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妊婦健診も出産も原則ひとり、産後の面会は制限が…コロナ対策の出産体験

  • 2020.7.6

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、妊婦健診は原則ひとり、出産も原則ひとり、産後の面会も同地域の人間1人1回15分程度……あらゆることが変わりました。

出産予定が近づくなかで第1子の卒園式と入学式

新型コロナウイルスが日本に蔓延していくのと同時に、どんどん大きくなっていくおなか。出産予定日は4月半ば。第1子は3月に卒園式、4月に入学式を控えていました。幸い、卒園式前の時点では私の住む地域はまだ感染者がおらず、時短簡略化、全員マスク着用、ホール内の換気を徹底、消毒をしてから入場という形で卒園式がおこなわれました。

それから入学式までの間に感染者が出始め、式の数日前に、入学式を時短、全員マスク着用、換気消毒の徹底、ホールから教室への同行は1人のみとなりました。そして当日、5月6日まで小学校の休校が決定したことを告げられました。

学校からの感染も怖く、休校になってほしいと思っていたので、このお知らせを聞いた瞬間、本当にホッとしました。式後に子どものお友だちとゆっくり話したい気持ちはありましたが、私はすでに臨月に入っており、人混みにいる怖さから早々に帰宅しました。

産後の面会条件が日ごとに厳しく…

休校中は三密を避け、子どもと外に出るのは近くを散歩するときのみとし、買い物に行く際は私ひとり。人の少ない時間帯に、人を避けながら向かい、入退店時と家の玄関でも消毒し、手洗いを徹底的にしていました。

妊婦健診は通常通りありましたが、産後の面会は夫や両親のみに変更するとの通知がありました。その通知から数日後、面会条件がさらに変わり、面会は出産直後、術後等のやむを得ない場合のみ。さらに面会者は同地域の人間であること、1回15分程度でなるべく同じ人物にすることが条件となり、出産は立ち会いや待合室での待機も不可となりました。

入院生活も新型コロナ対策で激変

立ち会い出産不可の通知があった数日後の深夜に破水。家族と病院に向かったものの、入れるのは私ひとりのため、家族には車で待機してもらいました。即入院が決まったため、家族にはそのまま帰宅してもらいました。

あれよあれよという間に陣痛は進み、子宮口もどんどん開いていき、分娩台に上がったときには耐えられない程の痛みになっていました。助産師さんたちが温かく、たくさん褒めてくれたのでうまくいきむこともでき、陣痛開始から出産まで3時間という早さで赤ちゃんが誕生しました。ひとりのため、助産師さんが私の携帯を持ってきておいてくださり、赤ちゃんの写真もツーショットも撮れました。「ひとりでよく頑張ったね」という言葉が、とても胸に響きました。

産後の入院生活は、部屋から出るときは必ずマスクを着用、赤ちゃんに触れる前に手洗いと消毒の徹底、ごはんはすべて部屋食で、授乳室に入れるのは3名までなど、新型コロナ対策が徹底されていました。

妊娠中・出産・産後の入院生活、すべて新型コロナウイルス蔓延の影響を受けて通常とは異なる仕様になりました。もし第1子出産で立ち会い希望だったら、とても心細かったと思います。子どもには消毒と手洗いの大切さを伝え、子ども自身も理解して玄関で消毒をし、手洗いも隅々まで丁寧にしてくれています。早く新型コロナウイルスが収束して、通常の妊娠生活や産後の生活を送れるようになってほしいと願っています。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて出産予定の病院・産院、または通院している病院・産院に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

◆関連動画 出産ドキュメンタリー


著者:夏日幸

ベビーカレンダー編集部

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