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世界有数のピカソ作品を堪能できる。南青山の「ヨックモックミュージアム」

  • 2020.7.14

日本を代表する菓子ブランド「ヨックモック」。バターの香ばしい香りと葉巻状の形が特徴のクッキー「シガール」など、世界中で愛される菓子を生み出している。そんなヨックモックがこの秋、南青山にミュージアムをオープン。しかも、そこに並ぶのは菓子ではなく、ピカソのコレクションだという。菓子ブランドがなぜピカソなのか、そしてどんな美術館なのか、ご紹介する。

1969年の創業以来、厳選された材料を使い、高い技術力で菓子を作り出してきたヨックモック。ヨックモックとパブロ・ピカソのつながりは、ホールディングスの現会長である二代目・藤縄利康が、ピカソのセラミック作品と出会ったことから始まった。

「菓子は創造するもの」というヨックモックの菓子作りにも通じるような、ピカソ作品の自由で豊かな発想やあたたかさに感銘を受けた利康は、その時からセラミック作品のコレクションを開始。集めた作品は、お椀、水差し、食器、大皿などの容器から大型の作品まで500点以上あり、世界でも有数のコレクションとなっている。

そんな貴重な作品を鑑賞できるミュージアムが、洋菓子店「ヨックモック青山本店」にほど近い南青山6丁目に誕生する。

建物自体にも細かいこだわりが見られ、たとえば屋根は、ピカソがセラミック制作をしていたコートダジュールの瓦をオマージュしている。そして床や壁は陶芸窯で使われている耐熱レンガをイメージした。また、2階の展示室は、作品の持つ鮮やかな色彩が際立つように自然光をふんだんに取り入れた設計にしているという。

さらにこの場所では「アートセラピーを応用したアートセッション」や「菓子とアートのコラボレーション」など、様々なワークショップやイベントを実施。オープン記念企画展では、ピカソ研究者による最先端の研究を紹介する予定だ。

そしてもちろん、お菓子も楽しめる。1階にあるカフェで食べられるのはグループ内でもハイエンドなパティスリーブランド「アン グラン」のミニャルディーズ。ヨックモックは焼き菓子しか知らない……という人は、ぜひ一度試してみてほしい。

訪れれば何か新しい発見がありそうな、お菓子もアートも堪能できるミュージアム。ピカソの誕生日である10月25日にオープン予定なので、完成したら訪れてみてはいかがだろう。

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