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一生に一度は行きたい日本の世界遺産をご紹介。未来に引き継ぐ宝物たち

  • 2020.7.7
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日本の世界遺産は、20ヵ所の文化遺産と5ヶ所の自然遺産あわせて25ヵ所の世界遺産があります。日本国内にある世界遺産は、日本古来のものであったり、大切な文化や、継承していきたい物事など、未来へと引き継ぐ宝物のような場所です。今回は、日本国内の世界遺産をご紹介します。一度は訪れて、実際に触れたり歩いたりして、世界に認められたその雰囲気や空気感を感じてみましょう。

法隆寺地域の仏教建造物 / 奈良

奈良県にある「法隆寺地域の仏教建造物」です。日本で最初に登録された世界遺産で、法隆寺と法起寺の二つのお寺の周辺のことを指します。こちらは平成5年に認定されました。法隆寺は、世界最古の木造建築で作られていて、威厳のある風格となっていて趣があります。

法隆寺と法起寺は、近くにあるため、昔ながらの風情ある町並みを歩きながら、二つの寺を渡り歩くのもいいかもしれません。どちらも散策にぴったりな風情ある建造物です。それ以外にも奈良県には由緒ある歴史的建造物がたくさんあるので、一帯をゆっくり観光するのも良いですね。

法隆寺

法起寺

姫路城 / 兵庫

兵庫県姫路市のランドマーク、真っ白な外観のお城「姫路城」です。四季によって、景観も変わるため、いろいろな季節に訪れるのもいいかもしれません。実は姫路城は、徳川家康の孫娘である千姫のために夫である本多忠刻が作らせたという逸話もあるロマンチックなお城。

姫路城は日本で最初に、世界遺産に登録されたものの一つなんです。長年に渡り、お城はほぼ変わらない状態で残されています。周りにある庭園も緑があり、周囲も含めてとても美しく残されています。ぜひ訪れる際はその美しい姿をカメラにおさめてみては。

姫路城

屋久島 / 鹿児島

鹿児島県の樹齢1000年を越える屋久杉が存在する「屋久島」です。日本で最初に登録された自然遺産です。美しい自然や、貴重な植物ここにあります。とくに、屋久杉や縄文杉などの巨木が有名です。

屋久島全体が自然の宝庫。長期休みに癒しを求めて、たくさんのマイナスイオンを吸いに屋久島に訪れるのもいいかもしれません。トレッキングコースなど、自然の中を歩き回って、写真に収めたり、実際に触れて体験してみるのも良いですね。

屋久島

白神山地 / 青森・秋田

白神山地は、青森県・秋田県にまたがって、ブナの原生林が広がる世界自然遺産です。白神山地は、豊かな自然や滝、湖などの景観が美しく、森林浴やトレッキングなどの自然体験ができる場所として人気があります。

白神山地には、十二湖と呼ばれる大小様々な湖や池があります。その中でも特に有名なのは「青池」です。神秘的なブルーに輝く水面の美しさや、池の中まで見れる透明度の高さが訪れる人を魅了します。青池周辺は道が整備されているので、時間をとって散策に出かけるのがおすすめです。

白神山地

古都京都の文化財(京都市、宇治市、大津市)/ 京都・滋賀

世界遺産「古都京都の文化財」は、日本の古都・京都にあります。金閣寺や清水寺などの有名な神社仏閣や、今に残っている建築物、庭園や芸術品など、日本の伝統と美が感じられる素晴らしい文化都市です。

古都京都の文化財は、滋賀県大津市にある「比叡山延暦寺」も対象に入っています。延暦寺は広大な敷地の中に、国宝の根本中堂や重要文化財の五重塔など、貴重な建造物が多数残されています。現在は、精進料理をいただけるお店や、写経・座禅などの体験もできます。ぜひ、予約して訪れてみてください。

鹿苑寺 金閣寺

比叡山延暦寺

白川郷・五箇山の合掌造り集落 / 岐阜・富山

富山県と岐阜県にまたがる合掌造り家屋で有名な「白川郷・五箇山の合掌造り集落」です。
雪に備えて建てられた三角になっている茅葺屋根の家が点在する集落の景色が特徴的です。日本の原風景を代表する観光地と言われています。

四季によって全く違う雰囲気の写真を撮る事が出来ます。雪とのコラボレーションや稲作とのコラボレーションで、様々な時期に行くのもいいかもしれません。季節によっては、夜間のライトアップも行われています。荻町城址展望台に行くと、集落が一望できるのでおすすめです。

白川郷 (Shirakawa-go)

原爆ドーム / 広島

広島県にある負の遺産としても知られている「原爆ドーム」です。近くには、平和記念資料館があり、原爆が投下された当時に起きた出来事などを知る事が出来ます。このあたり一帯は、平和記念公園になっています。

原爆ドームは、夜にライトアップされ、日中では見る事の出来ない存在感を見る事が出来ます。最近では、海外の要人が訪れて、改めて核兵器の恐ろしさを学ぶ場所となっています。大人になった今再び訪れてみても大きな衝撃を受けるでしょう。ぜひ、足を運んで平和について考える一日にしてみてください。

原爆ドーム

厳島神社 / 広島

海に浮かぶ神秘的な社殿、厳島の神々しさを体感できる場所として世界遺産登録されている「厳島神社」です。大きな朱色の大鳥居が印象的です。この大鳥居は、干潮になると歩いて大鳥居をくぐることが出来ます。

こちらの社殿は、海に浮かんでいるのが特徴で、やはり干潮時・満潮時とそれぞれ見える景色が違い、とても神秘的な景観を見ることが出来ます。また、厳島(宮島)自体が神聖域とされており、数々の伝承が残っています。ミステリアスな場所なので、ぜひ足を運んで体感してみてください。

厳島神社

古都奈良の文化財 / 奈良

奈良では文化遺産として「古都奈良の文化財」が認定されています。奈良には、8世紀ごろに日本の都として機能していた時代があります。その当時の面影が残る東大寺、興福寺、春日大社、春日山原生林など、木造の建築物と奈良の自然が文化的景観としてずっと守られています。

日本の昔の国際交流を見る事ができる「古都奈良の文化財」です。ノスタルジックな町並みで、カメラから手を外す事のできない景観で溢れています。藤棚と建造物を一緒に写真に納めるのもオススメです。


奈良は日本最古の首都で、平安時代に栄えた文化の宝庫です。世界遺産に登録された8つの資産は、日本建築や美術の傑作を見ることができます。東大寺の大仏や興福寺の金堂、春日大社の朱色の社殿や平城宮跡の遺構など、歴史と自然に包まれた魅力的な景観をお楽しみください。

奈良を訪れたら一度は、間近で見ていただきたいのが、東大寺の盧舎那仏像です。高さ約15
メートルもの大きさがあります。その圧倒的な存在感に驚かれるでしょう。建築仕様も細かいところまで目を向けてみましょう。奈良時代に、タイムスリップしたような感覚が味わえます。

東大寺

日光の社寺 / 栃木

日本の修学旅行の行き先で訪れる事の多い「日光の社寺」です。日光東照宮、二荒山神社、
輪王寺の二社一寺と、その周辺の環境・文化的景観が世界遺産とされています。中でも日光東照宮は、初代徳川将軍の徳川家康公の霊廟で、金襴豪華な建築様式が訪れる人を魅了します。

日光東照宮では、最近絵文字でもよく使われている「見ざる・言わざる・聞かざる」で有名な国宝の「三猿」の彫刻を見る事も出来ます。二社一寺の周辺では、鳥居や参道、神木の大楠などがあり厳かな雰囲気を醸し出しています。ぜひその厳かな空気を体感してみてください。

日光東照宮

琉球王国のグスク及び関連遺産群 / 沖縄

日本有数の観光地沖縄にある「琉球王国のグスク及び関連遺産群」です。沖縄には、琉球王国時代の独自の文化が今も残っています。青く澄んだ綺麗な海だけでは無く、様々な有名な城跡や城(グスク)など魅力で溢れています。

大きな火災に見舞われた首里城ですが、2026年の復興を目指し再建されています。復興工事を公開するイベントなども行われています。琉球文化の朱色や、独特な建築様式を見にぜひ足を運んでみてくださいね。沖縄の琉球時代にタイムスリップしたような雰囲気も味わえる事、間違いなしです。

首里城

座喜味城跡

紀伊山地の霊場と参詣道 / 和歌山・奈良・三重

和歌山・奈良・三重の三県にまたがる大きな遺産群「紀伊山地の霊場と参詣道(さんけいみち)」です。熊野本宮大社を中心とした熊野三山や、熊野速玉大社、高野山などがあり、
主にはその参詣のための道が世界遺産として認定されています。

3つの県にまたがる大きな遺産群である「紀伊山地の霊場と参詣道」です。構成遺産であるお寺や神社を回り祈願したり、ご利益をもらったりしてまわるのがオススメのスポットです。

また、紀伊山地にある広範囲に渡る素晴らしい自然も、魅力のひとつとなっています。熊野三山、高野山、参詣道で、山登りや散歩をするのもいいかもしれません。訪れるときには、歩きやすい靴などで行くことをお勧めします。この大きな遺産群を回るのに、ドライブするのもオススメです。

高野山金剛峯寺

熊野本宮大社

知床 / 北海道

広範囲が大自然に溢れる自然遺産「知床」です。知床は、火山活動によってつくられた半島です。様々な動物が存在していることで有名ですよね。都会ではなかなか見る事の出来ない大自然を堪能出来ます。

知床では、様々な野生動物を観る事も出来ます。バードウォッチングをしたり、珍しい動物を写真に納めるのもいいかもしれません。長期休みに、自然いっぱいの所で息抜きしてみてはいかがでしょうか。家族旅行にもオススメです。

知床

石見銀山遺跡とその文化的景観 / 島根

島根県にある「石見銀山遺跡とその文化的景観」です。江戸時代に全盛期を迎えた石見銀山。ここで生産された銀は、日本だけではなく他の多くの外国にも輸出されました。石見銀山は、世界でも類を見ない鉱山で、その形がそのまま残っているのも珍しいそうです。

ミステリアスな雰囲気の銀山遺跡は、まさに非日常の世界。薄暗い銀山内は、ホラー映画に出てきそうにも感じられますが、冒険家感覚で楽しんでみるのも良いかもしれません。また、石見銀山は、鉱山開発や銀生産に関する遺跡が良い状態で残されている数少ないものです。ぜひ、足を運んで、その状態の良さを体感してみてくださいね。

石見銀山

平泉 -仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群- / 岩手

岩手県南西部にある「平泉 -仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群-」です。平泉は、平安時代末期には、平安京に次ぐ大都市でした。中尊寺や毛越寺には、今もなお、当時の栄華を垣間見る建造物がたくさん残されています。また、多くの庭園も砂利と緑のコラボレーションが素敵です。

中尊寺と毛越寺の中間にある「金鶏(きんけい)山」。高さ220メートルの低い山ですが、
地元平泉のシンボル的な山です。ぜひ、登ってみることをお勧めします。ゆったりとした時間が流れる遺産群で、自然も多くリラックス出来る雰囲気です。疲れている時などリフレッシュに訪れるのもいいかもしれませんね。

中尊寺

毛越寺

小笠原諸島 / 東京

東京都にある小笠原諸島は、大小30の島々から構成されています。北から聟島(むこじま)列島、父島列島、母島列島、硫黄火山列島の4つのエリアに分けられます。東京からはフェリーで行くことができます。

小笠原諸島には、素晴らしい大自然を感じる事が出来ます。青く透明度の高い綺麗な海には、独自の進化を続け今も貴重な生物を見ることができます。学術的にも貴重な地域です。観光に訪れると、アオウミガメの産卵や、イルカ・クジラウォッチングなど、自然のアクティビティがたくさんありますよ。

小笠原諸島

富士山 -信仰の対象と芸術の源泉 / 静岡・山梨

日本で最も標高の高い「富士山 -信仰の対象と芸術の源泉」です。日本のシンボルともいえる山です。富士山は文化遺産として登録されています。それは、富士山の美しい円錐形をした形から、多くの芸術を生み出したという経緯からなんだそう。

山梨県には、富士山世界遺産センターがあります。そこでは、富士山についての様々な展示や映像による紹介、講座など富士山の魅力の情報発信をしています。また、富士山は、人生で一度は登ってみたいという方も多いのではないでしょうか?ぜひ富士登山挑戦してみてくださいね。

富士山

富岡製糸場と絹産業遺産群 / 群馬

群馬県の「富岡製糸場と絹産業遺産群」です。ここは、群馬県富岡市の富岡製糸場、伊勢崎市、藤岡市、下仁田町の養蚕関連の史跡によって構成される文化遺産です。フランスの製糸技術者を雇い、官営模範工場として、絹の大量生産が行われていた工場です。

木骨と赤煉瓦で出来ている建造物は、工場稼働当時とほとんど変わらない姿を見学できます。中に入るとその時代にトリップしたような感じになります。写真を撮るにもレトロで可愛いと人気です。ぜひ入場券を購入して中を見学してみてください。

富岡製糸場 (Tomioka Silk Mill)

明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業 / 福岡・佐賀 他

明治時代の日本の産業を支える場所となっていた「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」です。福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、鹿児島県、山口県、岩手県、静岡県の8県にも及ぶ非常に広範囲の世界遺産となっています。

西洋のような雰囲気が漂う産業地域です。約50年間で飛躍的に発展した産業地域を訪れてタイムスリップしたような気持ちを味わうのはいかがでしょうか。昔の産業について学ぶ事も出来ます。まさに大人の社会科見学ですね。

新日鐵住金 八幡製鉄所 小倉地区

グラバー園

ル・コルビュジエの建築作品 -近代建築運動への顕著な貢献- / 東京

日本では初めての国境をまたいだ世界遺産で、世界では初めての大陸をまたいだ世界遺産となっている「ル・コルビュジエの建築作品 -近代建築運動への顕著な貢献-」です。ル・コルビュジエは、スイスで生まれフランスで活躍した建築家です。

2016年に7か国にある17作品のコルビュジエの作品が「ル・コルビュジエの建築作品群」として世界遺産に登録されました。日本では、唯一現存するこの国立西洋美術館が世界遺産として登録されています。

国立西洋美術館

「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群 / 福岡

福岡県の沖合、玄界灘に浮かぶ「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」です。島そのものがご神体である「神宿る島」であり、4世紀から9世紀にかけて古代祭祀が行われていました。当時の遺跡がほぼ手付かずの状態で残る貴重な島です。

古代東アジアにおける大陸との交流を物語る品々が数多く出土しました。現在は保護のため一般の立ち入りは完全に禁止されることとなり、大島の沖津宮遥拝所から沖ノ島を最も近くで眺めることができます。

沖ノ島

宗像大社沖津宮遙拝所

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産 / 長崎・熊本

"潜伏キリシタン"の歴史を物語る「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」です。17世紀から始まったキリスト教弾圧のもとで密かに信仰を守り続けた潜伏キリシタンが形成した遺産です。

中でも日本に現存する最古の教会である「大浦天主堂(おおうらてんしゅどう)」は、潜伏キリシタンが信仰を告白した「信徒発見」の舞台となりました。長崎県と熊本県に点在するこちらの遺産、全て訪れることは難しいかもしれませんがぜひ一部でも訪れて歴史に想いを馳せてみてください。

大浦天主堂

﨑津教会

百舌鳥・古市古墳群 / 大阪

49基の古墳群「百舌鳥・古市古墳群」です。古墳時代に盛んに造られた、土を盛り上げた前方後円墳や墳丘などが多く残っています。緑が多いため、外側から見るとまるで森のように見えます。

登録されている古墳の中でも、日本最大であり、世界でも最大級の「大山古墳(だいせんこふん)」はみなさんも知っているのではないでしょうか。宮内庁が管理する天皇陵古墳は聖域であるため立ち入ることができませんが、外からでも眺めることができます。

仁徳天皇陵古墳大仙古墳

奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島 / 鹿児島・沖縄

国内で5件目の自然遺産となる「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」です。奄美大島、徳之島、沖縄島北部、西表島に属する5地域が登録地域となっています。2021年7月に登録が正式に決定となりました。

イリオモテヤマネコやアマミノクロウサギをはじめとした絶滅危惧種も含む固有の生物が多く生息し、生物多様性の残る貴重な地域です。美しいビーチやマングローブ林といった自然の数々にに心癒される島々です。

奄美大島

徳之島

西表島

北海道・北東北の縄文遺跡群 / 北海道・青森・岩手・秋田

4道県の17の資産が登録されている「北海道・北東北の縄文遺跡群」です。青森県青森市にある「三内丸山遺跡」は縄文時代の文化を伝える貴重な遺跡群として2021年7月に登録されました。

竪穴住居や貝塚、環状列石といった縄文時代の人々の生活跡などを目にすることができます。ぜひ訪れてみて、縄文時代にタイムスリップをしたような気分を味わってみてはいかがでしょうか。

三内丸山遺跡

北黄金貝塚

一生に一度は日本の世界遺産めぐりをしてみては?

一生に一度は、日本にある全ての世界遺産25カ所を巡る旅を長期休みにしてみては、いかがでしょうか。今まで感じた事の無い、世界に認められた文化遺産、自然遺産、複合遺産の素晴らしさに魅了されること間違いなしです!

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