『非常事態こそ結婚への意識が変わる!?』婚活アドバイザー、植草美幸（第86回）

「非常事態」こそ、結婚への意識を変えてくれる!?

こんにちは、結婚相談所マリーミー代表で婚活アドバイザーの植草美幸です。

新型コロナウイルスの影響で気持ちまでふさいでしまう人も多いはず。「婚活どころじゃない。でも、あと半年も進展しなかったら婚期を逃しそう！」と嘆いているアラサー女子のみなさんもいるでしょう。

実際の婚活現場はどうだったかというと、新型コロナウイルスが話題になり始めたころ、ゴミゴミした場所での婚活パーティの中止は増えましたが、お見合いスタイルの婚活は意外と動いていました。
特に、結婚相談所に新規入会する方はむしろ増加傾向。理由としては、東日本大震災の後に結婚したカップルが「キズナ婚」と呼ばれたように、新型コロナウイルスをきっかけに、家族やパートナー、人生について考える機会が増えるから。

そして、今は、遊びに出かけるわけにも、実家に帰るわけにもいかず、1日中ひとりで見放された気分に……。「あぁ、こんなときに、家に誰かがいっしょにいてくれたら」「私、一生このまま一人なの!?」なんて考えてしまいますよね。なので、逆に、同棲や結婚のきっかけになることもあるかもしれません。

結婚意欲は高まっても、デートに困る「婚活カップル」

（そもそも不要不急の外出の自粛が必要な時期は別ですが、）ホテルのラウンジなどでのお見合いが心配であれば、晴れた日のオープンカフェなどに変更を申し出てみるのも手。もしくは、結婚相談所内のお見合いルームを使うケースもありますよ。私の結婚相談所では、除菌加湿器のある個室が人気でした。

一方、交際中のカップルからは、デートの場所に迷ってしまうという相談も増えていますね。当然、コロナウイルス対策として「三密（密閉・密集・密接）」は避けたいですし、リスクの高いビュッフェスタイルの食事、カラオケデートなども避けたいところ。

今回は、コロナウイルスが騒がれ始めた当初に実際にあったマッチングケースを紹介します。

CASE

29歳女性・事務 × 31歳男性・自営業

男性から岩盤浴に誘われて、破局したというパターンです。「こんな時期に岩盤浴なんてありえない！ 個室だし、汗もかくし、自分が行きたいからって、最悪じゃないですか？」と女性の方は、鼻息荒くご立腹。恋愛どころか、生理的にNGのシャッターが下りてしまい、もう何を言っても無駄状態に……。男性としては、「‎リフレッシュできるし、‎二人の距離を縮められるし、なんといっても力仕事で鍛えた肉体を見せたかった」みたいだけれど、あえなく失敗に終わってしまったの。

十分信頼できる相手なら、お家でお料理デートが吉

（やはり不要不急の外出の自粛が必要な時期は別ですが、）では、どんなデートを薦めるのかというと、まだお付き合いして日が浅いカップルなら、公園の散策やオープンカフェでのヘルシーデート。でも、何度か会って十分信頼できる相手で、がっつりと彼のハートもつかみつつ、安心安全にも注意したいと思っているのなら、ぜひ「お家でのお料理デート」を計画してみてください。

事前に「人込みは心配だから、お家デートにしない？」とLINEをしましょう（もちろん、婚活中にホイホイ男性を家に上げるのはセキュリティ面も心配ですし、感染対策が十分でない人でも不安なので、本当に信頼できるお相手であることを前提に、「日中、彼の家で」にしてください）。

そして当日、部屋に着いたら即「うがい、手洗いね！」と、お母さんになった気分で、彼にも声をかけて。もちろん換気や料理の最中のマスクなどにも気を配りましょう。こういう世話好きっぽさが、心寂しい独身男子には効果的。お料理は、男性が好むガッツリ系の家庭料理を。テッパンの味付けは、出汁香る「あまじょっぱ」系の和食料理です。 生姜焼きや、肉じゃが、和風ハンバーグ……ちょっと洋風にしたければ、ロコモコ丼なんかもOK。きちんとしたお食事にしたいので、リボンをつけたロールサンドイッチみたいなカフェ料理は要りません！

こういった家庭料理を一緒に作って一緒に食べるだけで、立派なデートになりますし、胃袋もつかめて、リアリティのある気遣いを見せつけられるというわけ。同時に「彼の気遣い度」もチェックして、ゴロゴロしてまったく料理を手伝わなかったり、感染対策に理解を示さなかったりするようなら、これで最後のデートにしてしまいましょう。

とはいえ、今後、日々状況は変わってくるかもしれません。今は気持ちが沈みがちな危機的状況ですが、そのときどきの状況に応じた行動をしながら、ハッピーに、チャンスに変えていきましょうね。

＊個人情報保護のため、一部アレンジしています。