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恋人ができない...。運命の彼氏と出会うには「心の器」を広げるべし!

  • 2020.5.22

いつも「彼氏ほしい」と小さくため息をついている女子と、なぜかいつも彼氏がいる女子の違いって、運がいいかどうかです。男子ウケするかわいい洋服を買うお金を得る努力をしているとか、かわいく見えるようにあざとい仕草をする努力をするとか、そんなネット情報に惑わされることなく、「なるようになるさ」と気持ちを大きくもって、いつもニコニコしている女子は、たいてい彼氏に恵まれているし、もし恵まれていないとしても、恵まれていない状況にため息なんてついていないものです。

■恋愛とは究極的には奇跡の集積

ということは、彼氏を得るためには(彼氏ともっとラブラブになるためには)、運が良くなるための努力は必要だけれど、それ以外の努力は必要ないということになります。そしてこれはとても正しい結論です。


運が向くために必要な努力とは、よく言われるように感謝することです。ただただすべてのことに「ありがとう」と言うのが感謝することじゃないんですよね。奇跡性や偶然性に素直に驚くことこそが、感謝することです。


恋愛とは究極的には奇跡の集積です。あなたが今ここにこうして生きていること自体が奇跡だし、誰かと出会って恋に落ちること自体が偶然であり奇跡だから。だから、すべての理屈を抜きに奇跡性と偶然性にちゃんと「ありがとう」と言えること――これだけを積み重ねていった先にステキな恋があるのです。

■奇跡性や偶然性にちゃんと感謝をするためにはどうすればいいのか

では、奇跡性とか偶然性にちゃんと感謝をするためにはどうすればいいのかといえば、その答えは「悪いことをしてみる」となります。
何が悪いことなのか?については、人それぞれ少しずつ意見が違うはずです。浮気を悪いことと捉えている人もいるし、浮気はそこまで悪いことではないと思っている人もいるだろうし、という感じで、悪いことの基準は人それぞれ少し違います。


自分にとって「悪いこと」をやったことのある人は、わりと奇跡性や偶然性にちゃんと感謝できています。対して、悪いことをしてこなかった人、というか、正しいことだけをやってきた人はなぜか、不合理なこと(つまり奇跡性や偶然性)に素直に感謝できないんですよね。
同様に、いつも彼氏を切らせたことなく、恋愛を楽しんでいる人は、ちょっと悪いことをしてきた人だし、いつも彼氏がいないと嘆いている人は、悪いことをしてこなかった人です。

■相手に思いやりをもって悪いことをする、ということ

不思議なことに、理屈で「悪いことをしたことのない人は豊かな恋ができない」とは説明しにくいんですよね。でも、少しばかり道徳や倫理観から外れたことをすることによって、他者の気持ちが理解できるようになるから、という理由は言えるように思います。少しばかり悪いことをしないと、人は他者の気持ちを理解する器を持てないから、という言い方もできるんですよね。


「悪いこと」をするポイントとは、相手に思いやりをもって悪いことをする、ということです。たとえば彼氏に内緒で浮気をする場合、彼氏に対する罪悪感をたっぷり持った上で浮気をすることです。罪悪感なしに快楽のおもむくまま浮気をしても、なんの勉強にならないから。心の器が広がらないから。

■あなたに足りないのは「何が悪いことなのか」を知ること

ちょっと悪いことをしてみんなオトナになりました。昔はちょっと悪いことをすることを許してくれる社会の隙間がありました。そういう隙間で、多くの人は「やっていいこと」と「やってはいけないこと」を学びました。「なにが真に悪いこと」で「なにが許される悪か」を学びました。
そうやって他者の気持ちを知って、豊かな人生を築いたり、豊かな恋を育んだりしてきたのです。


今の若い女子に足りないのは、ちょっと悪いことをして「何が本当に悪いことなのか」を知ることです。身をもってそれを感じたことがないから、他者の気持ちが本当には理解できないのです。他者の気持ちがわからないというのは、すなわち自分で自分の気持ちがわからないことを意味します。
自分がどんな気持ちで生きているのかがわからなければ、そもそも生や愛の奇跡性や偶然性を愛でることができない――つまり、いつも「彼氏ほしい」と、小さくため息をつくしかないのです。
ちょっと悪いことをやってみよう!


(ひとみしょう/作家)


『今夜はちょっと、恋の話をしよう』(ハウコレ編集部)

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