります。

リコピンが活性酸素を除去することで、老化防止効果や生活習慣病やがんの予防に役立ち、アンチエイジング効果も期待できるのです。

■トマトジュースの効果をアップさせる飲み方




トマトジュースを飲む場合、ただ水分として摂取するのではなく、健康増進や美容効果を狙って飲むのであれば、トマトジュースが持つ体に良い効果が増大することを目指して飲みましょう。

これまでにトマトジュースを飲んだ多くの方々の貴重な体験から、トマトジュースのおすすめの飲み方を紹介します。参考にしましょう。

・トマトジュースを飲むタイミングは『朝』




トマトジュースに含まれるリコピンの血中濃度を、トマトジュースを摂取した時間帯ごとに比較すると、血中濃度が最も高く残るのは、トマトジュースを朝飲んだときだそうです。つまり、トマトジュースを飲むおすすめのタイミングは朝と言えます。

・油と一緒に飲むと効果的




トマトジュースをオリーブオイルと同時に摂取すると、トマトジュースだけを飲んだときよりもリコピンの吸収率がアップする研究結果が発表されています。

トマトが良く食べられる地中海地方では、古くから、トマト・パスタ・オリーブオイルを組み合わせた料理が食べられていますよね。自然に、この組み合わせが良質な摂取方法であると理解されていたようです。

事実、リコピンは油に良く溶けます、油を使った料理と一緒にトマトジュースを飲むと、リコピンもよく吸収されるのです。

・牛乳と組み合わせる




トマトジュースを牛乳と一緒に飲む方は多いようです。トマトミルクというメニューになるのでしょうか。トマトジュースと牛乳の割合は、標準的には同量になります。アクセントではちみつを加えると、味がまろやかになります。

健康飲料の双璧、トマトジュースと牛乳を一緒に摂取すると、健康指数がさらに上がりそうです。トマトジュースのリコピンの吸収率も高まるそうです。

・トマトジュースを加熱する




トマトジュースそのものを加熱してホットで飲む方もいますが、トマトジュースを上手に料理に取り入れて、加熱したトマトジュースを料理と一緒にいただくケースが多いようです。

特にイタリアのスープ、ミネストローネの調理では、トマト缶よりも飲みやすいトマトジュースを使う方は多いようです。ちなみに、トマトジュースもトマト缶もトマトの栄養価はほとんど差がないので、温かいトマトジュースもアリですね。

■効果が高いトマトジュースの選び方




「健康のため」「野菜不足を補うため」「美容のため」「体に良さそう」など…トマトジュースを飲む理由は、人それぞれありますよね。トマトジュースは、のどが渇いたから飲むような飲料ではなく、健康を考慮して飲む方が大部分ではないでしょうか。体に良い飲料なので、あくまでも健康飲料と意識されていることが多いようです。

せっかく健康のために飲むのですから、より健康効果が得られるトマトジュースの選び方をご紹介します。

・トマトジュースの定義




「トマトジュース」と銘打っている商品が、すべて同じ健康効果をもたらす訳ではありません。まずはトマトジュースの定義から見ていきましょう。
農林水産省には、トマト加工品の日本農林規格があります。そこに、トマトジュースが定義されています。

トマトジュース 次に掲げるものをいう。
1トマトを破砕して搾汁し、又は裏ごしし、皮、種子等を除去したもの(以下「トマトの搾汁」という。)又はこれに食塩を加えたもの
2濃縮トマトを希釈して搾汁の状態に戻したもの又はこれに食塩を加えたもの
出典:農林水産省



トマトジュースには、このような定義があり、この条件をクリアーしたものだけがトマトジュースと呼ばれます。パッケージにトマトの絵が書いてあると、トマトジュースだと視認してしまうこともあるかもしれませんが、成分表示部分の品名もしっかり確認しましょう。

・トマトジュースの塩分量に気を付ける




トマトジュースは健康飲料ですが、食塩が入っています。トマトジュースに塩が入っているのは、塩を入れるとトマトジュースが明らかにおいしくなるからです。さらに、塩を入れることでトマトの青臭さが消えるそうです。

標準的なトマトジュースに含まれている塩分は、トマトジュース200mlで2.4g程度です。
世界保健機構(WHO)の1日の塩分摂取量の目標が5gですから、2.4gはかなりの量ですね。しかし、トマトジュースにはカリウムも含まれていて、カリウムは塩分を体外に排出するはたらきがあります。トマトジュースの塩分はそれほど気にしなくてもいようです。

・リコピン含有量に注目




リコピンを摂取する目的でトマトジュースを飲む方も多くいます。トマトジュースのリコピンの含有量は、商品ごとに微妙に異なっています。メーカーによってはリコピンアップのトマトジュースもありますので、トマトジュースを買い求めるときに、リコピンの含有量もチェックしましょう。

・製法の違い




トマトジュースの製造方法には、濃縮還元法とストレート法があります。濃縮還元は、絞ったトマトを濃縮して保管し、後で水分を加えて元の濃度に戻します。品質は安定し、値段はリーズナブルな価格帯で設定できます。

ストレートの場合は、搾汁したトマトの果汁を濃縮せずにそのままトマトジュースの商品にして販売します。風味が濃く残り、味も濃縮還元のトマトジュースに比べるとおいしく感じられるそうです。ただし、トマトジュースの栄養面はどちらの製法もほぼ同じになるそうです。

・飲みやすいかどうか




健康増進や美貌アップの目的でトマトジュースを飲む人も多くいます。そのような目標を持って飲む以上、ある期間継続して飲むことになります。せっかく飲むのなら、おいしく飲みたいものです。トマトジュースは大手メーカーがたくさんラインナップしています。自分がおいしく飲めるトマトジュースを選びましょう。

■おすすめのトマトジュースレシピ




トマトを使用した料理をする際、生トマト、トマト缶を使って料理することが多いようですが、トマトジュースのほうが適している料理もあります。
トマトジュースを使った人気メニューがありますよ。トマトジュースのおいしさが生きる料理2点を紹介します。

・トマトジュースのスープ




トマトを使ったスープといえば、ミネストローネですが、トマトジュースを使ったトマトスープもトマトのおいしさが味わえます。

好きな野菜やキノコや豆類など、自分好みの具材をたくさん入れて、出汁はコンソメでも鶏がらスープでも好みの味を使いましょう。水を入れて、同量のトマトジュースも入れましょう。弱火でコトコト煮込み、塩胡椒で味を調整して完成です。トマトジュースを使うと時短になり、簡単においしいトマトスープができます。

・トマトジュースを使ったカレー




今や国民食といわれるカレーライス、お子さまから高齢者まで人気のメニューです。そのカレーにトマトジュースを使います。

カレーを調理する際、通常は水を使うのですが、トマトジュースカレーは水の代わりにトマトジュースを使います。それだけに、煮込んでいけば味にほんのりと味わい深い酸味が加わります。使用するルーの味が、水だけで作る場合よりもマイルドな味になるそうです。

■日本のご当地トマトジュース




自然志向や健康志向から、トマトジュースは人気の飲み物になっています。大手のメーカーのトマトジュースだけでなく、ご当地トマトジュースがあります。

ほとんどが自前のトマトを使って、人気のオリジナルブランドのトマトジュースを製造販売しています。ここでは、人気のご当地トマトジュースを紹介します。

・人気のご当地トマトジュース①『オオカミの桃 トマトジュース 無塩』




北海道上川郡鷹栖町のご当地トマトジュースです。鷹栖町は昼夜の温度差があり、澄み切った空気に長い日照時間など、おいしいトマト栽培に最適な環境が揃っています。

朝に収穫した完熟トマトのおいしいエキスがそのままに瓶詰めされており、0.2%の食塩以外は何も使っていません。コクも甘味もあふれるトマトジュースです。

・人気のご当地トマトジュース②『毎日がとまと曜日』




秋田県大仙市にある、農・商・工の連携で地域発展に努める会社「合同会社ダイセン創農」が生産するトマトジュースです。地元秋田県産のトマトにこだわり、自社で栽培したトマトを手で収穫にして、鮮度の高いトマトだけを搾汁加工してトマトジュースにしています。

・人気のご当地トマトジュース③『信州・安曇野トマトジュース(無塩)(ストレート)』




長野県でもトマト栽培は盛んです。特に知られているのが、信州・安曇野トマトで、そのトマトを使って作ったトマトジュースが人気になっています。

安曇野の畑で真っ赤に完熟させ、おいしさが詰まった状態のトマトを手摘みでトマトジュース工場へ送り、搾ってできたストレート果汁のトマトジュースです。水は加えず、食塩も無添加で、本物のトマト風味が楽しめます。

■世界が認める健康食品「トマトジュース」




南米が原産地のトマトは、アメリカ、中国、インドにヨーロッパやアフリカでも栽培されています。

トマトジュースやケチャップの原料となるトマトは、世界中各国で約3,700万t栽培され、そのうち日本では約4万t栽培されています。世界の人々がトマトのおいしさと有効性を知っていると言えますね。

世界中の人々がトマトをさまざまな料理にして食べています。世界各国でトマトジュースも飲まれています。世界が認める健康飲料、トマトジュースを飲みましょう!

(AYA)

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