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どうなる、今年の夏休み!コロナで夏休みが大幅短縮

  • 2020.6.25

コロナ感染拡大防止の為に長期休校を余儀なくされていましたが、感染の多かった首都圏でも分散登校などが始まり、地域によっては昼食を伴う通常授業も始まっています。最大で約3ヶ月休校となった地域もあり、夏休みや春休みなどの長期休暇は短縮されていくことが多くの地域で予定されています。例年夏休みとなっていた時期にも今年は登校することとなり、どんなことに気を付ければ良いのでしょうか。

2020年の夏休みは短縮する自治体が多数

夏休みは、例年7月20日前後から8月末までの長期休暇です(寒冷地ではこれよりも短い期間)。しかし3月の全国一斉休校から5月の緊急事態宣言、更に宣言の延長により感染の多い地域では最大3ヶ月程度の休校となり授業の遅れが懸念されています。これを受けて全国の自治体の9割が夏休みの短縮を検討・決定しています。

例えば東京23区では、4つの区で既に短縮を発表。目黒区では休暇期間を8月1日から24日、江戸川区では8月8日から24日などの日程としています。他の14の区では短縮する方向で日程を検討しています。
全国でも、兵庫県小野市では8月8日から16日まで、宮城県名取市は8月8日から19日まで、福岡市では8月7日から19日までなどの休暇期間を発表しています。夏休みを10日ほどにする・2週間短縮した上で冬休みも4日間短くするなど、詳細は自治体により異なりますが短縮を行う自治体がほとんどです。

文部科学省の方針としては、新型コロナウィルスの影響で定められた授業時間を下回っても違反にはならないとしていますが、授業時間の大幅な減少による学習の遅れを取り戻すための措置を各自治体が工夫しています。夏休みの短縮以外にも土曜日の登校や時間割編成の変更、7時間授業などの対応をしているところもあります。

筆者の住む自治体では、夏休みが2週間程度に、春休みが4日間に短縮されると発表されました。時間割についても6月末までは午前授業ですが、通常午前では4コマ授業のところを5コマに変更し、短い時間ながら多くの教科を扱う様な工夫がなされています。

今夏の移動制限はどうなる?

夏休みの短縮により、例年楽しみとされるレジャーはどうなっていくのでしょうか。長期の旅行は、休暇の短い分日程面での難しさもありますが、それだけではなく感染拡大防止の為の移動制限の面でも自由に決定出来るというわけにはいかないでしょう。

政府は外出自粛の規制について段階的なステップを発表しています。前提として「新しい生活様式」に基づく行動(消毒やマスクの着用、3密回避など)を徹底するとした上で、時期によるステップ移行を行う見込みです。

ステップ①では、一部首都圏・北海道との不要不急をまたぐ移動は慎重にし、観光は県内で徐々に行うものとしています。

ステップ②からは県をまたぐ移動が基本的に解除され、観光でも人との間隔を確保しながら県をまたぐことも徐々に行ってよいとしています。航空各社では6月中大幅な減便・運休を行うところがほとんどですが、7月以降は状況を見ながら徐々に緩和する方針です。

一方で例えばANAでは国際線の航空券を8月末まで無料でキャンセル・変更を行えると発表しています。海外旅行は全面禁止とはなっていませんが、多くの国で「渡航中止勧告」がなされていたり、入国者に対して14日の隔離を義務付ける措置を取っていたりする国が70ヶ国以上あります。

国内旅行でも、旅行業界が対応ガイドラインを発表しており、キャッシュレスの支払い促進や体温チェック、昼食を弁当に変更するなどの注意事項があります。政府の件をまたいだ移動自粛を解除しても、沖縄県などでは観光客を受け入れるかどうかを独自で判断する予定であると発表しています。

移動手段においても、公共交通を使った移動はガイドラインがあり、どの業界でも換気・消毒・間隔確保に注意しています。利用する際には、駅や空港のトイレや洗面所などを利用する際に衛生面で注意が必要ですし、宿泊を伴う場合は大浴場や食堂などで感染症対策が適切になされているかを事前に調べておく必要がありますね。

また、キャンプ場は換気が必要ない為人気になると予想されていますが、キャンプ場自体が混雑すると感染のリスクが高まります。混雑対策を行っているキャンプ場もありますので、事前に調べてそういった所を選択するのもいいでしょう。

例年帰省しているという方も多いと思います。今年は見送ると予定している家庭も多いようです。必ずしも諦めなくても良いと思いますが、帰省する場合は帰省先の状況なども踏まえて判断した上で、しっかりと対策を取りたいですね。

観光名所や施設では、入場時の検温や混雑時の入場制限を行っている所があります。ホームページで、比較的すいている時間を知らせてくれる所もあるので、事前に分かるのであれば混雑している所には行かないという選択も必要でしょう。

夏季期間の登校で気を付けること

夏休みが短縮されることで、どんなことに気を付ければ良いのでしょうか。

・熱中症

夏休みが短縮されると、暑い時期に登下校を行うことになります。マスクの着用も必要となり、熱中症のリスクが高まります。室内にいても少数ながらクーラーのない学校・教室もありますし、クーラーがあっても換気を必要とすれば冷房の効きが弱くなる恐れがあります。学校でも対策を講じるとは思いますが、喉の渇きがなくても定期的に水分を摂る様に促すなど、例年よりさらに熱中症に気を付けなければなりません。

・感染

分散登校などは徐々に緩和されており、生徒の多い学校では教室内で十分なスペースが確保できないという心配があります。暑さの為に屋外での活動は出来ないとなると室内での活動が主になり、換気と暑さ対策のバランスが難しくなるでしょう。友達といるとつい大声で話すなど、様々な面で感染リスクが高まります。こまめな消毒や手洗いを今まで以上に子どもに促す必要がありますね。

・モチベーションの低下

コロナの拡大によりたくさんのイベント予定が中止になったことと思います。学校でも運動会や遠足・修学旅行など、例年楽しみにしていることが出来ないままというところがほとんどだと思います。体育やプールの授業を今年は行わないとする自治体も増えています。

その上夏休みの短縮により、遊びに行けずに学校に暑い中通うとなると勉強へのモチベーションがどうしても下がってしまいますね。勉強の遅れについては親だけではなく子ども自身も不安に思う子がたくさんいます。まずは生活のリズムを取り戻すことを優先し「徐々にリズムを取り戻していけばいい。慣れてくれば以前の様に勉強出来るよ」などと声をかけて安心させてあげましょう。

短い夏休みや週末などの少しの時間であっても、リフレッシュや気分転換をすることは出来ます。ストレスがたまっているようなら、休みの日は好きなことをしてのんびり過ごすようにします。少しずつ自粛が解除される中で、出掛けられる施設やイベントなどの開催も少しずつ増えています。休みを利用して足を伸ばすのもいいでしょう。

新型コロナにより誰も経験したことのない時代となり、その生活は今後も長く続くと予想されます。その影響は子どもたちにも大きく、夏休みの大幅短縮ということもその内の1つでしょう。大人も今まで経験したことのない時代にいる中、不安だ大変だと騒いでいては子どもにも伝わってしまいます。限られた中で出来ることを精一杯行おうという姿勢を見せることは子どもにもプラスになります。

教育評論家の尾木ママも「今の子どもには、コロナの時代を新しい生活様式や学び様式で上手にやれるように作り上げた、コロナを切り開いた世代なんだという誇りを持たせることで自己肯定感を高めていけば、後々を生きていく上での自信になります」と言っています。

今出来ることを精一杯行って、一緒にコロナ時代を作り上げるパートナーとなれれば、この大変な時期を乗り越えて糧にしていくことが出来るでしょう。異例の夏休みとなりますが、大人も前向きにとらえながら乗り越えていきましょう。

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