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海外で「政府の指示」によりNetflixから削除されてしまった9作品は何?あの有名作品も配信禁止に

  • 2020.5.9
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世界約190か国で配信され、約1億8,300万人もの登録者数を誇るNetflix。しかし国によっては、特定の作品の配信にNGを出すところもあるという。Netflixが公表した、政府からの削除要請によってその国で配信停止となった作品をご紹介。(フロントロウ編集部)

映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』

1968年に公開されたジョージ・A・ロメロ監督による有名ホラー映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』は、2017年にドイツの青少年メディア保護委員会(KJM)からの苦情によってドイツのNetflixから削除された。

『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』はゾンビ映画のなかでも有名な作品で、アメリカではニューヨーク近代美術館や米国議会図書館などに所蔵されているほど。ドイツの公的団体から削除依頼が来たのは、本作の残酷描写がアウトだったからでは、と考えられている。

ドキュメンタリー映画『ブリッジ』

2015年にニュージーランドの映画機関から「好ましくない」とされる書面でNetflixに削除要請が出たのが、映画『ブリッジ』。本作は2006年に公開されたドキュメンタリーで、アメリカの観光名所「ゴールデン・ゲートブリッジ」から飛び降り自殺する人々を淡々と映し出した問題作。日本ではR-15指定での上映が行なわれた。

映画『フルメタル・ジャケット』

スタンリー・キューブリック監督によって1987年に制作された本作は、ベトナム戦争を描いた戦争映画。2017年にベトナムの放送電子情報局(ABEI)からの削除依頼を受け、ベトナムのNetflixから削除された。

アメリカ海兵隊に入隊した兵士たちの過酷な訓練と、その後ベトナムで行なわれた凄惨な戦いの様子を描いているためだと考えられる。

料理番組『クッキング・ハイ』、ドキュメンタリー映画『420の伝説』、TV番組『Disjointed』

料理番組『クッキング・ハイ』、ドキュメンタリー映画『420の伝説』、TV番組『Disjointed』は、2018年にシンガポールのメディア開発庁(IMDA)によって削除依頼が出された。この3つの番組に共通する題材は、シンガポールでは所持や使用が違法とされている「大麻」。特に『クッキング・ハイ』では大麻を使用した料理や、実際に使用する姿が番組内で毎回放送される。

映画『最後の誘惑』

マーティン・スコセッシ監督による1988年の映画『最後の誘惑』は、イエス・キリストを「人間」として描いた異色作として、公開当時物議をかもした。シンガポールのメディア開発庁(IMDA)は、2019年に本作の削除をNetflixに要求。

若かりしウィレム・デフォーがイエス・キリストを演じた本作がシンガポールで削除されてしまった理由は明かされていない。

トーク番組『ハサン・ミンハジ 愛国者として物申す』

アメリカのコメディアン、ハサン・ミンハジが司会を務める本作は、世界各地の社会問題や政治&文化に鋭い視点で斬り込んでいくコメディ番組で、現在シーズン5まで配信されている。

本シリーズのシーズン1にある『サウジアラビア』回は、2019年にサウジアラビアの通信情報技術委員会(CITC)からの要請を受け、サウジアラビアのNetflixから削除された。このエピソードでは、サウジアラビアで起きている政治の闇に深く触れている。

映画『ザ・ラスト・ハングオーバー(The Last Hangover)』

2018年に制作されたNetflixオリジナル作品の『ザ・ラスト・ハングオーバー』は、2020年にシンガポールのメディア開発庁(IMDA)から削除依頼が。キリスト教で有名な「最後の晩餐」を題材にしたコメディである本作は、シンガポールではまたしてもアウト。

Netflixは今後、削除や配信禁止になってしまった作品を毎年報告していく予定だという。(フロントロウ編集部)

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