結婚してくれる男性と結婚してくれない男性のちがいとは？【ひとみしょうの男ってじつは】

彼と結婚したいのに、彼が「結婚しよう」となかなか言ってくれないとお嘆きの女性は、なぜ彼が結婚しようと言わないのか、不思議に感じると思います。
あるいは、結婚してくれる男性と、してくれない男性のちがいってどのへんにあるのか知りたいだろうと思います。
今回は、結婚してくれる男性と結婚してくれない男性のちがいについて一緒に見ていきましょう。

まず、男女の「生きる前提条件のちがい」のお話から

女子って、誰に教わったわけでもないと思うのに、今この瞬間に集中するのがうまいです（と、男のぼくには見受けられます）。
女子は、好きな人ができたら「キラキラしたデート」を何回も楽しみますよね？
それは、彼と一緒に「今」を楽しみたいと思っているということです。

対して、男は……キラキラしたデートを繰り返すたびに「おれ、こんなにキラキラしてていいのかな」と思います。極端にいえば「キラキラ恐怖症」です。
なぜなら、男は、今この瞬間に集中するのが下手だからです。
男は、過去のことや未来のことを案じるのが得意なんですね。

だから、たとえば、キラキラデートで1万円使ったら、「今月、あといくら残ってるかな」とか「結婚資金を貯金しなくてはいけないけど、どうしようか」などと考えているのです。彼女がキラキラしている隣で！

結婚してくれる男性と結婚してくれない男性のちがいとは？

以上のことから、結婚してくれる男性と結婚してくれない男性のちがいを言うなら、結婚してくれる男は、彼女同様、「今」に集中しているから結婚してくれるのです。
「今」彼女と一緒にいて幸せ。で、その「今」が永続的に続く。となれば、彼女と結婚するしかないっしょ？ それ、いつやるの？ 今でしょ！――これが、結婚してくれる男の考え方です。

対して、「結婚しよう」となかなか言わない男は……の前に、「結婚そもそも論」に少し触れましょうか。
そもそも結婚って、先々の不安を考えたらできないですよね？
お金？ ない。自分の趣味の時間？ 結婚したら削られる。ひとりの時間？ 結婚して1LDKのマンションに住んだら、ひとりの時間もなにもなくなる。ああ、結婚なんか地獄だ――「今」に集中できない、先々のことを案じるのが得意な男はこう考えるのです。
だから、彼女と「それなりにいい関係」であっても、なかなか結婚しようとは言わないのです。

おわりに

彼女になにか足りないから、彼が「結婚しよう」となかなか言わないのではありません。
あなたはすでに、結婚にふさわしい資質を十分持っています。
問題は先に述べたように男の側にあります。

それから、最後に1つ。
誰とでもそれなりにうまくやっていける男、つまり、それなりにコミュニケーション能力が高い男は、彼女とまあまあうまくいっていれば、結婚しようと言います。
結婚しようとなかなか言わない男は、自分の好みがピンポイントすぎるのです。そういう人は、同性の友だちも少ないはずです。好みがうるさいと、どうしても自分のそばに置く人を吟味・厳選しちゃうから（何様だという話はさておき！）

好みがピンポイントの男性を好きになったのは、あなたです。
なので、彼がなかなか結婚しようと言わないのは、あなたがそういう男性を選んでしまったから、とも言えます。あるいは、「似た者どうしが惹かれあう」ということなら、あなたも好みがピンポイントという特性をお持ちなのかもしれません。

が、より大局的に見れば、彼がなかなか結婚しようと言わない原因は、先に述べたように、あなたの側にではなく、彼の側にあるのです。
あなたはそのままで十分いいのです。（ひとみしょう／作家・コラムニスト）