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かまぼこの賞味期限はどれくらい?冷蔵保存や冷凍保存のコツを紹介!

  • 2020.7.28
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かまぼこはお正月のおせち料理やちゃんぽん、そば、うどんなどさまざまな料理に使える便利な食材です。料理の彩りが華やかになりますし、栄養価も高い食材です。

しかし、使用する頻度がそこまで高くないので、賞味期限が過ぎてしまいがちではないですか?
そこで今回は、かまぼこの賞味期限と保存方法についてご紹介します!




■かまぼこの賞味期限はどれくらい?
「賞味期限を過ぎてしまったかまぼこは、どのくらいまでもつのだろう?」と疑問に思っている方が多いと思います。そこで、かまぼこの賞味期限ってどんなイメージをもつでしょうか。実は意外と早めなんです。詳しく見ていきましょう。

・具材や保存料の有無によって違う




かまぼこの賞味期限は、使われている具材や保存料によって変わってきます。

かまぼこに使用される主な原料は、アジやエソ、ハモ、スケトウダラ、サバなど、白身魚を中心に30種類以上の魚が使われています。地方ごとに近海で獲れる魚を利用して、その土地独特のかまぼこをつくっています。それぞれお国自慢の味が楽しめますので、食べ比べしてみてください。また、最近は赤身魚も人気です。

また、最近はイワシやサバの栄養が注目されています。それらを原料にしていろいろな種類の赤身魚かまぼこ(くろぼこ)がつくられています。

保存料としては、食品衛生法によって定められた基準に基づいて、ソルビン酸やソルビン酸カリウムが用いられている製品があるそうです。しかし、近年健康志向の上昇にともない、スーパーではいろいろな保存料を使わないかまぼこを見かけるようになりました。包装技術の向上や流通体系の変化により、保存料を使わなくても腐ることを先延ばしすることが可能となっています。

※ソルビン酸とは、ソルビン酸は不飽和脂肪酸です。カビ・酵母・好気性菌に対して静菌効果があります。菌はどこにでもいるため、その菌が食品について、増殖をすると、食中毒などの危険性があります。コンビニやスーパーのお惣菜やお弁当などにも、このソルビン酸カリウムなどの防腐剤や保存料が、頻繁に使用されるようです。

基本的には製品に記載されてある賞味期限を目安にすればよいです。

・パック方法によっても違いがある

かまぼこの賞味期限はパックの方法によっても違いがあります。真空パックでパック詰めされてあるものであれば概ね2~3週間ほど、簡易包装のものであれば、1週間ほどです。ほかにも、ケーシング詰やリテーナ成形という包装方法もあります。賞味期限については、2~3週間が目安です。初めて聞くという方が大半だと思うので、下記に包装方法をご紹介しておきます。

・ケーシング詰:主に合成フィルムにすり具を充填し、密封した後加熱したもので、両端をアルミの金具で止めてあります。
・リテーナ成形:板付きかまぼこをフィルムでくるみ、金属性の型枠にはめこんで蒸気で加熱したものです


・開封後は1~2日ほど

かまぼこは、さつま揚げなどの練り物と違って、生ものです。保存期間は1〜2日ほどが目安なので、開封後はなるべく早く食べるように心がけましょう。おすすめは、かまぼこを使うとき、なるべく一回で使った方がよいでしょう。24時間以内に食べるのがベストといわれています。

「1~2日ほど経ってしまったけど、捨てるのがもったいない!」と思う方もいるでしょう。後で、賞味期限切れのかまぼこが食べられるかどうかの基準を紹介していますので、そちらもあわせて読んでみてください。


・ほかの練り物の賞味期限は?




かまぼこに限らず、ほかの練り物の賞味期限はどうなのでしょうか。

練り物とは言っても、魚のすり身を中心としてつくられている練り物と野菜などを使ってつくられている練り物があります。魚のすり身を中心としてつくられている練り物(かまぼこやちくわ)の賞味期限は、製造から4~5日と設定されている物が多いです。野菜などを使って作られている練り物(さつま揚げや野菜天、ごぼう天)の賞味期限は、6日とされている物が多いです。


■かまぼこの正しい保存方法
・板は付けたままにする




スーパーなどでかまぼこを見てみると、板がついたまま販売されていたり、そのまま袋づめされています。板付きのかまぼこの場合、一度で使い切ることができないのであれば、板をつけたまま保存しましょう。
かまぼこ板には蒸したり冷やしたりするときに余分な水分を吸ってくれるので、カビや細菌を繁殖しにくくする効果があります。

そもそも、かまぼこが板付きになったのは、安土桃山時代からとされています。つくるときに形を整えやすいし、持ち運びに便利といった理由もあるとされています。先人達の知恵には驚きが隠せませんね。

・チルド室がおすすめ




繰り返しになりますが、かまぼこというのは生ものになります。よって、常温で保存すると傷んで腐ってしまいます。では、どこに保存すればよいのかというと、冷蔵庫のチルド室がおすすめです。

チルド室は、肉類や魚介類の生鮮食品、納豆や味噌などの発酵食品、かまぼこやちくわなどの練り製品、ヨーグルトやチーズなどの乳製品を保存するのに適しています。

一般的な冷蔵庫の温度が3〜5℃に対して、チルド室は約0℃前後の温度になっています。食材が凍り始める一歩手前の温度なので、食材の新鮮な状態をより長くキープする事ができます。一般的な冷蔵庫の下段にチルド室が配置されていることが多いです。ご自宅の冷蔵庫にチルド室があるかどうか、ご確認ください。


・空気に触れないように保存する

かまぼこの上手な保存の仕方は、まずラップをぴっちりと巻くことです。空気に触れてしまうと、腐りやすくなってしまうので、空気が入らないようにラップをかけて保存しましょう。ジップロックにいれて保存するのもありなので、きっちり蓋をして使用するようにしてください。


・お弁当に入れる場合は一度熱を通すのがおすすめ




お弁当に入れる場合は、一度熱を通しましょう。かまぼこに限らず、生ものは冬場ならあまり気にしなくても良いのですが、暑い時期の場合は、傷みやすいです。手間ではありますが、両面を焼いたり、茹でたりなど一度火を通してから入れるようにしましょう。

保存状態が悪くて腐ったかまぼこを食べると、下痢や嘔吐などの症状を引き起こすおそれがあるので十分注意しましょう。

また、かまぼこを切る前に、包丁に熱湯をかけてしっかり消毒して使いましょう。雑菌がつきにくくなるので、手間がかかりますがぜひ行ってください。


■賞味期限の切れたかまぼこは食べられる?
・状態が良ければ可能




まず、賞味期限と消費期限について確認しましょう。
どちらも未開封の状態が基本です。2つの期限の違いは劣化しやすさにあります。賞味期限は品質が保持されおいしく食べることができる期限です。期限を過ぎた場合にもすぐ食べられないわけではないとされています。一方、消費期限は腐敗などが怒らず品質が劣化しないとされる期限です。安全に食べられる期間ということなので、期限が過ぎた場合、食べないようにしましょう。

よって、賞味期限が切れた場合でも、状態が良ければ食べても問題ありません。賞味期限から1週間ほどであれば、冷蔵保存されていた場合は食べても問題ないです。ただし、生でそのまま食べるのは避けましょう。加熱が必須なので、十分気をつけてください。

食品の期限表示を見て「期限がすぎてしまったから捨ててしまおう」と慌ててゴミ箱に捨ててしまった経験はないでしょうか。まず、重要なのは、表示されている期限が賞味期限か消費期限であるかを確認するることです。その期限が賞味期限だった場合、もったいないです。

食品ロスは、日本だけでなく世界でも大きな問題としてたびたびニュースで取り上げられていますよね。食べることができるはずの食品を捨ててしまう「食品ロス」を防ぎましょう。食べられる分の食材だけ買うようにしましょう。みなさんの小さな一歩で、少しずつ変わっていくことが大切です。

ただ、無理に「食品を捨てずに食べてください」というつもりはありません。もちろん、腐ったものを食べる必要はありません。「あれ、この食材腐ってないかな?」と冷蔵庫の食品をみて、思ったことはあると思いますが、腐った食べ物を食べてしまって身体を壊してしまっては、元も子もないありませんからね。

次から、かまぼこを食べていけないと判断する特徴を説明していきます。

・見た目やぬめりを観察する

かまぼこの見た目やぬめりをよく観察しましょう。まずは、見た目です。かまぼこの色が変わっていたら、腐っている可能性があるので、食べるのは控えましょう。また、カビが生えていたらもちろんNGです。
次に、ぬめりを確認してください。表面を触ってみて、水分が出てきてネバネバで糸を引く状態だったり、ぬめりがある場合もNGです。実際に腐ったかまぼこを触った経験があるからわかりますが、白いねばねばの糸がネチャと手につきます。


・においに異常がないか確認する




かまぼこの匂いを嗅いでみた結果、少しでも上記のような異常がある場合は食べるのを控えて、すぐに処分しましょう。
・酸っぱい感じの匂い
・鼻につく異臭がする
腐った食材って臭いですよね。思わず鼻に手を覆いたくなるようなあのにおいです。「直観的にこのにおいは危険だ!」と感じると思うので、その直観を信じてください。見た目や匂いの段階で腐っている可能性があると判断できない場合は、実際に口にいれることになります。できれば、この段階で腐っているかどうか、判断が必要です。

・味と触感の変化

腐ったかまぼこを食べた場合には、酸味や苦み・舌のしびれを感じるので、飲み込まずにすぐに吐き出すようにしましょう。また、かまぼこの表面が解けてしまって、食べた触感が過度に柔らかいと感じた場合も要注意です。実際触感のイメージを表現してみると、プリプリとしたあのかまぼこの触感がチーズのような触感に代わります。本当にトロッとした感じで不快感がすごいです。

万が一飲み込んでしまった場合はしばらく様子を見てみます。ひどい症状が現れた場合は病院の受診も検討した方がよいかもしれません。


■かまぼこの冷凍保存は可能?賞味期限は?
・可能だが触感は落ちる




食品の裏面や商品紹介のホームページを見ると、「基本的にかまぼこを家庭用の冷凍庫で保存するのは、おすすめできません」、と記載があります。ただし、どうしても食べきれない場合は冷凍で保存しようと考えますよね。冷凍保存しても食べられますので安心してください。ただ、風味や触感が落ちてしまうので、本来のかまぼこの良さが消えてしまうのがデメリットです。そこが気にならないなら、冷凍保存で問題ありません。

冷凍することでかまぼこの風味や触感が落ちる理由を説明します。かまぼこは水分を多く含んでいるのが特徴です。冷凍するとその水分が氷って、かまぼこの弾力を生み出す構造が破壊されてしまいます。食品内にできた氷結晶の大きさに沿って組織が変形してしまうので、組織が元に戻らなくなります。すると、「す」が入ってプリッとした歯ごたえが失われてしまうのです。

「す」とは、中に小さな空洞ができる(穴が開く)ことです。茶碗蒸しなどでよく目にする気泡がそれにあたります。すができる仕組みを利用した加工食品があります。高野豆腐や凍みこんにゃくなどの伝統食材は、ゲル状の食品にすが入ることを利用してつくられています。食品を冷凍・解凍を行うことで脱水し、乾燥を効率的に行うことでつくられています。


・賞味期限はおよそ1ヶ月

冷凍庫で保存した場合、賞味期限はおよそ1ヵ月はもちます。ただし、冷凍庫の温度によって保存期間が変わります。一般的な家庭用冷蔵庫の冷凍庫で保存出来る期間がおよそ1か月間です。

家庭用冷蔵庫の冷凍庫は、-18℃以下のものなら長期保存できます。この温度、-18℃よりも-25℃や-30℃など温度が低いほど長期保存が利くそうです。-18℃で保存期間がおよそ3ヵ月までもちます。また、冷凍庫を開けると庫内の温度が上昇するので、開ける頻度によって保存期間は変わってきます。冷凍庫の扉を開けっ放しにしておくことはNGです。

冷凍期間をもっと長くしてもいいのですが、かまぼこが酸化したり乾燥するので、風味や触感がどんどん失われていきます。前述でも記載しましたが、おいしくいただきたい方にはおすすめできませんので、開封後はすばやく食べることを心がけるのがよいです。


・板を外して薄くスライスする




先ほど説明した、「す」ですが、入っていても食べられないわけではありません。しかし、食感が変わるのが嫌な場合は、冷凍する前にかまぼこを薄く切っておきましょう。すが入りにくくなります。

しかし、すが入ったかまぼこにもメリットがあります。味が浸透しやすいといったメリットもありますので、料理によって使い分けてみるのもよいでしょう。お味噌汁やお雑煮にいれると、味がかまぼこに染みるためとてもおいしいです! すが入りやすくするように、あえて太めにかまぼこをスライスするのもよいでしょう。


・ラップで包んで密閉する

ラップでしっかり包んだうえで密閉容器(フリーザーパック)に入れて保存しましょう。空気に触れる部分が多いと、冷凍期間が短くなってしまいますので、ぴったり包み込むようにしましょう。

なお、金属製のトレーに並べて置いて冷凍するのもおすすめです。金属製の容器に置いて冷凍すると、金属は熱伝導率がよいという性質があるので、急速に冷凍できます。食材の変質をある程度防ぐことができます。


・解凍方法について

冷凍したかまぼこを解凍する最適な方法を見ていきましょう。
最適な解凍方法は、冷蔵解凍です。冷凍したかまぼこを冷蔵庫に移して、解凍するのを待ちます。急ぎの場合もあるでしょう。その場合は電子レンジの解凍機能を使って解凍しても構いませんし、料理によっては冷凍したかまぼこをそのまま使えるでしょう。


■かまぼこはチルド室に保存しよう!




今回はかまぼこの賞味期限と保存方法についてご紹介してきました。

魚のおいしさと良質たんぱく質をそのまま凝縮し、食べやすく生まれ変わった食べものがかまぼこです。プリプリの触感で色鮮やか、そして低カロリーなので、幅広い世代の方におすすめできます。ダイエット中の方にもおすすめですね。ただ、かまぼこが主役になる料理があまりないので、余りがちなのも事実としてあるでしょう。

かまぼこは生ものですので、常温ではなく冷蔵庫のチルド室で保存するようにしましょう。冷蔵庫で保存した場合、賞味期限は1週間ほどはもちます。しかし、どんどん風味や触感が落ちていくので、なるべく早く食べてしまいましょう。どうしても食べられない場合は、冷凍保存です。薄くスライスして、しっかりラッピングをした上で冷凍庫にいれましょう。1ヵ月はもちますので、ゆっくり使用できます。

かまぼこは幅広く料理に使うことができるので、かまぼこ料理はたくさんあります。かまぼこがメインの料理もあるので、ぜひ活用してみてください。当サイトでもかまぼこを使った料理があります。参考にしてみてください! 食卓が色鮮やかになりますよ!

(AYA)

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