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もう市販カスタードに戻れなくなる!?不器用でも失敗しない「カスタードクリームのデザート」レシピ。

  • 2020.6.16
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再びお出かけできる日を心待ちに、 鎌倉で“おいしい”を作り出すあの人の味に挑戦。巣ごもりが楽しくなる、とっておきのレシピを大公開!今回〈パティスリーR〉主宰・田中玲子さんに「カスタードクリームのデザート」のレシピを教えてもらいました。

鎌倉界隈には、店舗を持たない、しかし手堅いファンを持つパティスリーがいくつかある。カフェからの依頼で数量限定でイートインメニューに出したり、ギャラリーや雑貨店とコラボしてイベントのためのお菓子を作ったり。いつでも味わえるわけではないからこそ、スペシャルな存在感を放っている。田中玲子さんの〈パティスリー R〉もそのひとつ。

市内の自宅に構えたアトリエで作られるスイーツは完全オーダー制だ。お菓子の種類ごとに吟味した粉、良質なバター、新鮮な卵など安心安全な材料を使い、保存料は一切なし。どのお菓子も奇をてらうことなく健やかで素朴。懐かしい印象を受けるのは、お菓子作りのベースにフランスの伝統菓子や郷土菓子があるからかもしれない。

そんな田中さんに教わって作ったのは、ビギナーでも上手にできるおやつ。手順がシンプルな分、ちょっといい牛乳や卵やバターを奮発。バニラもエッセンスではなく、バニラビーンズを手に入れておいしさを2倍にも3倍にもアップ。鎌倉に田中さんのお菓子を探しに出かけられる日を思い描きながら、おうちでゆっくりお手製スイーツを楽しんで。

作り方はこちら

【材料】(4人分)
牛乳…250ml
砂糖…50g
卵黄…3個分
薄力粉…9g
コーンスターチ…9g
食塩不使用バター…10g
バニラビーンズ…5cm

1.ボウルで卵黄、砂糖、分量内の牛乳大さじ1とふるった粉類を混ぜる。
【Point】バニラビーンズは香りが出やすいよう、さやを裂いて種をこそげておく。

2.鍋に残りの牛乳とバニラビーンズを入れて沸騰寸前まで温め、1のボウルに入れて混ぜ合わせる。

3.再び鍋に戻し、中強火にかけて泡立て器で混ぜながら一気に炊き上げる。とろみがついても手を止めず、鍋の中心までボコボコ沸騰するまで火を入れる。焦げないよう注意。

4.火を止めてバターを加え混ぜ、清潔なバットに移し、乾燥しないようぴっちりラップをして急冷させる。
【Point】バターの投入は必ず火を止めてから。

5.冷めたらバニラのさやを取り除き、ボウルに移してゴムベラでよく練ってフルーツと合わせて器に盛る。
【Point】冷やす時はバットの下に氷を敷き、ラップの上に保冷剤をのせると早く冷える。カスタードには雑菌がつきやすいので、必ずその日のうちに食べきること。

「カスタードクリームのデザート」の完成です。

もう市販のカスタードに戻れません。

Profile/田中玲子(たなか・れいこ)

雑誌の編集を経てお菓子作りの道へ。カフェなどで経験を積んだ後フランス菓子を学ぶ。2002年に独立。著書に『お菓子作りの新常識』。

(Hanako1185号掲載/photo&text:Mutsumi Hidaka)

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