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塩分の摂り過ぎが免疫力を低下させるって本当?

  • 2020.4.14

ポテトチップスやチーズ、ポップコーンなど、自宅にいるとついつい食べてしまいがちなスナックはどれも、塩分が高いものばかり。新たな研究では、塩分の摂り過ぎが著しく免疫力を低下させることを明らかにしている。この内容をオーストラリア版ウィメンズヘルスからご紹介。

ドイツのボン大学病院の研究チームは、被験者とマウスの両方に塩分が高い食事を1週間与え、免疫機能と塩分摂取の関係を調査している。その結果、塩分を普段より6g多く摂取した被験者たちは、「免疫力の低下が目立っていた」そう。わかりやすく言うと、塩分の摂り過ぎは腎臓に負担がかかり、血液中にある免疫細胞を弱らせる「グルココルチコイド」と呼ばれるホルモンの蓄積を促進する。つまり、体は効率よく細菌やウイルスをやっつけることが難しくなるとのこと。さらにマウスは、「深刻な細菌感染症」を引き起こしている。

「マウスの脾臓(ひぞう)と肝臓に100〜1000個の病原菌を発見しました」と話すのは、この論文の筆頭著者であるカタジナ・ジョビン博士。また、尿路感染症の症例によれば、マウスが塩分を多く摂取すると、尿路感染症の治療をはるかに遅らせることがわかったとのこと。

世界保健機構(WHO)によると、塩分の適切な摂取量は1日あたり多くても5gまで(これは、約小さじ1の量に相当する)。特に加工食品を食べるときは、食塩が非常に多く使われているので注意しなければならない。

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Lucy Bode Translation: Yukie Kawabata

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