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気を付けて! 不適切なストレッチがワークアウトの邪魔に⁈

  • 2020.4.23
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今日からはジムでの時間が少しだけ短くなりそう。強化調整専門誌『The Journal of Strength and Conditioning Research』に掲載された論文によると、ワークアウト前のストレッチは筋肉を不安定にするばかりか弱くする。

この研究では、17名の男性が2回に分けてバーベルスクワットを行った。参加者は、1回目が始まる前に能動的な動的ストレッチ(これから始まるエクササイズに似た動きをゆっくり行うストレッチ)で体を温め、2回目が始まる前に受動的な静的ストレッチ(ふくらはぎ、ハムストリングス、大腿四頭筋のストレッチを10秒x3セット)を行った。

スクワットを終えたあと、研究チームが参加者に「スクワット中の安定感」を尋ねたところ、受動的な静的ストレッチをしたあとは、能動的な動的ストレッチをしたあとよりも安定感が23%低いことが判明した。

この論文の著者で米ステファン F. オースティン州立大学のジェフリー・ゲルゲイ運動学准教授によると、これはストレッチをすると腱が伸びるため筋肉が柔らかくなり、バーベルを持ち上げる力が弱くなるから。

動的ストレッチは、筋トレだけでなく、あらゆるタイプのワークアウトに向いている。「どんなエクササイズにも運動パターンがありますから」と話すのは、米国運動評議会(ACE)の教育コンサルタントで運動生理学者のサブリナ・メリル。能動的な動的ストレッチを行えば、これから始まるエクササイズの動きに体が慣れるので、パフォーマンスが高くなる。また、動的ストレッチは通常のストレッチ以上に体を温めるため、より早く、より効率的に筋肉が本番のエクササイズに適応するそう。

ゲルゲイが言うように、体が温まっていない状態で静的ストレッチをすれば筋繊維が切れることもあるけれど、ワークアウト後の静的ストレッチは有益無害。メリルによると、運動後のストレッチは筋肉をリラックスさせ、安静時の状態に戻るのを早めてくれる

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。Text: Kenny Thapoung Translation: Ai Igamoto

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