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結婚した男性は「結婚前に比べて」なにが変化する?【ひとみしょうの男ってじつは】

  • 2020.6.22
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結婚したら男性はどのように変化するのでしょうか……彼がDV男に豹変したらイヤだなと心配していますか? 彼がひとりで飲みに行かなくなることを期待していますか?
人がどのように変化するのかというのは、本人にもその時になってみないとよくわからないことなので、一概にどう変化するとはいえないものです。
がしかし、なんとなく一般的にはこう変化するという傾向のようなものを、以下にいくつかご紹介しましょう。

ワガママになる・ケチになる

結婚前の男は「なんとしてもこの女子を射止めたい」と思って必死です。女子もきっとおなじですよね? なんとしてもこの彼と結婚したいと思えば、必死になりますよね?
そのような必死な男女が結婚したらどうなるのか?
女子はわりと家庭的な雰囲気をまといはじめますね。ようやっと手に入れた「愛ある世界」を、愛ある世界として維持・発展させるために、自分なりに努力しますよね。
対して男は、ワガママになります。なぜなら「もう彼女が手に入ったから」。

結婚前の男は「どうすればモテるのか」「どうすれば好きな女子と相思相愛になれるのか」と考え、必死でした。だから、多少無理してでもお金を稼ぎました。彼女の前でも、多少のやせ我慢という名の無理をしてきました。
もうその無理をしなくっていいんだ! と思った男は、無理がたたってワガママになるのです。

このワガママがこうじたら「DV」になったりします。あるいは、「家計はおれが全部仕切る」と言って聞かない旦那が誕生します。はたまた、家事を一切やらないと言い張る旦那が生まれます。
結婚後、女子が「愛ある世界」を維持・発展させることに尽力するのと裏腹に、男は「おれの世界」を目指すのです。
がしかし、例外者もいます。愛ある家庭で生まれ育った男が例外です。彼らは「愛ある世界」がどのようなものなのか、また、いかに大切なものなのかを知っているので、奥さんとともに愛ある世界を構築しにかかります。

それ以外の男子は、とくに母親から「勉強していい大学に入りなさい」などと言われて育った男子は、そもそも愛ある世界を知らないんですね。「自分のための」お勉強しかしてこなかったから。
奥さんが、ワガママなふるまいばかりする旦那に、愛のなんたるかを教えるしかありません。

交際範囲・友だちが変わる

とくに結婚後、お小遣い制になった男は、交際範囲や友だちが変化します。

お金がないと行けない場所に行かなくなります。お金のかかる遊びをしてきた友だちと疎遠になります。

仕事に夢中になるか、仕事熱心ではなくなる

結婚した男には、仕事に対する気持ちの変化も見られます。
お金こそが幸せな家庭を築くと考えている男は、以前にも増して仕事に打ち込むようになります。最悪、仕事ラブになり、家庭を顧みない夫になります。
お金や己の出世よりも、家庭が大事――こう考えている男は、家庭人間になります。

つまり、結婚前に考えていた「理想の生き方」が表に出てくるんですね。
結婚前は、たとえば「お金がないと彼女はおれと結婚してくれないぞ」と、危機感をあらわに、仕事の鬼になっていた彼も、彼女をゲットしてしまえば、「おれの理想は家庭的なパパになることだから、出世とかどうでもいい」と、自分の思いを地で行くようになるのです。

「無理した」あとのことは誰にもわからない

先に書いたように、男は男なりに、彼女と結婚するために無理をしてきました。
その無理が結婚によって終われば、そのあとの変化は彼自身にもわからないのです。
自分がどう変化するのかなんて、彼にだってわからないのです。

あなたもそうですよね?
たとえば、結婚して、出産した場合、あなた自身がどのような妊婦さんになるのか、あるいは母親になるのか、自分でもうまく想像できなかったりしませんか?
人は予想もしなかった方向に変化することがふつうにある生き物だから、夫婦そろってどう変化するのかわからないまま時を重ねていってもべつにいいのだろうと思います。

でも、ひとつお願いがあります。
ワガママに暴走する彼の手を取って、無理に無理を重ねて疲れている彼の手を取って、愛ある世界へと導いてあげてください。
「そんなに無理して仕事しなくてもいいよ」と言ってあげてください。
ふたりの愛の世界と、仕事などの公の世界――このバランスをとるのが男は下手なのです。女子はなぜか先天的に、バランス感覚に長けているのです。
だから、彼の手を引いて、愛ある世界へ導いてあげてください。(ひとみしょう/作家・コラムニスト)

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