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男の人って「そこまでしてしたい」と思うのですか?【ひとみしょうのお悩み解決】

  • 2020.6.2

“【お便り募集】文筆家ひとみしょう お悩み解決” に送っていただいたお悩みの中からひとつピックアップしてひとみしょうさんがお答えしていきます。

「オレンジさん29歳」のお悩み

〜ひとみしょうのお悩み解決コラム〜

旦那さんおいくつなんですか? 35歳も過ぎれば男はエッチのとき立たないとか、30歳を過ぎれば立たないとか、いや40歳だとか、いろんなことが言われていますが……。
さて、いただいた2つの質問について、以下にお答えしましょう。
まず、「そこまでしてしたいのか?」という質問について。

男って「そこまでしてしたい」と思うのです

はい、そこまでしてしたいです。というのが答えです。
あの~ですね、男って、勃起するかしないかというのとはまったく関係なしに「したいと思ったらしたい」んです。端的にそれだけのことです。

これ、きっと女子もおなじはずです。
逆ナンってあるでしょう? あれは、女子が「わたしは絶対にこの男子とヤリたい」と思ったというのが、そもそもの最初なんですよ。オレンジさんにそのような経験がないと、実感としてうまく理解できないかもしれませんが、逆ナンって、女子が「なんとしてもこの男子としたい」と思わないとそもそも始まらないんです。

世間では、ナンパであれ逆ナンであれ、すべてのエッチは男が悪いとなっていますね。それは凸を持つ男と、凹を持つ女性という、身体的特徴からそう言われているのだろうと思います。凸が意思を持たないとそもそもエッチにならないだろうという。
でも、凹もじつは意思を持っており、それはなにかと言うと「なんとしてもこの男子とエッチしたい」という切実な気持ち(渇望)ですよ。

というわけで、結婚相手のことが好きではなくなったとか、結婚相手とのエッチに満足していないとか、そういう理由とはまったく独立に、ただ「なんとしてもしたい」と思う瞬間というのが男にはあって、というか、ある種の女子(逆ナンする女子)にもあって……という「だけ」のことです。

「責任を感じて終わらせられなかった」とはどういう男心なのか?

相談メールを何回読んでも、ここがいまいちよく理解できないので、旦那さんのことを想像しつつお答えするしかないのですが……。

自分から不倫関係になることを提案して、相手をその気にさせてしまったのだから、彼女が不倫関係を終わらせたいと申し出てくるまで不倫関係を続けなくてはならない――たとえばこういう気持ちなら、男は持ちます。こういう気持ちを抱くのは、やさしくてマジメな男に多いですね。

彼はバランス感覚がいいのです。不倫相手のことも好き。奥さんのことも好き。不倫相手とのエッチも気持ちいい。奥さんとのエッチも気持ちいい。でも、奥さんの気持ちを考えたら、早いとこ不倫を清算すべきだ。でも、自分から不倫関係に持ち込んで、相手もその気になっているところで、いきなり終わりにしようとは言えない――というような葛藤を抱いているのが、オレンジさんの旦那さんです。
さしずめ、バランス感覚に優れた(ある意味における)賢者といったところでしょうか。

男にとって恋愛とは責任と同義

もっと言うと、男にとって恋愛とは責任と同義でもあるんですね。
下半身がサル並みの男のことは知りませんが、ふつうの男は、女子を泣かすのはよくないことだと認識しています。
だから、必然的に、女子が望むようにふるまいます。

たとえば、不倫関係に持ちこんだのが男であったとしましょうか。そしてその男が、その不倫関係を早いとこ清算しないと奥さんに申し訳ないとも思ったとしましょうか。
早いとこ清算しないと! と思っても、なぜ男は不倫関係を清算できないのか?
不倫相手に悪いと思うからです。不倫相手に責任を感じているからです。

だって、不倫相手は、彼とのエッチに満足しているし、その満足感も手伝って、不倫している時間をとても「いいもの」と思っているわけですよ。たとえて言うなら、不倫している女性は、ディ●ニーシーで楽しくうっとりと時間を過ごしているのです(オレンジさんも不倫すればわかるはずです)。
そういう女性に対して「ちょっ! 悪いけど、不倫はもう終わりや。もう別々の暮らしに戻ろう。現実世界に戻ろう」なんて、少なくとも男からは言えない(それが男のもつひとつの限界だ)ということです。

これを読んで、オレンジさんが怒りだすかもしれないと恐れつつ書いていますが、でも男心の実態とは、そういうものなのです。
旦那さんがオレンジさんのことが好きじゃなくなったとか、オレンジさんとのエッチに満足していないとか、そういうこととは「まったく独立に」男はそういう気持ちを抱いているのです。
いずれにせよ、根はやさしくてマジメな旦那さんだと思うので、末長く幸せに暮らしていただきたいと思います。(ひとみしょう/作家・コラムニスト)

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