デートをしているのに、彼が口説いてきません【ひかりの恋愛相談室】

「ひかりの恋愛相談室」では、人気書籍 “ 「大人女子」と「子供おばさん」"の筆者であるコラムニスト・ひかりさんにGrapps読者様のお悩みを答えていただきます。

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デートを重ねているのに、なかなか口説いてこない男性っていますよね。そんな人は、どうして口説いてこないのでしょうか。

Mさん・23歳のお悩み

2歳年上の、同じ職場だった男性に片思いをしています。去年5月に出会い、12月に他の社員の協力により連絡先をGETし、クリスマスデートをしました。そこから1月に初詣に行き、2月には焼肉を食べに行ったのですが、彼の気持ちが分からないんです。

LINEやデートのお誘いは、私からアクションを起こせば乗ってくれるのですが、彼から来ることはありません。でも、デートの時はいつも全額おごってくれるし、3回目のデートでは家まで車で送ってくれました。でも、何もありませんでした。

彼は1月に会社を辞めて、転職活動中なので、忙しいこともあると思うのですが、私から行動を起こさないと接点を持てないので不安です。どう思いますか？

Mさんへの回答

彼の気持ち、気になりますよね。ただ、元も子もないことを言ってしまうと、彼の気持ちは、彼にしかわかりません。もしかしたら、彼だってわかってないこともあります。

だから、あくまでもここでは、Mさんのお悩み相談の内容を元に、どのようなケースが考えられるか、どういう方法があるのかをお答えしますね。

彼は今、転職活動中ということは、まだ気持ち的に恋愛できる余裕はないかもしれません。それこそ、デートでは必ずおごるような人ですし、「今、仕事が定まっていない自分が、恋人を作る資格なんてない」と思っていることもあります。

ただ、そうはいっても、「彼からは何のアクションもしてこない」というのは、まだ“その程度の思い”だとも言えます。転職活動中であっても、本気で人を好きになってしまったら、もう少し積極的に連絡をとるでしょうしね。

このままデートを重ねていっても、モヤモヤして辛いなら、きちんと告白をしてみてもいいとは思いますが、できることなら、彼の転職が決まったタイミングの方がいいし、もう少し惚れさせてからの方がいいかもしれません。

つまり、もしMさんが、彼のことを本気で好きで、長期戦でいってもいいのであれば、もう少しデートを重ねていって、相手を惚れさせて、彼からも連絡がきたり、デートを誘ってきたりするくらいの状態にして、彼から言わせるようにした方がいいと思います。

惚れさせやすくする秘訣を1つだけ言うと、“相手の良き理解者”になることです。Mさんくらいの年齢の女性の場合は、まだ相手に受け止められることばかりを求めがちですが、むしろ相手をきちんと受け止め、応援できるような人になると、相手の気持ちが変わってくることはあるでしょう。

デートをしているのに、口説いてこない理由

あくまでも一般論としてですが、「何度もデートを重ねているけど、なかなか付き合うまでに至らない」パターンの相手の心境は何かと言うと、「好感はあるけど、惚れているわけではない」状態が多いです。今は「デートを重ねたら、好きになれるのかもしれない」と思って、試しているところもあるかもしれません。

なかには、ただ単に「モテていることが好き」という男性もいます。そういう男性は、思わせぶりな態度をとって、相手にずっと好かれていようとすることもあります。

そんな場合でも、付き合えないわけではなく、彼が「好きな人としか付き合えないタイプ」なのか、「まだ好きでなくても、好感があれば付き合えるタイプ」なのか、でも変わってきます。

そういう意味では、Mさんが今、彼に告白したら付き合えることもあるかもしれませんが、付き合ったとしても今みたいに、デートをするにしても、Mさんから動かないと何も進まないかもしれません。

そういう付き合いは結局、より相手を好きな方が寂しくなって、別れたくなってくることも多いので、できることなら、まずは惚れさせた方がいいんですよね。

おごってくれるのは、愛情があるから？

こんなことを話すと、「でも、彼はデートでおごってくれるのに、どうして？」と思うところもあるかもしれません。ただ、おごる理由は、愛情があるから、とも言えないんですよね。

相手がどれだけ経済的な余裕があるかでも変わってきます。もちろん転職活動中の彼の場合は、今、どれだけ余裕があるのかは微妙ですが、男性が女性におごる場合は、下記のような理由があることが多いです。

・男性が女性をおごるのが、マナーだと思っている。

・女性と食事をしたら、おごれる男性でいたいと思っている。

・自分に好意のある女性に嫌われたくない（ワリカンなんてかっこ悪い姿を見せたくない）。

もちろん全く興味のない女性であれば、デートに誘われたって断るでしょうし、おごらないでしょう。でも、必ずしも相手のことを好きからおごるわけでもないんですよね。特に、“思わせぶりな態度をとる男性”の場合は……。

“思わせぶり男性”の特徴とは？

“思わせぶり男性”というのは、基本、人に好かれるのが好きで、嫌われたくありません。自分のことを好きな女性がいることで、自分の存在価値、男としての魅力を実感できるので、そういう人たちを邪険に扱うことはしません。でも、そういう彼が好きなのは、自分自身に過ぎないのです。

もしMさんが、アイドルのファンのように、相手が魅力的でい続けることを応援できるくらいのスタンスで関わっていけるのであればいいですが、そんなのは基本、難しいですしね。だから、最終的には、相手を諦めるために、振られるのを覚悟で告白をするのはアリです。そうでもしないと終われない恋もありますしね。

ただし、もしフラれたときには、今までの彼の言動は“思わせぶり”だったのだと理解しましょう。基本、思わせぶりな態度を取る人は、優しい人ではありません。相手のことを本当に思う優しさがあれば、むしろ脈がないことを相手に察するようにするからです。

どちらにしても、彼の転職も決まって、もう少し彼と関わってみないと、どっちに転ぶのかは分かりません。だから、チャンスがあればデートを重ねて、なるべく惚れさせるようにして、それでも関係が進展しないことが辛くなって我慢できなくなったら、告白をして決着をつける、というのがいいかもしれません。長期戦になるかもしれませんが、がんばってくださいね！

コラムニスト・ひかり