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沖縄・やんばる地方の森の中にある小さな雑貨屋「ギチェット」

  • 2015.4.20
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「giceto(ギチェット)」は沖縄・本部町の緑豊かな山奥にひっそりたたずむ雑貨屋さん。絵本から飛び出してきたような空間を飾る小物たちは繊細なのに、どことなくいびつで不思議な愛らしさをあわせ持っています。さっそくかわいいもの探しに行ってみましょう。

高まる好奇心とともにいざ山道へ

雑貨屋「giceto」のある本部町伊豆味周辺は、自然が残る沖縄本島北部のなかでも、とりわけ森の息吹を感じられます。のどかな風景が続く県道84号から細いくねくね道を通っていくので、気分はちょっとした冒険でもしているよう。

緑が敷き詰められた庭の隅っこに、真っ白な四角い建物。外壁に書かれた「giceto」の文字を見つけて、ワクワクが押し寄せてきます。さっそく出迎えてくれたのは店長のmiemiさんと、アートディレクターのnachiさん。ちなみに耳慣れない店名「giceto」は、エスペラント語で「窓」のこと。作家さんの世界がのぞける窓というイメージで、この名を付けたそうです。

手のひらサイズの箱庭「パールト アルバーロ」

どこを見ても絵になる店内でとくに異彩を放っていたのが、立体コラージュを楽しめる小さな庭づくりキット「parto arbaro(パールト アルバーロ)」のコーナーです。エスペラント語で「パールト」はパーツを、「アルバーロ」は森を意味します。プリザーブドのモスの土台に自在にパーツを組み合わせて飾る新感覚のインテリアです。

バラエティー豊かなパーツは作家さんと一緒に考えられたもので、定番のきのこのほかに季節の花々や葉っぱなどがあります。ガラスや樹脂などさまざまな素材で作られたパーツは、そのひとつひとつがかわいくも不思議ともとれる形をしていて独特の存在感を醸し出しています。土台の容器にしているアルミ缶は、古道具なので同じものがありません。直感で決めましょう。

小さな空間に飾られた幻想的な雑貨にくぎづけ

お店には刺繍やワックスペーパー、ガラス素材のアクセサリー、インテリア小物など、10人ほどの作家作品を取りそろえています。こぢんまりとした空間に多種多様なアイテムが集まっているので、長時間いても飽きません。

店長のmiemiさんが「ニキノセカイ」というアーティスト名でアクセサリーを手がけています。きらめくスパンコールやビーズに、布や糸を組み合わせて作られたピアスは、耳元でゆらゆら、きらきらしていて、かわいいデザインです。

nachiさんが「ランド・ポピンズ」という作家名で手がける作品も並びます。描きおろしのイラストを刷り、さらに蝋引きを施したワックスペーパーをピアスやオーナメントといった雑貨へと変身させています。おとぎの国の世界観を表現した紙製品はかわいいだけでなく、丈夫なつくりになっています。

ジュエリーデザイナーRinさんによる、小ぶりなパールを散りばめた陶磁器のリングは、春先のドレスアップにもぴったりです。

お店だけで使える変わった名前の限定コイン

「giceto」には商品のユニークさだけではなく、お客さんへのサービスにも遊び心が詰まっています。買いもののたびにもらえるポイントを集めると、お店だけで使えるオリジナル硬貨「モノデネコナータ」をもらえます。コイン1枚あたり100円として会計時に使えたり、このコインでしか手に入らないレアアイテムもあるのだとか。gicetoワールドの世界観にはまってしまったなら、迷わずお店で手に入れましょう。

不定期でイベントやフェアも開催しています。テーマごとに作られたアイテムと工夫を凝らしたディスプレイで、普段のgicetoとはひと味違った魅力がいっぱいです。

お店の場所が車のナビを入れてもちょっとわかりづらいところにあるので、ホームページのっているイラストマップをチェックしておくと安心です。

ドライブがてらにちょっと足をのばせば、きっとすてきな出合いが待っていますよ。

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