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手術を終えた娘、その姿は・・・【口唇口蓋裂ちゃん、育ててます91】

  • 2020.6.10
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口唇口蓋裂の長女くぴこを育てています。くぴこが生後11カ月のとき、初めて口唇口蓋裂の手術をおこないました。

手術が始まってから3時間。

本来ならお昼ごはんの時間には戻ってくると聞いていましたが、病棟の方が配膳を返し終わってもなかなか戻ってこないくぴこ。

心配が不安に変わりそうなタイミングで、

ナースステーションが突然バタバタとざわめきました。

1人の看護師さんがエレベーターに乗りこみ、手術室のある階へ。

そのあと戻ってきたエレベーターには、朝見かけた黄色の小児用ストレッチャー、

そして名札にくぴこの名前が。

術後で血が固まったあとが残る口元の傷跡、

たくさん泣いて腫れた目、

身体中びっしょりとかいた汗……

両手には固定具と点滴をつけ、

胸には心拍数を確認する器械などが付けられたくぴこが

力なくそこに横たわっていました。

一生懸命こちらを見て、まだ麻酔が残る体で腕を伸ばしてきたときに、「頑張ったね」という気持ちと「ごめんね」という気持ちが溢れて、涙が止まりませんでした。

あの時の姿は今でも忘れられません。


2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。


著者:イラストレーター じぇにこ

1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!

ベビーカレンダー編集部

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