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助けあいが生んだ絶品コラボ。羽根つき焼きおにぎり×初摘み海苔

  • 2020.5.25

家で食事をする機会が増えた今、お取り寄せをしたり、デリバリーを活用したりすることも多くなった。そんな中で、本当に美味しいもの、少し変わったものを探している人におすすめしたいのが、行列ができるほど人気の「羽根つき焼きおにぎり」と、老舗海苔店のコラボ商品だ。見て楽しく、食べて美味しい焼おにぎりに、希少な海苔がついた絶品の詰め合わせセットなのだが、実は、登場の背景にはあるストーリーが存在する。

東京・入谷にある「gao-ガオ-」が販売する「羽根つき焼おにぎり」は、見た目も食感も味もすべてが新しい「進化系おにぎり」と称された、大人気の一品。そんな人気の焼きおにぎりと、浅草の老舗海苔店「ぬま田海苔」がコラボした商品が現在、オンラインで販売されている。

〈ぬま田海苔×gao〉初摘み海苔&羽根つき焼きおにぎりセット10個入り 5583円(税抜)、20個入り10241円(税抜) Harumari Inc.

コラボ商品は「大葉と煮干しの焼き味噌」、「ツナマヨ柚子胡椒」、「ポルチーニチーズリゾット」、「粟国の塩」、「だし醤油バター」といった5種類の焼きおにぎり。そして、それぞれの味を引き立ててくれる希少な「初摘み(はつづみ)」海苔がセットになっている。

中でも注目は、昨年の合羽橋七夕祭りでもコラボ販売したという「だし醤油バター」。特製のだし醤油と北海道バターがブレンドされた一品で、祭り当日は行列が絶えず、2日で700個も売り上げたというヒット商品だ。今年の祭りでも再販が望まれていたが、残念ながら中止となってしまったため、今回のコラボは人気の味を食べられる貴重な機会でもある。

合羽橋七夕祭りで店頭販売した際にできた行列Harumari Inc.

また、焼きおにぎりは冷凍された状態で届くのだが、品質を保ったまま一気に冷却する「急速冷凍」の方法をとっているため、焼きたてのおにぎりの美味しさ、パリパリの羽根の感触が家でそのまま味わえる。しかも温めは電子レンジでたった1分半と、すぐに食べられるのも嬉しい。

(左)gao店主・桜木隼人さん(右)ぬま田海苔当主・沼田 晶一朗さんHarumari Inc.

日本人なら惹かれてやまない「おにぎり」が、2つの人気店によってパワーアップしたこの商品。誕生の背景にあったのは、ぬま田海苔の4代目当主・沼田 晶一朗さんが、このコロナ禍で抱いた強い思いだった。

それは、「目の前のリアルを乗り越えるために「変化」をしないと、生き残れないのではないか?」という思い。海苔店として多くの飲食店と関わっていた沼田さんは、現在の厳しい状況を目の当たりにし、飲食店の生き残りの道を模索していた。

そんな時に目に止まったのが、アメリカの食前酒ブランド・Hausが始めた「The Restaurant Project」だった。これは、Hausがアメリカ各地のレストランと食前酒を共同開発し、販売によって得られた利益をレストランに寄付するというもの。この動きに感銘を受けた沼田さんは、自身も飲食店の支援プロジェクト「食結び by ぬま田海苔」を立ち上げた。

「食結び by ぬま田海苔」は、飲食店とのコラボ商品をオンラインで販売し、最低経費を除いた売り上げを全て飲食店に還元するプロジェクトで、なんと構想からたった1週間で、「gao」とのコラボを実現させた。今後も、さまざまな飲食店とコラボしていく予定だという。

美味しいものを買うことがお店の助けになり、この状況が収束した後にもお店が続いてくれたら。それは、客の私たちにとっても嬉しいことではないだろうか。コロナ禍で食のシーンが変わりつつある今、商品に込められた思いも含めて、食べる物を選んでみてはいかがだろう。

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