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クリスチャン・ベールが『007』シリーズのジェームズ・ボンド役を断った理由は?

  • 2020.4.2
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ダニエル・クレイグが主役のジェームズ・ボンド役を務める大人気スパイアクション映画『007』シリーズ。実はオスカー俳優のクリスチャン・ベールもボンド役のオファーを受けていたにもかかわらず役を断っていた。(フロントロウ編集部)

『007』シリーズ、「次のボンド」問題

1962年に第1作目の映画『007 ドクター・ノオ』が公開されてから、2020年11月20日に公開される最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』まで、25作品にわたって歴史を紡いできた『007』シリーズ。

画像: ©︎COLUMBIA PICTURES / Album/Newscom
©︎COLUMBIA PICTURES / Album/Newscom

本作は、主人公ジェームズ・ボンドを演じる俳優を入れ替えながら代々続き、現在はダニエル・クレイグが6代目のボンドを演じている。ダニエルがボンドとして登場したのは2006年公開の映画『007 カジノ・ロワイヤル』から。

ダニエルの前はピアース・ブロスナンが5代目のボンドを演じていたけれど、「次のボンド役」のキャスト選考は、ピアースがボンドを引退する2作品前の『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』から始まっていた。

『アメリカン・サイコ』の素晴らしい演技

映画『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』が公開された1999年、『007』のプロデューサーは、次のボンド俳優となる人物を探していた。

画像: 映画『ダイ・アナザー・デイ』よりピアース・ブロスナン ©︎20TH CENTURY FOX / HAMSHERE, KEITH / Album/Newscom
映画『ダイ・アナザー・デイ』よりピアース・ブロスナン ©︎20TH CENTURY FOX / HAMSHERE, KEITH / Album/Newscom

ちょうどその時に公開されたのが、クリスチャン・ベールを主役とした映画『アメリカン・サイコ』。本作は、ウォール街でバリバリ働くリッチで容姿端麗な男性が、その外面とは正反対に、異常なほどの殺人衝動を抱えているという衝撃作。クリスチャンはその狂った男を圧巻の芝居で演じきり、多くの観客を恐怖させた。

画像1: 映画『アメリカン・サイコ』より ©︎LIONS GATE FILMS / Album/Newscom
映画『アメリカン・サイコ』より ©︎LIONS GATE FILMS / Album/Newscom

『Christian Bale: The Inside Story of the Darkest Batman』という書籍によると、もともとクリスチャンは「次のボンド役」としてのリストに入っていたそう。そして、『007』プロデューサーのバーバラ・ブロッコリは、『アメリカン・サイコ』を見て「クリスチャンが望むならば彼に」と思ったとか。

画像2: 映画『アメリカン・サイコ』より ©︎LIONS GATE FILMS / Album/Newscom
映画『アメリカン・サイコ』より ©︎LIONS GATE FILMS / Album/Newscom

ところが、当のクリスチャンは「非常にイギリス的」な『007』というシリーズに参加することも、ボンド役になることにも全く興味がなかったため、断ったという。その後、ボンド役はダニエルに決定した。

『007』を選ばずも、順調な役者人生

クリスチャンは、『007』という超大型シリーズを断ってしまったもののその後、順調に俳優としてのキャリアを積んできた。

画像: 『ダークナイト』より ©︎WARNER BROS. / Album/Newscom
『ダークナイト』より ©︎WARNER BROS. / Album/Newscom

映画『バットマン ビギンズ』から始まる三部作、「ダークナイト・トリロジー」でバットマンの役を好演。2010年には映画『ザ・ファイター』でアカデミー助演男優賞とゴールデングローブ賞 助演男優賞を受賞。2019年には映画『フォードvsフェラーリ』でゴールデン・グローブ賞主演男優賞にノミネート。さらに、2021年にはマーベル映画『マイティ・ソー』シリーズの第4段、『マイティ・ソー/ラブ&サンダー』への出演も決まっている。

ダニエルの「次のボンド役」問題

ダニエルは、最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』でボンドを卒業することを宣言している。そのため、次なるボンド役はもうすでに選考が始まっているはず。

画像: 映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』より ©︎METRO-GOLDWYN-MAYER/UNIVERSAL PICTURES / Album/Newscom
映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』より ©︎METRO-GOLDWYN-MAYER/UNIVERSAL PICTURES / Album/Newscom

一時期は、ラシャーナ・リンチ演じる女性エージェントが「007」というエージェント名を受け継ぐともウワサもあったけれど、プロデューサーのバーバラは、次のボンドが女性になる説については否定している。

ダニエルの『007』シリーズ引退作となる映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は、2020年11月20日に公開。(フロントロウ編集部)

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