【目ウロコジャーナル】「クリーンビューティ」が今、アツい理由

【教えてくれたのは……】

目ウロコジャーナルの記事をもっと読む▼
【目ウロコジャーナル】メラニンに強力アプローチ！ シミにも有効！ オートファジー機能を高めるコスメ3

オーガニックやサステイナブルと何が違うの？ 「クリーンビューティ」が今、アツい理由

環境汚染が進み、心身ともにストレスフル（今はとくに！）。肌が揺らぎやすく、もはや敏感肌は特別ではなくなった昨今。コスメ選びの最優先ポイントとして、“効果”スピード“快適性”に、それらと相反するとされてきた“肌への優しさ”が並んだ。中でも“肌への優しさ”を重視すると「有機栽培の植物だから優しそう」との理由からオーガニックコスメが選ばれがちだが、特有のフィトケミカルをはじめ、様々な栄養素をまるっと含み、実はとてもパワフル。肌に刺激になることもあり、製造段階まで考えると、正直、クオリティもピンキリ。皮膚科医たちも口を揃えて「オーガニック＝安全とは限らない」と言うほどで、一般的なイメージとの差にモヤついていた。

そこにやってきたのが、クリーンビューティのブームだ。代表格であるrms beautyの創設者ローズ・マリー氏は、深刻な体調不良に見舞われ、自身の血液中のアルミニウムや鉛などが原因であることを知る。そして、それらが日々の化粧品に含まれていたことから、自身のブランドでは“肌や体に害のないこと”、しかもそれが“長期に亘（わた）って”であることにこだわる。まだ、クリーンビューティに対する明確な定義はないが、この“肌や体に長期的に害がないこと”は共通するようだ。ナチュラル成分を主体にしながらも、オーガニックであることより、安全が絶対。さらに最近話題のサステイナブル（持続可能なこと）まで包括。環境に配慮しなくてはと思いながら、我が肌が愛しいばかりに、コスメは別軸で選びがちだったが、それも一気に叶っちゃうのだ。つまり、肌ファーストで、地球ファースト。個人的には、信頼できる基準ができて遵守されること、そしてハイテク系からの登場も期待したい。

左から

オーガニックではない成分も安全性が担保されていれば使用し、正直に開示する。これは節水の観点からも◎。
リフレッシュ クレンジングローション 150ml ￥3500／athletia

rms beauty クリームファンデーション 全8色 30ml ￥6500／アルファネット

肌や健康にイイものを追求し、“何を入れるかより、何を入れないか”が製品開発のベース。
ポア エクスフォリエイティング エッセンス 150ml ￥3800／ベアミネラル

撮影／藤本康介 取材・文／寺田奈巳