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カジュアルに日常をリフレッシュ。「茶論」のオンライン茶道稽古がスタート

  • 2020.7.4
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こんな状況もあり、改めて注目が高まりつつある瞑想。都内の施設でもあらゆる瞑想法が提案されているなかで、初心者が簡単にマインドフルネスを達成できる方法のひとつが「お茶」である。そこでオススメなのが、先日、中川政七商店グループの茶道ブランド「茶論」がスタートしたオンラインの茶道稽古だ。自宅にいながら日常から離脱し、意識的に自分だけの息抜きの時間を持つことができる。

「茶論」が提案する、テーブル&私服で気軽に行う稽古

日本の工芸をベースにしたものづくりを行う中川政七商店グループから生まれた「茶論」は、敷居の高いイメージもある日本文化「茶道」を、どんな人でも楽しめるように間口を広げ、今の暮らし方に寄り添った方法で提案している。日常のひと時を自分なりに楽しむ方法を、「稽古(茶道教室)」、「見世(茶道アイテム)」「喫茶(カフェ)※」という3つの観点から整理したユニークなアプローチが話題だ。※「喫茶」は奈良町店限定

なかでもオープン当時から人気だったのが、東京・日本橋店と大阪・大丸心斎橋店、ニュウマン横浜店の3店舗で行われている茶道の稽古である。稽古を行う空間には、畳や炉、にじり口も存在しない。服装も、普段着のままでOK。そのため、従来の「こうでなくてはならない」という堅苦しさがなく、未経験でも入りやすいカジュアルさで好評を得ている。道具不要でマイペースに茶道と触れあえることもあり、生徒の7割が初心者。日常の気分転換として利用する人も、増えているそうだ。

今回新たに開始された、ビデオ会議システム「ZOOM」を使用した稽古は、お茶の基本を学べる90分のカリキュラムで構成されている。講師によるお点前のデモンストレーションや丁寧なレクチャーのもとお茶を点て一緒にいただくなど、充実した授業内容。写真のように、講師の手元も映し出されるため、普段よりも細かいところまで学ぶことができるのが魅力。初級コースは全6回の受講で、「お茶を美味しく点てる」ことを目標としており、抹茶を中心に、煎茶、ほうじ茶、玉露など日本茶全般に触れることができる。

ここでは一般的な「茶道」の稽古のように、服装や持ち物、長時間の正座といった、いわゆるお作法は気にしなくてもOK。精神を統一したい、茶道に興味がある、人と交流したい……など日常のリフレッシュとして気軽に活用できそうだ。さらに、今後は初級編だけでなく、従来の通学スタイルのように中級編や上級編も開講されるとのこと。稽古開始の2時間前までなら当日予約が可能という点も、参加のハードルをグッと下げてくれる。

その他にも、職人が誂える精巧な茶道具の制作現場が見られる「リモート工房見学」や、産地の茶畑・茶摘みの様子を中継する「リモート茶摘み体験」など、普段簡単に体験できないようなオンラインコンテンツも今後展開を予定している。こちらも稽古とセットで受講すると、さらにお茶に関する知見が広がりそうだ。

お互いの顔を見ながら語りあったり、一緒にお茶をいただく行為を通して、茶道の心得にある「一期一会」を体感することができるオンライン稽古。所作や作法にこだわるのではなく、茶道の本質を心と体で感じることができる豊かな時間となることだろう。ぜひ、普通の稽古では学べない茶道の世界に触れてみてはいかがだろうか。

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