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星占いがもっと楽しくなる!占い用語大解説

  • 2020.7.31
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「占いって生年月日からわかる星座を使うんでしょ?」ハイ、そうです。そのとおりなのですが実際は少し違います。
誰もが知る12星座はあくまで手がかりのひとつ。占い師はほかにも色々と見ることで性格や運勢を導き出すんです。
今回は一歩踏み込んで、ちょっと難しい【占い用語】を大解説! 知れば占いがもっと楽しくなるはずです。

新月と満月

月は短いスパンの運勢を見る時に重要なカギとなります。一ヵ月に一度めぐってくる「新月」と「満月」は、特に大切な節目となるでしょう。
新月はスタートのタイミングで、何かを始めるために何かを終わらせるタイミングでもあります。
・新しいことをスタートさせる
・もう必要のないことを終わらせて次に進む
・計画を実行に移す
・新しい服やコスメ、アイテムを使い始める
・願い事をする
最近は「願い事をする」が広く知られるようになり、新月に願い事を書く習慣を持つ人が少なくないでしょう。
満月は物事が満ちるタイミングです。それまでに行ったことの結果が出るので、喜ぶ人もいれば、今後の計画を立て直す人もいるかもしれません。
・恋愛成就、仕事の成功
・努力が認められる、日の目を見る
・欲しいものが手に入る
・結論が出る
・持て余しているものを手放す
満月は飽和状態を意味するので、これ以上は先へ進めず、限界ギリギリまで達したものを整理することもあります。グラスいっぱいに入った水がこぼれ落ちるように、自然と手放し終える流れができるでしょう。

ドラゴンテイルとドラゴンヘッド

占星術では新月のそばにドラゴンヘッドがあると日食、満月のそばにドラゴンテイルがあると月食になります。
どちらも通常よりパワーアップした新月・満月になるので、わかりやすい出来事があったり、影響が長く(半年くらい)続いたりするでしょう。
とはいえ、ドラゴンヘッド・テイルは星ではなく、「地球から見て太陽と月の軌道が交わる場所」。なんだかわかりづらいのですが、そんな曖昧さを象徴するように二つは単体で見ると、かなりフワッとした意味を持ちます。
ドラゴンヘッド:今世で取り組む使命
ドラゴンテイル:過去世で繰り返し行ってきたこと
出生時のホロスコープでドラゴンヘッドがどこに位置するかで、自分が今世で新たに挑戦するテーマがわかります。そして、ドラゴンテイルの位置を知れば、過去世でやり尽くしたことがわかり、「得意だけどもう追求する必要はない」と気づけます。
また、どちらも人とのをあらわすので、相性鑑定ではかなり重要視されるでしょう。
実体がないにもかかわらず、ドラゴンヘッド・テイルは日々の運勢、人生観、相性に大きな影響をもたらすのです。

10個の星が持つ意味

占星術では「太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星」の動きで性格や運勢を見ていきます。
どの星が何の星座に入って、それは何ハウスに位置するのか? を読み解けば色々なことがわかるんです。
太陽:自分自身をあらわす。注目すべきもの
月:本質・感情・メンタル・女性性
水星:知性・思考・コミュニケーション
金星:愛情・喜び・好きなもの・子ども・創作
火星:やる気・情熱・攻撃性・男性性
木星:社会的な価値観・理想・成長・拡大
土星:苦手意識・努力ポイント・抑制・節制
天王星:改革・変化・新しいシステム
海王星:曖昧さ・境界線をなくす・理想・夢・深層心理
冥王星:目に見えないもの・始まりと終わり・抗えない流れ
これら10個の星たちは、それぞれの公転周期でホロスコープを運行します。(ホロスコープには出生時のホロスコープ(ネータル)と、現在運航中のホロスコープ(トランジット)があります)
太陽から木星までは個人の日常に影響をもたらしやすく、土星から冥王星は社会全体に影響と変化をもたらすとされています。
出生時のホロスコープ(ネータル)を見る時も、太陽から木星は個人の性格として判断しますが、土星から冥王星は世代的な傾向と見ることが多いです。

星の逆行とは?

最近は「水星の逆行」が認知度を高めているんじゃないでしょうか。女性誌や少女漫画で扱われているのを見かけますし、専門知識を持たない人も注意したい時期と覚え始めています。
逆行は地球から見て星が後戻りするように見える現象のこと。逆行によって星の意味合いが薄れたり、影響が緩やかになったりします
そのため、知性やコミュニケーション・通信などを司る水星が逆行すると、うっかりミスが増えて連絡の行き違いが起き、ネットが繋がらなくなる……といったトラブルが起きやすくなるのです。
金星の逆行では恋愛が進展しなくなる、魅力が理解されにくくなるといった傾向があるでしょう。
ただ、見方を変えれば「じっくり信頼を深めるとき」「慌てずにアプローチするといい」と解釈できるので、むやみに恐れることはありません。
ラッキースターといわれる木星の逆行も、見直し期間や手を広げすぎた部分を整理するという意味でポジティブ解釈するケースが増えています。

星たちが取る角度~アスペクト

運勢を見るときも、相性を見るときも、10個の星がどの星座に位置するかだけでなく、星たちがどんな角度を取っているのかを重要視します。
占星術では星たちが取る角度を「アスペクト」と呼び、吉凶を判断しています。
【吉】コンジャンクション(0度):ピッタリと重なり合い影響し合う。似た者同士
【吉】セクスタイル(60度):意識することで補い合う。協調しながら尊重もする関係
【吉】トライン(120度):スムーズな連携、共感し合える、気楽な関係
【凶】スクエア(90度):衝突する、相容れない、ライバル関係
【凶】オポジション(180度):拮抗して作用し合う、違う者同士だけど補い合う関係
【中庸】クインカンクス(150度):相通じるものが何ひとつない状態。お互いに異質だからこそ興味深く思える関係
たとえば、毎週の運勢で「調和した角度を取る」と書かれているのはトラインで、「緊張感のある角度を取り合う」と書かれているのはスクエアかオポジションです。
とはいえ、スクエアやオポジションは凶角といわれても、容赦なくバチバチやり合うことが新しい局面を生み出すこともあります。相性ではスクエアが「気にせずにはいられない縁」を生み出すので、必ずしも悪いものではありません。
大切なのはどう解釈するかでしょう。

奥が深すぎる!星の世界

星の世界では1+1=2と限定した答えが明確には出ません。星の解釈は無限にあるので、細かく調べるほど奥深い魅力にあふれ、ときに難解すぎて頭を抱えてしまいます。
でも、だからこそ面白いのです。
星占いは遠い遠い紀元前の昔に生まれたものですが、それでもまだ絶対的な答えは出ないのでしょう。
また、答えがないだけに占いは誰にでもできるし、そんなにハードルは高くありません。「私はおひつじ座」から一歩踏み込んでみると、星占いはもっと楽しく身近なものになるはずです。
(沙木貴咲/占い師)


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