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生活リズムを整えよう!朝型生活のメリットと朝学習のススメ

  • 2020.7.9

長引く自粛生活や休校期間を経て、登校や出勤を開始している方が多いと思います。しかし中々生活リズムが戻らず苦労している家庭も多いのではないでしょうか。

特に子どもを早寝早起きに戻すことに苦労している方も多いと思います。しかし朝型の生活にはメリットが多くあり、子どもに朝方の生活を送らせることはとても大切です。朝方にはどんなメリットがあるのか、そして生活リズムを戻すにはどうしたら良いのかを見ていきましょう。

子どもに睡眠が重要な理由

子どもには睡眠がとても大切です。朝型の生活にしていきたいけど夜に寝てくれない・・・という理由で睡眠時間が減ってしまうのは困ります。睡眠は人にどんな影響があるのでしょうか。

小学生の理想の睡眠時間はおよそ10時間です。しかし日本は世界に比べて平均睡眠時間が短く、実際の平均睡眠時間は8時間15分で理想より2時間弱足りないことになります。近年では、夜型化などの睡眠問題を抱える小学校高学年の子どもが増加しています。

睡眠の役割は「脳と体を休息させる」「成長ホルモン分泌を促す」「記憶の整理と固定をする」です。さらに集中力を高めたり精神を安定させたりする働きがあり、日中学習したことを整理して記憶するという役割があります。睡眠が不足すると「食欲がなくなる」「ケガや病気が多くなる」「学習能力が身につかない」「心が折れやすい」などの弊害が起こり得ます。ホルモンの減少による肥満や免疫力の低下などの可能性もあります。

睡眠を取る時間も大切です。夜10時から朝4時までは成長ホルモンが多く分泌される為、完全に眠っている必要があります。寝る時間だけではなく、質の良い睡眠も大切ということですね。

朝型生活にはこんなにメリットが!

睡眠をしっかり取った上で、朝に勉強を行うことが注目されています。朝勉強をすることにはどんなメリットがあるのでしょうか。

(1) 朝は一日で最も頭が冴える

朝は集中力・やる気・思考力が高い「ゴールデンタイム」と言われています。睡眠を取っている間に記憶が整理・定着されている為、起床した時の脳は新しい情報が入るクリアな状態になっています。

また、朝はドーパミンやアドレナリンなどの脳内物質が大量に分泌されているので集中力ややる気を生み出します。苦手なことや難しいことにも取り組みやすくなるので、思考力や論理力を問われる学習がオススメです。エネルギー源となるブドウ糖が少ない為、記憶を司る海馬や記憶に関与する偏桃体の動きが活性化するので集中力が高まります。

(2) 学習習慣を身につける為に適した時間帯

学校の勉強についていったり、成績をあげるためには学習習慣を身につけることが重要です。学習習慣を身につける為には「決まった時間に決まったことをやる」ことがポイントとなります。

帰宅後や夜に勉強しようとすると、習い事や塾・部活などでスケジュールが毎日異なる為決まった時間に同じ量をこなすことが出来ません。朝であれば決まった時間に起きて勉強するということが可能になる為、学習習慣を身につけやすくなります。

(3) 夕方の時間に余裕ができる

習い事や塾、親が働いていれば親の帰宅の遅さなどで、帰宅後は時間に追われがちです。また夕方以降は疲れて眠くなってしまうという弊害もあり、落ち着いて時間を取って勉強するということが難しくなります。

朝に勉強していれば余裕を持って就寝し、翌朝すっきりと目覚めるという良いサイクルを作ることが出来ます。逆に夜に勉強すると、毎日不規則な時間になり就寝も遅くなり、朝の目覚めが悪くなるという悪循環に陥る可能性があるのです。

(4) 時間制限がある

朝学習した後は登校するなど、基本的に予定がありますよね。つまり時間の終わりがあるということで、人は締め切りが見えているとやる気が出るのです。長時間ではない為集中もしやすく、人が集中できる時間はあまり長くありませんのでまとまった時間に凝縮して行うことが効果的なのです。

締め切りがあるということは「勉強が中途半端で終わってしまうこと」もあります。そうすると次に勉強を始めるまで続きが気になるようになり、自分で気づかない内に必死で問題を考えている時間ができます。これを心理学では「ツァイガニクル効果」といいます。集中する時間と休憩する時間を決めておき一定時間で一時ストップさせると、疲労がたまりにくくなるだけではなく、この効果により「続きが気になる」特性を発揮し集中力が続きます。途中で中断し考えることで、記憶力もアップします。

夜の時間に「ここまで終わらせてからやめよう」と無理に頑張るよりも、途中で良いので時間で切り上げることが勉強には効果的なのです。

(5) 入試の時間に慣れる

受験生に限ったことですが、入試は基本的に朝行います。一般的に脳が一番良いパフォーマンスを発揮するのは起きてから3~4時間後と言われています。日頃から早起きして勉強する習慣が身についていれば、試験当日もいつものペースですっきりと頭を働かせることが出来ます。

朝、子どもが自分で起きる為の秘訣

朝型の生活に向けて、子どもが自分で起きてくれるのが一番いいのですが習慣がつくまでは中々難しいですよね。すぐに起きてくれない子どもの起こし方を見てみましょう。

(1) 睡眠時間を確保する

当然ながら、寝る時間が短いと眠くなり中々起きられなくなります。未就学児であれば10~12時間、小学生であれば10時間程度の睡眠を確保しましょう。時間が短いと、無理やり起きることが出来たとしても一日のパフォーマンスは下がります。

(2) 朝日を浴びる

基本的なことですが、起きたらすぐにカーテンを開け、太陽の光を室内に入れます。朝日によって体内時計がリセットされ、すっきりと目覚めることが出来ます。

(3) 寝る前の過ごし方を見直す

夜にかけて徐々に光の量が減ることにより脳からメラトニンという物質が分泌され、これが眠気を誘います。しかし寝る直前にテレビやスマホなどを見ているとメラトニンが分泌されにくくなります。

ブルーライトも強い光で刺激があるので、少なくとも寝る1時間前にはこういった光を避けましょう。そして寝る直前には部屋をあまり明るすぎないようにする、大きな音や興奮する遊びを避けるなどして、静かに過ごしましょう。

(4) 夕食を早めに取る

夕食が遅いとお風呂やその他のやるべきことも時間がずれていき、結果寝る時間も遅くなってしまいます。お風呂は夕食前に済ませてもいいですが、夕食後に入る場合は寝る直前とならないようにしましょう。体温が上がりすぐに寝付けなくなります。お風呂・夕食はできれば寝る2時間前までに済ませるのが理想です。

(5) 朝の仕事を作る

朝にやることが決まっていると起きる理由が出来ます。子どもは役割を与えられると役に立つ喜びを味わい、責任感も身につきます。新聞を取りに行く、花に水をやるなど何でも良いので、起きたらすぐに出来る簡単なことが良いでしょう。

子ども自身に決めさせると、よりモチベーションが上がります。毎日のことであっても、やってくれたら感謝を言葉にするのも忘れないでくださいね。

(6) 好きな音楽を流す

意外に実践している人が多かったのが、子どもの好きな音楽を流すというものでした。目覚ましの音では起きない為、幼ければ好きなキャラクターのオープニング曲、中・高学年ならば好きなアーティストの曲や好きなYoutube動画で音を流すなど。動画を毎回変える、好きな曲のプレイリストを作っておくなどの工夫をしている方もいました。

(7) 起こさない

親が起こすのは低学年までにして、大きくなったら起こさないという方も多くいました。前日に「明日は何時になっても起こさない」と伝えておくことで、自分で起きようと努力するようです。「ギリギリになっても親が何とかしてくれる」と安心してしまうのは困りますし、成長すれば自分で何時に起きる必要があるのかと考えて行動することは大事ですよね。

「最初から起こさないというのは厳しい気がする」と感じる方は「〇回言ったら後は何も言わない、起こさない」など回数を決めておくのもいいでしょう。

筆者宅でも、子どもの目覚まし時計を鳴らしても結局親が止めるという毎日で、自分で起きてほしいと思っています。夕食の時間が徐々に遅くなっているというのは思い当たるので、気を付けていこうと思いました。

朝学習については、時間があると自分で勉強に取り組むことも増えていますが、やったりやらなかったりというのはあまりいいことではないと感じました。短い時間でいいので、必ず何分は勉強する、などを決めて習慣化出来るといいと思います。

自分も朝が強いタイプではありませんが、早く起きてダラダラせずにいると何となく得した気分になるものです。子どもと一緒に朝型の生活を心がけたいと思います。

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