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8割にニーズなし!? タンスの奥に眠る“着物”を活用するリメイク術

  • 2015.4.20
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【女性からのご相談】

20代女性です。祖母は着物をたくさん持っていて、母や私に譲るというのですが、私自身は着物を着ません。母も着物を着る機会はほとんどないと思います。 とはいえ捨てるのは祖母に申し訳ないし、でもとっておいても着ないし邪魔だし……どうしたらいいですか。

●A. しまっておくより、着られるように工夫していきましょう!

ご相談ありがとうございます。片付けパーソナリティあさがみちこです。

お年を召した方のお宅に伺うと、本当にたくさんのお着物をお持ちです。「この着物は○○のときに作ってもらった」「これは母から譲り受けて大切にしてあるの」など、たくさんのストーリーが着物にあることが多く、今は着ないけど捨てるのは忍びない……そうおっしゃって整理タンスの中にしまわれているのが現状です。

●着物の買い取り額は100分の1?

お祖母様がせっかく大切にしていたモノとはいえ、20代の相談者さんやお母さまが普段着に和装を取り入れるのはなかなか難しいですね。とはいえ保管は場所を取る上に、保管方法をきちんとしていないと傷んでしまう。さらに処分するのはいくら高値で売れたとしても、心がちょっぴり痛んだりしますよね。

実際決心して着物をリサイクルに持っていっても、購入したときは高価だったお着物も段ボール1箱で500円だったりして、「売らなければよかった」そう後悔することもあります。

2011年にマイボイスコム株式会社が、着物の着用に関するインターネット調査を実施したところ、着物を着用した経験がある人は全体の74.5%。しかし着用頻度に関しては1回しか着たことがない人が20%を閉め、5年に1回程度、それ以下という回答者を含めると、全体の82.4%がほとんど着物を着たことがないそうです。おそらくこの数字は4年たった今、さらに増え、着物離れが進んでいることでしょう。

そう考えると、ニーズがないゆえに、買い取り額が安くなってしまうのも理解できますよね。

●着物のリメイクを積極的に取り入れ、思いをつなぐ

ではどうするべきか?

私としては、お祖母様の思い入れのある着物をいくつか厳選し、リメイクをすることをお勧めします。ワンピースや鞄といったモノへのリメイクは、以前からありますよね。それが今はスマホのケースや、日傘、コースター、ぬいぐるみなど、とても身近なモノにリメイクしてくださるお店もたくさんあります。

あるサロンでは、コートやジャケットだけでなく、和装の喪服を洋の喪服や、留袖をハレの服に、振袖をウエディングドレス……まさに“着物ドレス”にリメイクしてくれます。こうして着物を着ない世代でも、家族が代々大切にしてきたモノや思いを形を変えながらも受け継いでいくというのは、ステキなことですよね。

お祖母様の思い出や、愛着のあるお着物。ぜひご自身にとってもアクティブに使えるモノ、愛着のあるモノに形を変えて大切にしてください。

●ライター/あさがみちこ(片付けパーソナリティ)

整理収納アドバイザー2級認定講師・遺品整理士。イベントMCやナレーション、ラジオのレポーターなどの仕事の傍ら、趣味が高じて取得したアドバイザーとしても精力的に活動中。完璧ではなく「好い加減にちゃんと」をモットーに、企業やカルチャースクールでの講座を担当したり、悩める女性のためのカフェレッスンや、お客様のお宅に伺っての整理収納作業なども行っている。電子書籍『好い加減にちゃんと。: 恋愛上手になれる片付けマインド』iTunes/Kindleで配信中。

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