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歯の悩みには“黒い食べ物”と“お散歩”が効果的!?

  • 2020.5.29
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中医学や養生法に詳しい櫻井大典さんによる「Daily(デイリー)養生」。今回のテーマは「歯と歯茎」です。

毎日きちんと歯を磨いているのに虫歯になりやすいという人が時々います。お話を聞いてみると、必ずしも甘いものを食べすぎているというわけではない。こうしたケースではまず、「腎(じん)」が弱った状態、「腎虚(じんきょ)」を疑います。

中医学では歯は、骨と同じカテゴリーに属します。骨は腎の管轄なので、歯の状態も腎が司っているということになります。歯を健やかに保つには、腎を丈夫にすることが大切なのです。

以前、「髪の傷み」のときにもお伝えしましたが、腎には水分を体内に適切に配置して冷ます作用(腎陰[じんいん])と、体を温める役割(腎陽[じんよう])いう、拮抗する働きがあります。この2つのバランスがうまくとれていないとさまざまな不具合が生じることになりますが、最も象徴的なのがのぼせと冷えです。腎陰が不足すると体に熱がこもり、一方で腎陽が足りないと冷えてしまうのです。虫歯になりやすく、のぼせまたは冷えがある、あるいは両方を繰り返すというなら、まずは腎を養生することが先決です。

黒い食べ物とお散歩で、腎を養って歯を丈夫に。

腎を養う食べ物はいろいろありますが、とくにおすすめしたいのが種実類です。黒ごまや黒豆、小豆、くるみ、栗。しっかりと噛んで食べられる点でも、歯を丈夫にするのに役立ちます。

また、腎の衰えは主に下半身に表れます。ウォーキングなど適度な運動で刺激を与えるほか、腰から下を冷やさない心がけもぜひ。夏も湯船に浸かることが大事ですが、時間がなければ足湯をしたり、ふくらはぎを丁寧にマッサージをするのもよいでしょう。

脾(ひ)をいたわる食事で、歯茎の炎症を予防。

歯肉の炎症など歯茎の悩みに対する養生法は、歯と少し異なります。歯茎は筋肉の仲間であり、胃腸と同じ「脾」に属するもの。脾を弱らせるのは、生ものや冷たいものです。それらが過剰になると胃腸の働きが低下して代謝エネルギーが作られず、ねばねばとした不要物が溜まって、歯茎にも悪い作用を及ぼすのです。心当たりがある人は、まずは胃腸ケアを。朝はヨーグルトやスムージー、お昼にサラダ…という食生活を見直しましょう。いつもお伝えしているように、温かく水分を含んでいて、やさしい味付けの料理。それを基本にしてくださいね。

さくらい・だいすけ 漢方専門家、国際中医専門員。完全予約制の漢方相談処「成城漢方たまり」で相談を行う。『体をおいしくととのえる! 食べる漢方』(小社刊)ほか、監修書、著書多数。

※『anan』2020年6月3日号より。イラスト・原田桃子 文・新田草子

(by anan編集部)

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