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今日からできるウイルス感染対策◎ お部屋を【上手に換気する方法】って?

  • 2020.4.13
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新型コロナウイルスの感染が拡⼤している中、なるべく外出を控えて家で過ごすように心がけている方は少なくないと思います。そこでウイルス対策のためにも大切なポイントの1つに挙げられるのが“家の換気”です。それでは、空調の専門家が明かす【家を上手に換気するコツ】をチェックしてみましょう。

なぜウイルス感染予防に“家の換気”が大切なの?

感染症対策の第⼀⼈者である賀来満夫氏(東北医科薬科⼤学 特任教授)によれば、ウイルスの感染経路は「接触感染」、「飛沫感染」、「空気感染」の3つ。でも、今回の新型コロナウイルスの場合は「飛沫感染」と「空気感染」の“間”の「マイクロ飛沫感染」が発生していると考えられるそうです。せきやくしゃみをしていなくても、発声や会話などによって発生する直径の小さな“マイクロ飛沫”にウイルスが含まれていて、換気の悪い場所だとこのマイクロ飛沫がよどんでウイルスの密度が高まり、ウイルスを吸い込んでしまう可能性が出てくるとのこと。そのため、「ウイルスの密度を低くする」、「ウイルスを⼾外に排出する」ためにも家を上手に換気することが大切になのです。

何もしないでいると家の中の空気は汚れてしまう?!

換気システムの研究開発に携わる斎藤和也⽒(ダイキン テクノロジー・イノベーションセンター テクノロジー・イノベーション戦略室 技術戦略担当課⻑、以下、斎藤氏)によれば、換気とは家の中の空気と外の空気を入れ換えることで空気中にある汚染物資(二酸化炭素、⼀酸化炭素、ホルムアルデヒド、ハウスダスト、花粉、細菌、ウイルスなど)を外へ出したり、薄めたりすること。でも、私たちの家やマンションなどの住宅の多くは気密性が高い作りのため、汚れた空気が部屋の外に出にくいそうです。つまり、何もしないと⼗分な換気ができず、汚染物資が家の中にどんどんたまっていってしまいます。そこで斎藤氏がオススメする上手に家を換気する方法が下記の3つになります。

(1)窓を開けて空気の通り道を作る

窓を開けて換気するときの時間と回数は“1時間あたり5〜10分程度”が目安。できるだけ、回数多く換気をすると効果的だそう。なお、効率的な換気のポイントは1か所の窓だけでなく、対角線上にある2カ所の窓を開けることになります。

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▲良い例:対角線上にある2つの窓を開けます

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▲悪い例:近くの窓を開けると狭い範囲で空気が循環するだけで非効率です

今日からできるウイルス感染対策◎ お部屋を【上手に換気する方法】って?

▲風が入りにくい場合:「小さく入れて、大きく出す」を心がけて窓の開け方を工夫します

今日からできるウイルス感染対策◎ お部屋を【上手に換気する方法】って?

▲窓が1か所しかない場合:窓のそばに扇風機を置いて風の流れを作ります

今日からできるウイルス感染対策◎ お部屋を【上手に換気する方法】って?

▲窓がない部屋の場合:部屋のドアを開けて、部屋の外の空気が室内に入ってくるように空気の流れを作ります

(2)台所の換気扇を活用する

台所の換気扇は住宅の換気扇の中でも排気量が特に⼤きいので効果的に換気できます。なお、台所に近い窓を開けていると部屋全体の空気が換気されにくくなるので、台所からできるだけ離れた窓を開けるようにするのがポイントです。

(3)24時間換気システムを使用する

2003年7月より後に建てられた建物の場合、換気をする仕組み(換気口や24時間換気システム)がついていますが、換気口が塞いでしまっていたり、24時間換気システムのスイッチをオフにしているケースがあるそう。排気口を塞いでしまっていないか、24時間換気システムのスイッチがオンになっているかをチェックしておきましょう。

また、「エアコンのスイッチをオンにしていれば換気できる」と思っている方も少なくないと思いますが、エアコンは「部屋の中の空気を吸い込んで、その空気を冷たくしたり温かくしたりした後に部屋の中に戻す」のが基本の仕組み。つまり、部屋の中の空気と外の空気を入れ換えてはいないので、「ほとんどのエアコンでは換気できない」ことも合わせて覚えておきましょうね。<出典:ダイキン工業WEB「上手な換気の方法」 https://www.daikin.co.jp/air/life/ventilation/ >

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