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身体ナビゲーションVol.49「男性のLOH症候群チェック項目」

  • 2015.5.1
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こんにちは。健康管理士のSAYURIです。

アンドロゲン(男性ホルモン)とその減少による不調についてご紹介してきましたが、男性ホルモンはゆっくりと減少するため、LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)の発見が遅れがちになります。

そこで、今回はLOH症候群を自己診断するために世界中で使われている、AMS(Aging Male’s Symptoms)質問票と呼ばれるチェックリストと、LOH症候群の予防法をご紹介したいと思います。

●AMS質問票

以下の質問に、「なし:1点」「軽い:2点」「中程度:3点」「重い:4点」「非常に重い:5点」で点数を付けて、その合計点をチェックしてみてください。

・総合的に調子が思わしくない

・関節・筋肉の痛み

・ひどい発汗(運動や緊張していないのに汗が出る)

・睡眠の悩み(寝つきが悪いなど)

・良く眠くなる/しばしば疲れを感じる

・イライラする(些細なことで腹立たしさを感じる)

・神経質になった(落ち着かない・緊張しやすくなった)

・不安感

・体の疲労や行動力の減退(以前は好きだったことが面倒になったなど)

・筋力の低下

・憂うつな気分

・「絶頂期は過ぎた」と感じる

・力尽きた、どん底にいると感じる

・髭の伸びが遅くなった

・性的能力の衰え

・早朝勃起の回数の減少

・性欲の低下

【合計点】

17~26点……まだ大丈夫です

27~36点……軽度の可能性あり

37~49点……中等度の可能性あり

50点以上……重度の可能性あり

●アンドロゲンの減少を抑える栄養素2種類

女性ホルモン様作用のある食品は大豆などいろいろと知られていますが、実は男性ホルモンの減少を抑え、アンドロゲンと似た働きをして生成を促す働きをする食品もあります。

●(1)ネギ類に含まれる硫化アリル

玉ねぎには含流アミノ酸の一種である硫化アリル(アリシン)が含まれていて、血液をサラサラにして血栓ができるのを防ぎ、テストステロンの合成を促進するという、男性にとってうれしい働きがあります。

また、玉ねぎは硫化アリルを分解する酵素まで含まれていますが、水に溶け出しやすい性質があるため、切ってから水にさらすことは避け、できればスープや味噌汁などで、汁ごと食べるといいでしょう。

●(2)貝類、レバー、うなぎに含まれる亜鉛

テストステロンを作り出す精巣には多量の亜鉛が存在し、性機能を保つために働いています。そのため、亜鉛が不足するとテストステロンが減少してしまいます。亜鉛は牡蠣やシジミといった貝類、うなぎやレバーに多く含まれているので積極的に取るといいでしょう。またビタミンCと一緒に摂取すると吸収率が上がります。

●ストレスも大きな影響が

仕事や環境、人間関係など、ストレスの原因は人それぞれですが、過度なストレスはアンドロゲンの減少を促進してしまいます。

適度な運動を取り入れるのがもっとも効果的ですが、それさえも時間的に難しい場合は、仕事中でも大きく体を伸ばしながら深呼吸をするなどして、少しでもストレスの軽減を計りましょう。

筋肉を伸ばすとストレスが緩和されることが分かっているので、寝る前に数分ストレッチをするのもいいでしょう。

【参考文献】

・総務省認証予防医学学術刊行物『ほすぴ』成人病予防対策研究会発行

●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)

長年の医療機器メーカー勤務の経験から健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーの資格を取得し、健康管理士事務所『優縁』を設立。現在、食で愛を育む食愛ナビゲーターとして、食育の講演や執筆活動を中心に、NPO法人『予防医療推進協会』理事長として、成人向けの生活習慣改善のさまざまな提案を発信中。

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