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羨ましさをバネに!嫉妬や劣等感を味方につける4つのコツ

  • 2020.4.15
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SNSを見ながら「この子、昇進したんだ」や「充実した休日でいいなぁ」、「色々なところに旅行していて羨ましいな」などと、自分の状況と比較して劣等感に苛まれたことはある? SNSの普及によってこれまでは知りえなかった知人や友人の生活を垣間見れるようになった今、自分と人とを比べてしまうことは避けて通れないのかもしれません。

でも、もしそんな癖をポジティブに変換することができるとしたら、私たちはもっと生きやすくなるはず!

そこで、<マリ・クレール アメリカ版>の専属心理士で、ポジティブ心理学の専門家であるサマンサ・ボールドマッドによる「嫉妬心や劣等感をモチベーションに変える方法」をお届け。

人と比べるのは悪いこと?

「Comparison is the thief of joy.( 比べることで、喜びは損なわれる)」というセオドア・ルーズベルトの名言があるように、人と比較することは嫉妬心や競争心と繋がり、生きがいや幸福度に悪影響を与えてしまうと考えている人は多いはず。

ところが、オランダにあるティルブルフ大学の研究によると、心理学の用語である「Benign Envy(良性妬み)」は、使い方によっては人にとってポジティブに働くとのこと。

要するに、他人の成功と比べながら、自分のゴール設定を見直したり明確にすることができれば、自分に何ができるかを気づかせてくれるインスピレーションになったり、モチベーションに繋がることもあるということ。

たとえば、短距離ランナーがライバルとの0.1秒の差を縮めるには、自分と相手とを比べながら切磋琢磨する必要がある、と考えれば分かりやすいかもしれません。

「誰かと比べることによって、自分が今できていることを自覚し、ありがたく思うこともできれば、逆に比べることで感じる失望や困難を、次に進むための糧にすることもできるのです」

劣等感を引き起こす「社会的比較」

一方で、心理学でいう「社会的比較」がネガティブに働くことも。特に自分よりも優れている人物と比べる「上方社会的比較」は、劣等感を引き起こすことが多々あるとのこと。

元々自分に自信がない人々は、自分よりも“優れている”と思う相手の成功と比べてしまうことで、自分を卑下し、リミットかけてしまう傾向があるのだそう。

SNSに投稿される写真や動画は、生活の中の「見栄えのいい部分だけ」を切り取って映し出しているもの。中にはさらに加工や編集が施されているものも! それを理解していても、結局自分の現在の姿と投影してしまって、嫉妬と羨望でネガティブ思考に陥ったことがある人は少なくないはず。

劣等感をモチベーションに変えるコツ

もし、「良性妬み」ではない「悪性妬み」によって、劣等感などのネガティブな感情が生まれてしまう場合には、以下のポイントで自分自信を見直してみるのが、ポジティブ思考に変換するコツなのだとか!

現実と幻想を見極める

フリンダース大学とトロント大学の共同研究によると、SNSなどで広がる「こうあるべきだ」という社会的なイメージが、人が作り上げた幻想として見れるかどうかによって、そこから受けるストレスが変わってくるのだそう。

「誰かが自分よりも“満たされた”生活をしているように見えても、それはあなたが社会的なイメージを投影しているだけのこと。その人たちにも起こっているだろう困難な現実は、(SNSなどの)公の場には現れていないということを理解するべきです。そうすることでネガティブな嫉妬心よりも、相手に対する思いやりの気持ちに変わることもあるはず」
なぜ比較してしまうのか掘り下げる

そもそも何に対して嫉妬心を感じてしまうのかなぜ劣等感を感じてしまうのかを、まずは自分に問いかけてみて。そこで見出した自分の本音から、自分自身の価値観や目指すゴールを見極めることができるはず!

現状に感謝することも大切!

「あの人が持っているあれはないけれど、私にはこれがある」--そんな風に思えたら、劣等感も和らぐはず。自分がすでに持っているものに感謝することで、視野が広がりネガティブ思考から抜け出せることも。

「私にはこれしかない」という思考だと、目の前の小さなことに固執してしまうようになるので要注意! また、「他人の成功によって、自分の可能性が奪われることはない」ということもお忘れなく。

いっそ、学んでみる!

嫉妬心や劣等感を自分のモチベーションに変えるためには、「なんで私はうまくいかないの?」ではなく、その人の成功から何を学べるかという視点に立つ方が建設的。比較対象がどのように成功をつかんだのかを分析して、自分なりのやり方を探ってみて!

※この翻訳は抄訳です。

Translation: Aryung Kim

Marie Claire US

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