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私が泣いても親にも先生にも無視された日々…家庭の歪みは誰も気づけない【親に整形させられた私が、母になる Vol.20】

  • 2020.5.16
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■前回までのあらすじ

ある日、二重の線が薄くなっていることに気づく。本当は整形はせずに「ありのままの自分」で母からも周りからも愛されたい。しかし「せっかく整形させてらもった」母に対して、醜い容姿のままでいるという選択肢を選ぶことはできなかった…。

■自分で決意した整形だったはずが…

■整形は「やらなければいけない」もの

泣きながら施術を受けました。

いまなら「泣くほどつらいならやらなければいい」と判断ができるのですが、当時はそんな判断はできませんでした。

意志に反して涙が出てくることは、中学生の頃からたまにあったのです。

中学校で授業中突然泣いてしまったとき、一度先生に呼び出され、「なぜ泣くのか?」「悩みがあるのか?」と聞かれたことがありました。

そして正直に

『親が厳しい、部活をやりたくない』

と打ち明けると、

『そんなの皆そうだ。お前は甘えている。お前の悩みはたいしたことない』

と言われました。

『かまってほしくて泣くのなら不適切だからやめなさい』とも言われました。

いくら先生でも、生徒の家庭の内部の内部まで見ることは難しいと思います。

家庭は、たとえ内部が歪みに歪んでいたとしても、表面だけなら取り繕えるからです。

うちの場合、親が外での評判がとても良かったので、

『親はあんなに良いのに、なんでお前はそんなんなんだ』と言われたこともあります。

そういった少しずつの積み重ねで

【母が正しい。自分は悪い。自分以外の人が正しい。】

と、すっかり刷り込まれ、疑う事もありませんでした。

→次回に続く

※この物語は私の経験を基に、一部フィクションもまざっております。

(グラハム子)

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