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髪の時間は戻せる? 傷んだ髪にサヨナラして、あの頃の美髪を取り戻す方法

  • 2015.5.3
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女性にとって、ヘアスタイル以上に見た目の印象を左右してしまう「髪質」。どれほどスタイリングに心血を注いでも、髪に生気がないと一気に老け込んで見えたり、疲れたイメージに見えがちですよね。筆者の髪も以前(ン十年前)はずっと触っていたいほどツルンとなめらかで、セラムやオイルを使わなくても輝くツヤがあったのに…もうあの頃には戻れないの?!

そんなモヤモヤした悩みを、信頼する美容師Hさんに相談。「毎回トリートメントをお願いしてるのに、髪状態ってこれ以上良くならないの?」と八つ当たり気味の私に、彼はキッパリ。「トリートメントは予防的なもの。そもそも髪が修復することって、有り得ないんですよ。爪と同じ、死んだ細胞なんで。爪が折れちゃうと、元通りにならないでしょ?」

…え? でも、世の中には「ダメージリペア」とか「髪の修復」とかいう言葉があふれてますよね?「それは、コーティングとかで髪の見かけを修復して見せると言う意味。顔肌に例えるなら、スキンケア効果よりもメークアップ効果に近いかな」…ガーン。これまでの認識の誤りに気付かされ衝撃を受けつつ、その単純明快な説明にちょっと感動。でも、世の中には私と同じ誤解をしている人がワンサカいるのでは?

つまり、傷んでしまった髪の時間は元に戻せないということ。それでも、カラーやパーマでおしゃれを楽しむにはどうすればいいの?

「大切なのは、受けてしまったダメージが広がらないようにすることと、これから生えてくる髪を強くすること」とHさん。パーマやカラーで受けたダメージは、ケアを怠ると施術から時間を経て乾燥が進んでもろくなり、新しく生える根元の髪にも悪影響を広げるそう。対策としては、髪の大敵となる「摩擦」「乾燥」「紫外線」を毎日、最小限に食い止めておくこと。「与えるケア」よりも、髪に残っている水分やタンパク質を「守り続ける」ケアの方が有効なのです。

濡れた髪をタオルでゴシゴシ拭かない、ドライヤーやアイロンの熱を加えすぎない、陽射しの下では帽子をかぶる。そんな、誰もが知っている当たり前の習慣が大切とのこと。「あとは、意外とみんな意識してないんだけど、髪はあまり濡らしちゃだめなんだよね」とHさん。実は髪の水分の大敵は、水そのもの。髪が濡れるとキューティクルが開き、しなやかさや弾力の決め手となっている髪内部の「結合水」がどんどん流出してしまう事態に。シャンプー後、ドライヤーの熱が髪を乾燥させると考えて自然乾燥を好む人も多いと思いますが、濡れた状態で放置する方がパサつきの原因になるそう。

一方で、ダメージに強い髪を育むためには、頭皮を内と外から元気にしてあげること。週に1〜2回は頭皮に栄養を与えて血行を良くし、毛穴のクレンジングもできるオイルマッサージを。また、食生活の中では「亜鉛」「ビタミンB6」を豊富に含む牡蠣、牛肉、チーズといった食品を意識して摂るようにすると、タンパク質の合成を助け、強い髪を育む助けになりますよ。

トリートメント剤をもう1本投入する前に、日頃の習慣から髪のためにできることがまだまだありそうですね。

(Kikka)

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