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理想のワンピースを手にするための「3つのキーワード」とは?

  • 2020.5.31
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1枚でスタイリングが完結してしまう服だから、形がすべてといってもいい。ゆったりとしたフォルムから生まれる「余裕」、アレンジの可能性を含んだ「余白」、広がりやいい重みをそなえた「余剰」。手を加えずとも今っぽく、同時にカバー力にも長けた理想のワンピースを手にするために。たどりついた3つの視点。

TYPE 001
凹凸をなくして得られる「4つの余裕」
肩からすそまでストンと落ちて、つかず離れずのバランスで体をおおう。とくにメリハリがわかりやすいディテールは見あたらないし、飾り気もない。でも逆にそれが大人の余裕をかもし出して、強い存在感。

□体のラインをひろわず「そぎ落とす」
□着まわしがいのあるシンプル

01.I-Line
メリハリに頼らずスタイルUP
ただ細身ではない。体との間に余裕がありながらも、フラットで細長。この直線的なラインだからこそ、体を細長く、薄く見せてねらいどおり。


1枚で着る季節に頼もしい縦の流れとモードなツヤ感
ドレス 18,000円+税/UNCRAVE(オンワード樫山) サングラス 19,000円+税/A.D.S.R.(4K) バッグ 23,000円+税/THE DILETTANTE(TOMORROWLAND) パンプス 65,000円+税/MARI GIUDICELLI(GALERIE VIE 丸の内店) ブラウンのほどよい光沢が印象を引き締めて、1点に目線が集まるボトルネックで重心も上がる。

02.Big Shirt
ある意味「着用感のない」心地よさ
それが言いすぎではないくらい、身ごろもそでも「浮く」心地よさ。この絶妙な軽さを手放せないし、甘いピンクに迫力をももたらしてくれる。


ワントーンで色数もそぎ落とし、さらに大人の余裕を
ワンピース(共布ベルトつき) 79,000円+税/セヤ(ロンハーマン) バッグ 82,000円+税/MODERN WEAVING(ショールーム セッション) ボディラインを包み込むようなあり余るシルエットのシャツワンピースの「余裕」を生かすには、ほかも徹底的にそぎ落とすのが正解。同系色のバッグでワントーンにして色数をおさえるのも手。アクセもパスして。

03.V-Neck
飾りは「深いV」のみの潔さ
体にほどよく沿うIライン。適度に余裕のあるこのフォルムだからこそ、切り込んだVネックの女らしさがいやみではなく、むしろ潔く、「抜け感」として成立。


Vネックと波長の合うロングネックレスによる「縦落ち感」
ワンピース 16,000円+税/STUNNING LURE(スタニングルアー 青山店) ネックレス 14,000円+税/ソコ(シティショップ) サンダル 24,000円+税/TODAYFUL(LIFEs 代官山店) 「余裕」をかもすために、ラインがくずれにくく、かつ軽くなりすぎないニットの素材感が一役。ぺたんこサンダルでも自信が持てるパーフェクトなシルエット。

04.High Slit
さらに切れよく「思いきりのいいスリット」
どちらかといえば重め。そんなワンピース+パンツレイヤードの概念を変えたハイスリット。シャープな切れ味が加わることで、縦のラインがさらにきわ立つ。


ストンとしたパンツを仕込み、美しい流れを一体化させる
ワンピース 28,000円+税/ウィム ガゼット(ウィム ガゼット ルミネ新宿店) パンツ 18,000円+税/BLACK BY MOUSSY(バロックジャパンリミテッド) 眼鏡 33,000円+税/propo(プロポデザイン) バッグ 20,000円+税/イロセ(ピルグリム サーフ+サプライ) ローファーサンダル 51,000円+税/HEREU(GALERIE VIE 丸の内店)

TYPE 002
「意図的な余白」で変わること
部分的に寄せたり、ふくらませたり、意図的につくった「余白」はデザインとしても成立しているから個性も主張できる。そのゆとりをいいことに、ボトムを重ねるなどアレンジできる余地を残しているという点も、「余白」としてとらえたい。

□デザインとしての立体感を余白ととらえる
□レイヤードにも頼れる存在

01.Drape
モードに変われる「フロントの立体感」
タックと切り替えステッチを駆使した変型ドレープ。単なるギャザーとはひと味違う目を引く「余白」は、その複雑さゆえ、確実にモードなルックスに。


ヌーディなワントーンでつくるゆるいモード感
ワンピース 37,000円+税、パンツ 19,000円+税/ともにENFOLD バッグ 11,000円+税/アダム エ ロペ バングル 8,600円+税、サンダル 26,000円+税/ともにTODAYFUL(LIFEs 代官山店) モード感が前面に出る黒やモノトーンでまとめるより、配色はやさしく、抜け感があるほうが今のテンションに合うから。パンツを重ね、セットアップであえてまじめに着こなせば甘さもセーブできる。

02.Balloon Sleeves
かわいい以上になれる「そでのふくらみ」
かわいげが欲しいとき、中途半端だとやぼったく終わることは知っているはず。そでも身ごろも大胆にふくらんだフォルムだから、「かわいい」以上の効果が出せる。


甘さを理想どおりに落ち着かせられるから、やっぱり黒がいい
ワンピース 52,000円+税/シャイナ モテ(アダム エ ロペ) サングラス 17,000円+税/A.D.S.R.(4K) バッグ 35,000円+税/オソイ(ウィム ガゼット ルミネ新宿店) フリルとギャザーが効いたフォルムの甘さを色で引き締めて。「余白」を味方に適当に着ても、黒ならまちがいない。オーバーシルエットとアクセのようなミニバッグとのサイズのメリハリで退屈知らず。

03.Shirring
くずしたこなれ感が手に入る「不規則な余白」
クシュっとして無造作を装ったシャーリングがあることで、自然と抜きえりのようなニュアンスが。素足の軽やかさも絶妙に引き立つ。


体のラインをごまかしつつ、凝って見える一石二鳥
ストライプドレス 38,000円+税/ウーア(スピック&スパン ルミネ新宿店) フラットパンプス 26,000円+税/デ・プレ 独特のムードをねらえるデザインドレス。もともとはふくらんだフォルムがシャーリングによってしぼられて引き上がれば、当然、見た目も引き上がる。縦に流れるストライプと顔まわりをスッキリと見せる鋭いネックラインとの相乗効果にも期待。

04.Wide Shirt
重ねて変わるレイヤード向きの「身幅のゆとり」
立体的なそでとえりも一役買って、「重ねたい」と思えるゆったりとしたフォルムは、もはや理屈抜き。どんなレイヤードも受け止めるから、マインドに沿ってセレクト。


印象を決めるのはワンピース以外のまとまり感
シャツワンピース 43,000円+税/アーチ ザ(シティショップ) パンツ 26,000円+税/AEWEN MATOPH(ユナイテッドアローズ 青山 ウィメンズストア) バッグ 54,000円+税/モダン ウィーヴィング(ロンハーマン) パンプス 17,000円+税/デ・プレ プレーンなワンピースなだけに、合わせるもので方向性が定まる。たとえばプリーツパンツとパンプスでレディに。

TYPE 003
強気にまとえる「下にかけての余剰」
わかりやすく女性らしい服だから、下にいくほど大げさなぐらい広がるボリューム感が必要。はかなくゆれるだけじゃない。長さや素材、色などが作用した重みを含んだダイナミックなゆれ感なら、それだけで目にとまる。

□甘いドレスこそ抜かりなく重く
□ベーシックカラーなら派手じゃない

01.Volume Flare
黒だから許される「甘いふくらみ」
これが白なら? キレイ色なら? 思いどおりにはいかないかもしれない。ボリュームたっぷりの甘いシルエットは、黒だからこその強気。


すそに加えてそでもあり余る。サイドから見ても完璧な「余剰」
ワンピース 39,000円+税/ENFOLD バッグ 55,000円+税/MODERN WEAVING(ショールーム セッション) パンプス 32,000円+税/PIPPICHIC 甘さをおさえるために、ついカジュアルにくずしたくなるけど、ボリュームフレアの場合、さらに重みを増すようなスニーカーや大きめのバッグは避けて正解。色みをそろえたミニバッグときゃしゃなヒールパンプスで軽く仕上げて。

02.W Flare
ドライな色に甘えて「そでにも余剰」
ベージュとカーキの間のような、ドライなカラーでクールに印象操作。ティアードフリルとラッフルスリーブの甘いコンビネーションもちゅうちょなく。


手抜きと思えるくらいそっけなく着て成り立つ存在感
ワンピース 38,000円+税/MARIHA(ショールーム セッション) バッグ 8,000円+税/ジューンズ(ガリャルダガランテ 表参道店) アクセサリーのあれこれは不要。甘さはワンピースだけにまかせて、むしろほかは何もない、そぎ落とす「勇気」がときに必要。夏になったら足元はビーサンでハズすのもいい、実はフレキシブルかつドレッシーな1枚。

03.A-Line
広がるのにシャープでもある理由は「縦落ち感」
胸下から足先にかけてスッと流れるようなAラインは、シンプルだからこそ目を引く。ドレープによってドレスに映る陰影も、強さを感じさせるきっかけに。


後ろ下がりのヘムラインが計算ずくの美シルエットをあと押し
ワンピース 59,000円+税/SAYAKA DAVIS(ショールーム セッション) ストール 48,000円+税/THROW(フレームワーク ルミネ新宿店) サンダル 72,000円+税/GRAY _MATTERS(エスケーパーズオンライン) 胸下から縦に落ちるキレイなAライン。ワンピースとコントラストがつきすぎないくすみカラーのストールをさし色に添えて今季らしく。

04.Cut Lace
ヴィンテージのような「レースの重み」
古着屋にありそうな、味わい深く重厚な「甘い白」。それだけでレースもより親しめる。ラフなサンダルや肩がけバッグなど、小物で軽快に。


ほかはいい意味で適当に。大げさなレースドレスに必要なのは脱力感
ワンピース 66,000円+税/TSURU by Mariko Oikawa バッグ 16,000円+税/MARROW(4K) サンダル 62,000円+税/ジョセフ(ウィム ガゼット ルミネ新宿店) 腰から下のボリューム感に反し、上半身は意外にもコンパクト。見た目のインパクトに加えて、スタイルUPも見込んだ設計に。小物もヘアスタイルもラフにして、肩ひじ張らずにまとうところからスタート。

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