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クロスワードパズル好きは、頭が切れる⁈

  • 2020.5.8

新たな研究によって、マス目に正しい数字や文字を入れる数独とクロスワードパズルは頭の切れを良くすることが判明した。

老年精神医学専門誌『The International Journal of Geriatric Psychiatry』に掲載された英エクセター大学とキングス・カレッジ・ロンドンの合同研究チームが発表した論文によると、このような頭脳系ゲームは加齢に伴う脳の老化を遅らせる。同研究には50~93歳の被験者1万9千名が参加した。なお、被験者が日常生活でパズルを解く頻度は、「一度もしない」から「月に1回」「週に1回」「1日に1回」「1日に数回」まで多岐にわたった。

この研究では、それぞれの被験者が10種類の認知機能テスト(ワードパズルや数字パズルなど)を1週間毎日行った。すると、ワードパズルを普段から毎日している人たちは、10歳年下の人たちと同じくらい認知機能テストの成績が良いという結果に。また、数字パズルを普段から毎日している人たちは、8歳年下の人たちと同等の思考能力があり、認知機能テストの成績が他の誰よりも良いという結果になった。ワードパズルまたは数字パズルを毎日の習慣にしている人たちは、パソコン画面で点滅しているアイテムをクリックするのも飛び抜けて速かった。

科学者たちの間では長きにわたり、クロスワードパズルのような問題解決アクティビティが脳機能を改善し、加齢による認知機能の低下を防ぐと言われてきた。

「今回の研究では、クロスワードや数独のようなパズルを頻繁にやればやるほど、記憶力、注意力、推理力といった幅広いタスクにおけるパフォーマンスが高くなることが分かりました。タスクをこなすスピードと正確さは、とりわけ顕著に向上します」と話すのは、この論文の著者でエクセター大学認知症学上級講師のアン・コーベット博士。

「このようなパズルを解けば、加齢による認知症のリスクが必ずしも低下するとは限りません。でも、今回の研究結果は、ワードパズルと数字パズルが脳機能の低下を遅らせるという過去の研究結果を裏付けています」

パズルや頭脳系ゲームを一度もしたことがない人は認知機能テストの結果が悪かったことを受け、研究チームは、普段からパズルをする人は「機能が衰えにくい脳を持っている」と結論付けた。

あなたも今日から暇な時間をパズルに費やせば、良いことがあるかもしれない。

※この記事は、ランナーズワールドから翻訳されました。Text: Michelle Darrisaw Translation: Ai Igamoto

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