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カツオは栄養豊富!旬やおすすめの食べ方は?新鮮な魚で健康生活!

  • 2020.7.25
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春と秋、旬が年に二度も訪れるカツオ。たたきや刺身で手軽に食べられるので、スーパーのお刺身コーナーでは常に人気の商品ですし、食卓にも馴染みのある魚ですよね。
普段はなんとなく食べていたカツオですが、実は老若男女問わず、家族みんなの体に嬉しい栄養素が盛りだくさんだったのです。 気になるカツオの栄養素や旬の時期、おすすめの食べ方など、詳しく調べてみました!




■カツオは栄養たっぷり!
おいしいだけじゃない! カツオの栄養素の豊富さをみていきましょう。これを読めば、スーパーで見かけたときには間違いなく手が伸びるはず…!?




・DHAとEPA
カツオには、脂肪酸と呼ばれる、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタ塩酸)が多く含まれ、その含有量は魚の中でもトップクラスなんです。
これらは脳のはたらきを活性化させたり、血液の流れをサラサラにしてくれるほかにも、健康や美容に有効なはたらきが期待される「オメガ3脂肪酸」としても注目されている成分なんです! サプリメントとしても人気が高く、健康の強い味方。是非とも積極的に摂取したい栄養素の一つですね。

・貧血予防にうれしい鉄分




不足すると貧血になったり、疲労感が取れにくくなったりする鉄分。特に女性には欠かせない栄養素といえますよね。
鉄分には、吸収率が違う二つの種類があると知っていますでしょうか。植物性の非ヘム鉄(海藻や野菜など)の吸収率は2~5%であるのに対して、カツオに含まれる動物性のヘム鉄(肉や魚など)は溶けやすく吸収率は15~20%と、効率よく鉄分を摂取できるんです!
子どもの発育不全や女性ホルモンの悩み、不妊症にも有効とされています。

・ビタミンも豊富
カツオはビタミンA・Dのほか、ビタミンB群を幅広く摂取することができます。
特に多いといわれているビタミンB12は、赤血球を作り出すために有効な働きをし、神経機能を正常に保ってくれるのです。疲労時の体力回復に効果があるこのビタミンB群ですが、水に溶けやすく熱に弱いため、旬な時期はたたきや刺身で食べることをおすすめします!

・まだまだあります!タウリン、タンパク質も豊富




コレステロールを減らし、肝機能を高めるタウリンも豊富なのがカツオの特徴。
肝機能を高めるという事はつまり、疲労回復効果も期待できるということなんです。

また、カツオは良質なタンパク質をたくさん含んでおり、鉄分の吸収を助けてくれます。そのタンパク質の含有量はマグロを超えるほどなんです! ダイエットの面でも期待できそうですし、アスリートの方にも注目されるほどの低カロリー高タンパクで、とても優秀な食材であるといえます。
肝臓が気になるお父さんにも、ダイエット中のお母さんにも嬉しい栄養素ですね。



■カツオは旬の時期や部位によって栄養価が違う?
1年を通して見かけることのできるカツオですが、実際いつが一番おいしいの?
カツオの旬の時期、またそれぞれの栄養価を比べてみましょう。




・カツオの旬はいつ?
日本人にとってなじみのある魚であるカツオは、かなり昔から食べられてきました。
江戸時代はカツオ=「勝男」という響きから縁起物と言われてきましたし、「女房子供を質に出してでも食え」という過激な例えになるくらい人気の魚だったようです。

そんなカツオには、春と秋二度も旬があります!
太平洋沿岸に生息するカツオが春に九州南部、鹿児島県の南沖から北上し、4月~5月に旬を迎えるものを「初ガツオ」と呼びます。
「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」という有名な句に詠まれたほど、江戸時代には初ガツオが初夏の江戸の名物とされていたんですね。
そして、秋に宮城県沖に達し、そこで親潮とぶつかりUターンして南下してくるものを「戻りガツオ」と呼び、こちらは9月~10月が旬とされています。おいしい時期が年に2回もあるなんて、なんだか得した気分になりますよね。年中見かけることができるのも納得というわけです。





・ヘルシーな『初ガツオ』




エサ場に向かって北上している初ガツオは、身が引き締まってさっぱりとヘルシー。タンパク質の量はわずかですが戻りガツオより多く、魚類の中でトップクラスです。
淡泊ですが旨味はしっかりありますので、たたきにして薬味をたっぷりのせて食べるのがおすすめ! 薬味と一緒に食べることで栄養価もプラスすることができますよ。
また、脂がのりすぎていては保存に向かないということから、鰹節に使われるのもこちらの初ガツオなのです。

・脂のりのいい『戻りガツオ』




夏場にエサをたっぷり食べて南下してきた戻りガツオは、初ガツオと比べてビタミンや鉄分の量にほとんど変わりはありませんが、脂質含有量はなんと初ガツオの10倍以上。
丸々と太っていて身にも脂がのっており、濃厚な味わいです。
お腹側はとくに脂乗りがよく、「まるでマグロのトロのようだ」という意味からトロカツオとも呼ばれ、たたきはもちろん、思い切って分厚く切って刺身で食べるのがおすすめです!
脂と聞くと警戒してしまいがちかもしれませんが、どちらもほかの魚と比べると低カロリーですので、ダイエット中でも気にせず食べられますよ。

・幻の『迷いガツオ』
一部のグルメな人々に知られ、青森県大間産のマグロにも引けを取らない高値で取引される迷いガツオというものも存在します。
本来太平洋で獲れるはずのカツオが、群れからはぐれて日本海へ回遊し、11月後半くらいに富山県や新潟県でブリを獲るための網にかかることがあります。
なぜ日本海を北上してしまうのか理由は定かではないですが、とても希少であり、特別なおいしさとされていることから、初ガツオや戻りガツオの5倍以上の値段がつけられるのだそうです!
高級店でしかお目にかかることはなさそうですが、ぜひ一度は味わってみたいものですね。


・カツオの栄養価のポイントは「血合い肉」!




血合い肉は、サバやマグロなどでは取り除かれることがほとんどですが、旬のカツオの場合はあえてこの血合い肉を残して食べられることが多いのです。多少の臭みはありますが、この血合い肉こそがDHA、EPAをはじめ栄養満点ですので、たたきにして薬味をのせたり、柑橘系を添えたりと工夫をしながら是非食べるようにしてみてくださいね。
むしろ、血合い肉もおいしく食べ、栄養を余すことなく摂取するというのがカツオの醍醐味といってもいいかもしれません。

■カツオの栄養をおいしく摂ろう!
旬や栄養価のこともわかってきたところで、家庭でカツオをよりおいしく食べてもらうためのポイントをいくつかご紹介します。




・カツオは新鮮なうちが一番
やはり魚は鮮度が一番! 特にカツオは鮮度が落ちるスピードが速いといわれている魚のひとつですので、購入したらその日のうちに食べるのがベストです。栄養の面でも、生食の方が余すところなく栄養を取り入れることができるといえますね。

・新鮮でおいしいカツオの選び方




赤みが鮮やかで、血合いの部分もくすんでおらず色味がはっきりしているものを選ぶようにしましょう。
戻りガツオの時期には、皮側の身が白く、中がきれいなピンク色のものがおすすめです。
ドリップが出ているものや、切り口が虹色に光っているものは新鮮だと勘違いされていることもあるようなのですが、これは鮮度が落ちている証拠なので避けた方がいいでしょう。


・カツオのたたきは薬味で栄養の吸収力をアップ!




ひとくちにカツオのたたきといっても、地域や好みによって色々な薬味・調味料で食べられています。
薬味として代表的なにんにくやネギは、カツオに豊富なビタミンB1の吸収を高めてくれます。また、カツオのたたきをポン酢につけたり、本場の高知県では特産のゆずを添えて塩で食べる「カツオの塩たたき」が有名だったりと、柑橘系と合わせられることも多いですよね。これは、血合いの臭みを緩和するだけではなく、クエン酸が鉄分の吸収を高めてくれる働きをしてくれているのです。おいしいだけではなく理にかなっている食べ方だったんですね!

・足の早いカツオも調理によって楽しめる




前述したとおり、鮮度が落ちやすく生食がおすすめのカツオですが、火を通して調理してももちろんおいしく食べることができます。
翌日に調理する場合は、めんつゆに漬け込んでおいたものをさっと焼いたり煮物にしたりするのもいですね。
ほかにも、加熱して味噌や醤油と和え、カツオのフレークをつくれば冷蔵庫保存で一週間ほど楽しむこともできますし、唐揚げやフライにしてもおいしいですよ!
もしもカツオが余ってしまったときには、このような加熱調理をして早めに食べきるのがいいでしょう。

■生のカツオと鰹節の栄養価
ご家庭ではより身近な食材、鰹節。6ヶ月かけて生のカツオを加工して作られる鰹節ですが、加工された場合の栄養価も気になりますよね。




・カビ付けで栄養が3倍?
乾燥、カビ付けなどの製造工程を経て、水分は生のカツオの20%以下、質量は6分の1まで小さくなります。乾燥させることで栄養成分が凝縮され、栄養価が3倍になるとも言われています。
カビ付けを多くしたものは「本節」と呼ばれ、うまみもさらにアップし、高級品として扱われるほどです。
最近では、カビ付けの工程を行わない「荒節」は短期間でできることから、この荒節を削り節にしてパックに詰めたものが一般的な鰹節として流通しています。

・全ての必須アミノ酸が含まれる
カビ付けをするとカビの菌糸はタンパク質を分解し、アミノ酸に変化していきます。体内でつくりだせない8種のアミノ酸を必須アミノ酸と呼び、健康維持に嬉しい効果を期待できます。

・手軽に取り入れられる鰹節




基本的に栄養成分自体は生のカツオと変わらず、高タンパク低カロリーで、ビタミンやカルシウムもバランスよく含まれている鰹節。お出汁やおかかご飯、サラダに振りかけるなど毎日使うことができる食材ですので、日々の食事に取り入れてみてくださいね。

■健康維持に、家族みんなでカツオを食べよう!




いかがでしたか? お値段も手ごろで、栄養満点なカツオ。家族みんなの健康維持におおいに役立ってくれそうです。初ガツオ・戻りガツオそれぞれの時期の特徴を参考に、いろいろな食べ方で楽しんでみてくださいね!

(AYA)

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