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セフレにドキドキする男性心理とは?【ひとみしょうのお悩み解決】

  • 2020.8.1

“【お便り募集】文筆家ひとみしょう お悩み解決” に送っていただいたお悩みの中からひとつピックアップしてひとみしょうさんがお答えしていきます。

「みどりさん33歳」のお悩み

33歳既婚者です。昨年末に、元同僚と飲み会の帰りに関係を持ち、セフレのような関係になりました。遠くに住んでおり、滅多に会うこともありません。関係をもったのは2度だけです。(2度目は彼が私に会いにきました)
あちらにも彼女がおり、年齢的にも結婚を考えているようです。
連絡はこちらからすれば即返ってますが、彼から来ることはほぼありません。
彼は私にだけはどうしても「ドキドキする」と言います。「元々同僚だったから、まさか!のドキドキなんだろう」と本人は言っていますが、「まさか!のドキドキ」とは何ですか?恋愛感情とはちがうのですか?
セフレにドキドキする男性心理が知りたいです。よろしくお願いします。

〜ひとみしょうのお悩み解決コラム〜

まさかのドキドキとは「まさか同僚のみどりさんが、まさかこのぼくに、みどりさんの秘密をまさか見せてくれるとは思わなかった、見せてくれるどころか、触らせてくれたり、舐めさせてくれたりした!そして、まさか、ぼくのことを温かく迎え入れてくれるなんて想像もしていなかった」という意味です。長いですが。

で、それは、恋愛感情です。

「セフレ」って、みなさん、どんな意味で使ってますか?

最近、ネットにセフレという言葉が氾濫していますが、みなさん、どのような意味でセフレという言葉を使っていますか?

セフレとは、本来、セックスを純粋に「それとして」楽しむことができる「友だち」を意味します。つまり、相手のことが好きとか嫌いとか、嫉妬するとか、そういった感情を「一切」抜きに、「純粋に」セックスの気持ちよさを「お互いに」追求しあう「仲間」をセフレと呼びます。

そこには、相手に対する「思いやり」があります。「気遣い」や「マナー」があります。

「セフレ=自分の快感を追及する利己主義者」ではないんです。お互いに相手のことを思いやるマナーがないと「セフレの関係」は成立しないのです。

というのが、本来のセフレの意味ですが、最近はその意味でセフレという言葉を使う人が減りましたね。

たいていの人は「友だち以上恋人未満の関係でヤラせてくれる人(ヤラせてあげている人)」のことをセフレと呼んでいますね。そして、とくに女子は「セフレ」に対してもれなく、「彼はわたしのことが好きなのでしょうか?」と不安に思っていますね。

そういう関係はセフレではなく、単純に「順番をまちがえた関係」なのです。先に「ちゃんと付き合おう宣言」をしないまま、流れでなし崩し的にセックスしてしまい、「お互いに」セフレのプロではないものだから、なんとなく相手のことを好きになり、なんとなく相手の本心が気になり、だからなんとなくふたたびセックスしたくなり、でもセックスしてもしても、相手の本心がぼんやりしていてモヤモヤする……。

コンノ、そこに愛はあるんか? ですよ、ホントに。

「セフレ」の彼のホンネとは?

冒頭に書いたとおり、彼はみどりさんに恋愛感情を抱いています。「ヤルことをさっさとヤって、あとはバイバイ」なんてことを彼は思っていません。彼はみどりさんのことが好きです。

好きだから、彼はみどりさんとセックスしました。

がしかし、ですよ。

がしかし、彼の好きという感情が、じっさいにふたりを真剣交際へと昇華させるかといえば、それはまた別問題です。これはみどりさんたちのケースが特別ということではなく、世の中の多くの「セフレ」カップルに共通して言えることです。彼が「セフレ」の彼女のことが好きだからといって、ふたりがちゃんとしたカップルになれるかどうかは、別問題、なのです。

なぜか? その理由について、以下に説明しますね。

ちょっと長いですが、冒頭に書いた文章を再度書きます。

――まさかのドキドキとは「まさか、同僚のみどりさんが、まさかこのぼくに、みどりさんの秘密をまさか見せてくれるとは思わなかった、見せてくれるどころか、触らせてくれたり、舐めさせてくれたりした!そして、まさか、ぼくのことを、温かく迎え入れてくれるなんて想像もしていなかった」という意味です。

これ、簡単にいえば、彼はみどりさんの存在と、みどりさんのふるまいに驚いたということです。

男は、女子の裸を「なんらかの秘密を隠し持っているもの」とか「この世における最高最大の秘め事」と捉えています。

セフレにドキドキする男性心理とは

男子って、女子の裸が好きなわりに、そうたくさんの裸を見ていないんですね。二次元の裸は別ですよ。つまり、エロ動画やグラビアなどは別ですよ。そうではなくて、リアルな、三次元の女子の裸を、男はさほどたくさん見ていないんですね。

その意味で、男にとって、女子の裸は「まだ知らぬ秘密がたくさん詰まっているもの」なのです。

また、男は、美しいものを見たら、そこには「必ず」なにか秘密があると直感してしまう生き物です。

――みどりさんのその曲線美溢れるおっぱいにはなにか秘密が隠されているはず……というようなことを、彼は考えてしまっているのです。当然、みどりさんの意思でおっぱいを彼に見せると、彼は「秘密を見せてくれた」と思ってすごく喜びます。同時に驚きます。

――ぼく(ごときに)彼女は、おっぱいの秘密を暴露してくれた! こんな素晴らしい出来事はちょっとほかにない!

彼は狂喜乱舞します。同時に、「見せる」という行為をしたみどりさんの存在や、ふるまいに驚きます。

「奇跡の」裸をもつ「奇跡の」女子

これらすべての喜悦や驚きが、「セフレ」においても「ちゃんとした彼氏彼女の関係」においても存在します。簡単にいえば、男女の恋愛(的な)感情はすべて、驚きからはじまる、のです。

で、その驚きが「セフレ止まり」になる場合もあるし、「ちゃんとした彼氏彼女の関係」になる場合もあるのです。

が、こればかりは、ふたりが自由に選択できることではありません。恋愛の神様が決めることです。

わたしたちにできることはせいぜい、「セフレじゃイヤだからちゃんと付き合ってよ」と、相手に言うことくらいです。

今回のご相談の主旨は、「セフレにドキドキする男性心理が知りたいです」というものなので、このへんで話を終えたいと思います。

「奇跡の」裸をもつ「奇跡の」女子、これが、みどりさんに対する、彼のホンネです。

ある意味、最高のことではないですか? (ひとみしょう/作家・コラムニスト)

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