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自ら勉強する子に育てよう!東大生の子ども時代から親の関りを学ぶ

  • 2020.4.23

「なんでうちの子は勉強しないんだろう」「うちの子には東大なんて無理」なんて思っていませんか? 東大に合格するような子どもは、生まれつき頭が良かったのでしょうか。そのヒントは、実際に合格した人がどんな子ども時代を過ごしたのかを知ることにあります。自ら勉強する子にするためには親がどう関わればいいのか、と合わせて見てみましょう。

頭がいい子は生まれつき、ではない!

東大と言えばいわずとしれた国内最高峰の大学です。子どもを東大に通わせられたら・・と憧れる親も少なくないと思いますが、同時に「親がいい成績でなければ無理だろう」「東大に入るような子どもは生まれつき頭がいいんだろう」と考える方も多いと思います。

実際、幼い頃は生まれつきの要素が多いものですが、成長に従って継続して努力しているか、正しい方法で行っているかという後天的要素が大きく関わります。学力については環境・経験・学習方法によりどんどん伸ばせるということです。

知能の基準「IQ」を開発した心理学者のアルフレッド・ビネーも「知能は後天的要素が大きい」という考えを指示しています。彼は、パリの学校で勉強についていけない子どもに特別な教育をすることで、周囲と同じレベルに戻そうとしました。その時にIQ検査が作られましたが、その経験が後天的な学習により成績を改善出来るという主張につながります。

「神経を繰り返し活性化させることでその領域が発達していく」ということは科学的にも分かっており、知能研究のロバート・J・スタンバーグも「高い専門性は生まれつき備わったものではなく、目的に合わせてどこまで伸ばせるかによる」と述べています。

つまり、親の成績が良くなかったから子どももそうだ、と諦めるのは早いのです。早い内から適切な生活態度・学習を行うことで東大にも合格出来る可能性は十分にあるのです。

自ら学ぶ子を勉強する子に育てる為の、関わり方のポイント

子どもを勉強する子に育てるには、家庭環境はとても大切です。実際子どもを東大に入れた親が、子の幼少期にどの様に接していたかのポイントを探りましょう。

・「勉強しなさい」と言わない

東大家庭教師友の会が調べたところによると、東大生の8割以上は「勉強しなさい」と言われずに自ら勉強して合格したそうです。自分から勉強するのはどの様な子どもでしょうか。それは知的好奇心や関心に基づいて勉強する子どもです。

「勉強が好き」と考える子どもの勉強する理由のトップは「新しいことを知るのが嬉しいから」です。しかし「勉強が嫌い」な子どもが勉強する理由のトップは「先生や親に叱られたくないから」となります。

知的好奇心や関心を持てない子どもは叱られるのが嫌だからしぶしぶ勉強する、それにより「勉強しなさい」と叱られる回数が増えさらに勉強が嫌いになるという悪循環に陥る可能性があります。

「勉強しなさい」と言うよりも、勉強に対して好奇心を向けさせることを意識することで、知るのが楽しい→自ら勉強する→勉強しているので「勉強しなさい」と言われない子どもに育つのです。

・自分で考えさせる

勉強に限らず、「これをしなさい」などを親からあまり言われなかったと多くの東大生が語っています。子どもに何かを求める場合、命令や上から目線で言うのではなく、道筋を示します。例えば「この学校に行きなさい」ではなく「この学校ならこういうことがきっと楽しいんじゃない?」などの言い方をします。

「この名前を覚えなさい」と教えるだけではなく「これってどういう意味だと思う?」「なんでこういう名前なんだと思う?一緒に考えよう」など自分で考えさせるということです。道筋を示すということは暗に答えが示されていますが、自分で考えて選択したことであれば人間は結果を出しやすいのです。

「やれ」と言われるより「やろう」と自発的に選んだことを頑張ろうとします。考えさせることで自発を引き出すのです。

・子どもに読書を促す

東大生の多くは、幼少期からたくさんの本を読んで育ち読書習慣を身につけています。読書により好奇心・読解力・集中力を伸ばすことが出来ます。どの様に読書習慣をつけさせるかと言うと、絵本の読み聞かせや、図書館で次々に本を借りる、積極的に本を買い与えるなどで日常的に本に触れる環境を作ります。

特に本の読み聞かせは、語彙力や文章理解力の向上が期待でき、結果学力向上にもつながります。読み聞かせしてもらった経験の多い子どもは、テストの読解問題を解く際に情景をイメージし高得点を取ることが出来るのです。読書習慣をつけることは、前述した知的好奇心を伸ばすことにもつながります。

・親が大人になっても勉強する

現役東大生の6割の親が、大人になっても勉強していたという調査結果があります。(※プレジデント社 2016年調査)親自身が大人になっても知的好奇心を持ち続ける姿勢を見せることは、子どもの勉強意欲を大いに刺激します。

脳科学の観点からも、脳はまねをすることで学ぶ領域があることが分かっており、大人が楽しそうにやっていることを子どももまねをして楽しそうにやるのです。親が楽しそうに勉強している姿を見ている子には「勉強は楽しいものだ」「勉強するのは当たり前だ」という考え方が定着するので自ら学ぶことにつながります。

・忍耐強い

東大生の親の特徴として多く共通するのが「辛抱強い」という点です。子どもに対して寛容なだけではなく、仕事や家事が大変でも愚痴を言わない・弱音を吐かないなどの特徴があります。

なぜ辛抱強いことがいいのでしょうか?例えば同じ本を繰り返し読むようにせがまれたり、「もう1回」が延々と遊びが続いたりすると親が先に飽きてしまいがちです。しかし辛抱強く子どもに付き合ってあげることで、子どもの集中力を伸ばすことにつながります。子どもが興味を持ったことには全力で付き合うことも大切です。

「勉強の成果をすぐに期待しない」ことも関係します。「勉強したのに成果が出ない」「なぜ成績が上がらないのか」という焦りは「勉強しなさい」と言ってしまいがちになります。「努力を続ければ成果につながる」と考え、子どもを信じ成果を急がない辛抱強さが大切です。

出来ていないことなどもあるかもしれませんが、どれもとても難しいというものではないですよね。環境を親が作ることで子どもも変わります。

テレビで活躍する東大王たちの子ども時代とは?

東大に受かった人たちはどんな子ども時代を過ごしたのでしょうか。「東大王」としてクイズ番組などで活躍している方々の勉強法や習慣を見てみましょう。

・復習より予習を重視する

復習に重点を置くと思われがちですが、東大生に共通しているのは予習を重視するということでした。理由は、予習は先取りなので他の人より先に進むことで余裕が出来ます。復習は他の人に追い付く作業に過ぎません。また、予習で理解している分学校の宿題が早く終わるので、空いた時間に自分の好きなことが出来ます。

予習の方法としては、年度始めに教科書が配られたら、最初の授業までに全て読んでしまいます。あらかじめ読んでいることでスパイラル学習となり、結果として授業が復習になります。

・ノートは黒板通りに取る

東大生のノートの取り方は注目され各社で出版されるほどですが、東大王の方は黒板のレイアウト通りにノートを書いていたそうです。授業中に自分で編集しようとするとそこに時間を割いてしまいますが、写すことに徹すればノートをまとめることに意識をとられずより授業に集中できます。

授業の板書を再現することでその時の授業の感覚を覚えられ、先生の一字一句を聞き逃さないようにすることが出来ます。−0p改行や文字の大きさ、誤字や文の切れ目までも同じように書き写します。さらにギャグや世間話も覚えておくと、関連付けされてより印象に残ります。

・物語仕立てで覚える

覚えづらいことは物語にして覚えます。化学や歴史など苦手な分野があれば、キャラクターやストーリーを作りイメージ化することで記憶しやすくなります。記憶術としても推奨されている方法で、画像で覚えると早く記憶できるそうです。

・集中する勉強法

東大生は自分の性格や傾向をおさえて、集中できる方法を自分で考えだしています。自分の部屋だと気が散るのでリビングで勉強する、人目のある図書館やカフェで勉強する、残り時間を可視化する為にタイマーをかけるなど。自分がどうすれば集中できるかを知ることが大切ですね。

・しりとりで語彙力アップ

しりとりは語彙力の発達や知育を促すのに効果的です。特に東大王は父親から「る」攻めをされていたそう。「る」でしりとりに負けてしまうことが悔しくて「る」から始まる言葉を広辞苑などで調べまくったそうです。ことばをたくさん覚えるのはもちろんのこと、辞書を自分で引くことは脳の発達にも良い影響があります。

東大にいくような子は地頭がいいという印象がありましたが、学ぶことを楽しむことが勉強につながっているのだと感じました。「勉強するのは子どもだから親は関係ない」というスタンスでは子どもは伸びないのですね。一緒に取り組み一緒に学ぶ姿勢や環境があることで、子どもも変わるのだと思います。

筆者もつい「勉強やったの?」「もっとやりなさい」と言いがちですが、やりたくなるような取り組みや言葉掛けをしていかなければと反省しました。本来学ぶことは楽しいはずで、試験や成績が関係してくると段々嫌になるのではと思います。大人になってみて「子どもの頃もっと学んでおけばよかった」と感じたことのある方も少なくないと思います。

たくさん吸収できる子ども時代に学ぶ楽しさを知ることは、将来の大きな財産になるはずです。今からでも出来ることばかりなので、是非親子で楽しく学ぶ習慣をつけたいですね。

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