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ボン・マルシェの新メイク売り場で、さまざまな体験を。

  • 2020.8.2
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夢の殿堂たるデパートを世界で最初に女性たちに提案したパリ左岸のル・ボン・マルシェ。1852年の昔からいまにいたるまで 魅力あふれる商品を提案し続け、私たちの欲望を刺激する困った存在でもある。

そのボン・マルシェに6月初旬、アトリエ・マキアージュが新たに誕生した。場所は2階のランジェリーの売り場とモードの売り場の中間。ボン・マルシェにおいてメイクアップも装いの一部と捉えていることを明快にする場所を選んだそうだ。地上階では有名ブランド、スキンケア、香水を販売。2015年に生まれたロフトボーテの売り場では、ヘア、ボディなどのための商品を扱っている。この新しいアトリエ・マキアージュはメイクアップ、色の世界ゆえに、プレイフルなピグメントライブラリーというイメージで構成された。遠くからでもカラフルな色が目に入るので、見つけやすい。

売り場はブランド独自の世界ではなくボン・マルシェの建築部門が、統一感のあるデザインでまとめている。

アトリエ・マキアージュは300㎡の丸いスペース。9月になるとサークルの中心部はメイクアップアーティスト、シャーロット・ティルブリーのワンダーランドとなる。グラマラスでリラックスした楽しい売り場で、椰子の木の下でメイクを遊ぼう、と提案するそうだ。人気のMagic Cream(50ml/90ユーロ)ももちろん購入できる。日本にはまだ上陸していないブランドなので、楽しみに秋の到来を待とう。

この売り場を囲むように並ぶブランドは8つ。バイ テリー、ローラ メルシエ、ボビイ ブラウン、ナーズというメイクのエキスパート、そして自然派のラ ブーシュ ルージュとキュアバザー、そしてエクスクルーシブはスックとブリンク ブロウ バーである。

スックについては日本のブランドゆえに、いまさら説明は不要だろう。ブランドを知るパリジェンヌとアジア系観光客が桜や着物などにインスパイアされた日本的な色、優れたスキンケアプロダクトを求め、早速この売り場のオープンに駆けつけたという。いまの時期、顔筋マッサージは行っていないが、自宅でできるようにと指導をしてくれる。

スタンドの裏手にマッサージルームが設けられている。顔筋マッサージは30分で55ユーロ。メイクとのセットだと60分で80ユーロ。

ブリンク ブロウ バー(BBB)は2004年以来、眉毛の脱毛トリミングで知られるロンドン発のブランド。やっとパリでも!とファンを喜ばせている。コットン糸を使用して1本ずつ作業する脱毛トリミングは、まぶた、額を綺麗にすることからスタートし、感覚的にも新しい体験だ。 眉の形や量によるけれど、1人につき時間は15〜20分で、作業中、脱毛箇所にはバラの香りのジェルを塗布。これは保湿力に優れ、フェイス用ジェルとして販売されている。ペンシルはもちろん、眉毛の育成を促進するクリームなどアイブロウ関連のプロダクトもいろいろと販売。目元で勝負するマスク時代である。すっきりと美しい形の眉毛はマスト!

BBBですっきり美しい眉毛を。©Blink Brow Bar

エクスクルーシブではないブランドも、このアトリエ・マキアージュだけのサービスや商品を揃えている。たとえばキュアバザーでは最新作の口紅6色を販売。自然派だけありチャージ式で、リップスティックを収めるポシェットはイタリアのクチュールメゾンで入手した端切れのジーンズが使われている。ラ ブーシュ ルージュではスペシャルオーダー(65ユーロ〜)を受け付け、バイ テリーではここで初めてパレットファクトリーという新しいコンセプトを展開中だ。これはアイシャドーやチークに使えるマルチプレスドパウダーを好みの色で作るサービスで、1、3、4、8色(39〜146ユーロ)から選べる。さらにメイクレッスンもあれば、デイタイムあるいはソワレのメイクサービス(45分/110ユーロ)も。

キュアバザー(左)でもラ ブーシュ ルージュ(右)でも、アトリエ・マキアージュの椅子はパウダーピンクのポーランのチューリップチェアが共通。

新しいコンセプトによるパレットファクトリーをアトリエ・マキアージュのバイ テリーで!

ナーズ、ボビイ ブラウンでも同様のサービスを実施。このアトリエ・マキアージュではどのブランドも鏡と椅子が備えられ、また奥にキャビンを持つブランドも、というように商品を買うだけではなく、体験することも提案する売り場なのだ。

L’Atelier MaquillageLe Bon Marché24, rue de Sèvres75007 Pariswww.24s.com/fr-fr/le-bon-marche

 

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