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ロンドンコレは新時代の幕開け──デジタル化で予定通り6月開催へ。

  • 2020.4.28
リチャード クイン 2020-21年秋冬コレクションより。 Photo_ Getty Images / WireImage
Richard Quinn - Runway - LFW February 2020リチャード クイン 2020-21年秋冬コレクションより。 Photo: Getty Images / WireImage

新型コロナウイルスの影響により、ロックダウンが続く世界都市。未だ収束の目処が立たず、従来のファッションウィークの開催は不可能に近い。そんな中ブリティッシュ・ファッション・カウンシルは、ロンドンコレクションにデジタルプラットフォームを導入し、新たなスタイルで6月12日(金)~14日(日)にメンズとウィメンズを統合したコレクション発表を計画していると明かした。

デジタル化において、ブリティッシュ・ファッション・カウンシルはデジタルルックブックやデザイナーへのQ&Aコンテンツの製作、ブランドビデオやポッドキャストを通じてストーリーを伝える予定だ。これらのコンテンツはlondonfashionweek.co.ukで公開され、世界中の誰もが楽しめる環境を作るという。また、ブランドとリテーラーを繋ぐべく、ヴァーチャルなショールーム作りも計画中だ。

アーデム 2020-21年秋冬コレクション。 Photo_ Getty Images/Stuart Wilson/BFC
Erdem - Runway - LFW February 2020アーデム 2020-21年秋冬コレクション。 Photo: Getty Images/Stuart Wilson/BFC

ブリティッシュ・ファッション・カウンシルのCEOを務めるキャロライン・ラッシュは「文化的なファッションウィークのプラットフォームを生み出し、現在のニーズにあった最適なデジタル化を進めています。それは将来的に、グローバルなショーケースを構築していくことに目を向けることでもあります。デザイナーは、彼らのストーリーやコレクションをよりグロールなコミュニティーとシェアすることができるようになるでしょう。この危機的状況の中でも、彼らがサステナビリティやクリエイティビティを追求し、価値があり、リスペクトできるプロダクトを生み出し続けることを願っています」と語った。

ロンドンコレクションにおいて、15年にわたり発表を続けているアーデム(ERDEM)のデザイナー、アーデム・モラリオグルは「世界中が感傷的になっているが、ヴァージル・アブローやマシュー・ウィリアムス、ジョセフ・アルチュザラ、ガブリエラ ハーストをはじめ、多くのデザイナーたちはニューコレクションについて前向きだ」と話し、リゾートコレクション発表への意欲もみせた。

Text: Aya Tsuchii

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