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誰か助けて! 発作で新幹線は地獄の道中に… パニック障害 発症のきっかけ【パニックにゃんこ Vol.3】

  • 2020.7.10
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前回のあらすじ
新しい生活がはじまり、体やココロの疲れがたまっていたところに、2011年のあの震災が起こって…



新しい仕事は、内容も同僚も私には相性ピッタリでした。体力の無い私が週5のフルタイムなどできるのだろうか…と働く前は不安だったのですが、居心地の良い職場のおかげで毎日楽しく過ごせました。


そして少しして地元の友達から改めて「結婚のお祝い飲みがしたい!」と言われ1カ月ぶりに地元へ。


久々の友達とは恋愛話やオタ話で盛り上がり、やはり地元の昔からの友達は改めて大事だな…としみじみ…。楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。


この日は一泊しようかどうか迷ったのですが、日帰りで帰ることに決めていました。「遠いと思ったけど新幹線なら、カバン一つで簡単に帰れるじゃーん!」と、遠方に引っ越した距離感を実感したくなかった…というのもあるのかなと今では思います。


しかし、この後「やはり泊まれば良かった…」と大きく後悔することに…





座席に座って一息入れた直後、急に訪れた血の気が引く感覚!! 頭の中の血の気は全て下がり、身体が揺れるくらいの動機と震え。

この時は「貧血だ!」と思いました。




普通の体調不良なら、座席をフラットにしてそのまま寝ていればいいと思うのですが、この時は「誰か助けて!誰か何とかしてほしい!」という気持ちでした。

とにかく誰でもいいので助けて欲しいと思い、近くにいた駅員さんに助けを求めました。そしてすぐに駅員さんの仮眠室のような場所を貸していただけたのですが…

今思うととっても迷惑だっただろうなと思いますが、この時の私は周りを気遣う余裕は全く持てなかったのです…



この時寒気と共に、腹痛と下痢にも襲われました。出すものは出し切っても、お腹だけが痛みトイレへ…。

横になっていれば収まるかと思ったのが、横になっていても全く収まる気配がありませんでした。





腹痛と寒気…
降りたくても降りられない新幹線の中。

まさに地獄の道中でした…


この日のできごとが、これから先も私を苦しめるパニック障害の始まりだとはこの時の私は知る由もありませんでした…。



次回に続く


『パニック障害とは』
理由もなく、動悸やめまい、発汗、窒息感、手足の震えといった発作が起こり、そして発作が繰り返されることで、発作に襲われることに対する不安を感じるようになり、毎日の生活に支障をきたすようになってしまう症状です。

本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。

(鳥頭ゆば)

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