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新型コロナで脚切断の末に逝去した俳優、友人に宛てた「メール」の内容に心が痛む

  • 2020.7.8
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新型コロナウイルスとの約3ヵ月の闘病の末に逝去したブロードウェイ俳優のニック・コルデロは、生前、友人で俳優のザック・ブラフにメールを送っていた。(フロントロウ編集部)

ニック・コルデロが95日間の闘病の末に逝去

ミュージカルの本場ブロードウェイで活躍し、2014年には『ブロードウェイと銃弾』での演技によってトニー賞にノミネートされたニック・コルデロは、新型コロナウイルス陽性となり、3月31日より集中治療室(ICU)に入院。入院中の彼の容態の変動は激しく、意識不明の重体から、医師が「(容体が)正しい方向に向かっている」と表現するほど回復したにもかかわらず、その後血流の問題で脚を切断することになるなど、重体と回復期を行き来していた。また、肺にも重度のダメージを負っており、両方の肺の移植手術が目指されていた。

多くの人々が彼の帰りを祈るなか、7月5日に、惜しまれつつもこの世を去ったニック。約3ヵ月の間、夫の容態の急激な変化を支えた妻でフィットネスインストラクターのアマンダ・クルーツは、この期間中に何度も涙を流す姿が目撃されていた。

ニック・コルデロ、友人にメールを送っていた

その才能でファンから愛され、その性格から多くの仲間に好かれていたニックは、ドラマ『Scrubs〜恋のお騒がせ病棟』への出演で有名なザック・ブラフと親しく、家族ぐるみで友人だった。そんなザックは、ニックの容態が悪化する前に、彼と連絡を取っていたという。ニックがザックへ送った最後のメールの内容を、ザックが自身のポッドキャストの中で明かした。

「ニックが意識を失う前に最後に僕に送ってきたテキストで…、僕は『何か出来ることはある?』と聞いたんだけど、そうしたら彼は、『アマンダとエルヴィスを見守ってほしい』と言ったよ」
画像: ザック・ブラフ(左)とニック・コルデロ(右)
ザック・ブラフ(左)とニック・コルデロ(右)

ニックは、アマンダと2017年に結婚し、2019年6月に第1子となるエルヴィス君が誕生したばかりだった。アマンダは、ニックの逝去を報告した際に、「エルヴィスと私は毎日、何かをするたびに彼を恋しく思うことでしょう」と話している。

もちろんアマンダだけでなくニックの友人たちも彼への思いを表してきた。彼が存命中の4月には、ニックが出演するミュージカル『ブロンクス物語(A Bronx Tale)』のキャストやスタッフ70名以上が集まり、ビデオ通話を通して、ニックのためにお祈りをしていた。そして彼の逝去をうけて、『ロック・オブ・エイジズ』の共演者や、ブロードウェイ劇場の役員などが、彼へのメッセージを送っている。

そしてファンからも愛されたニックらしく、彼の闘病中に立ち上げられた一家をサポートするためのクラウド・ファンディングでは、現在までに約1億円の寄付が集められた。(フロントロウ編集部)

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